この資料のねらい:
「スパイウェア」は、パソコンに忍び込み、パソコンを使っている人(ユーザ)の行動や、個人情報などを盗み出して送信してしまうプログラムです。密かに活動しており、ユーザが押さえたキーや、閲覧したWebサイトなどの情報を収集します。コンピュータウイルスの一種だと考える場合もあります。
たとえば、ユーザがメールアカウントにログインしようとするときに、IDとパスワードを入力しますが、そのときに押さえたキーの情報を集めていけば、IDとパスワードがわかってしまいます。スパイウェアは、その情報を、あらかじめ設定されたあて先へ自動的にメールで送信したりします。結果的に、IDとパスワードが盗まれることになります。
フィッシング詐欺の手口のひとつでもあります。
スパイウェアは、知らないうちにインストールされてしまっていることもあるので、存在自体に気がつかないことも多いようです。
アンチウイルスソフトによって発見・駆除することができます。
2005年7月には、国内で、インターネットバンキングの利用者をターゲットとしたスパイウェアが出回り、実際に不正送金の被害が発生しています。
スパイウェアの侵入を防ぐには、以下のことを徹底してください。
経済的に、アンチウイルスソフトを購入する余裕がない人は、「無料でできるセキュリティアップ!」、伊藤穣を参照してください。無料のアンチウイルスソフトやスパイウェア対策ソフトを導入することができます。アンチウイルスソフトの中には、スパイウェアを検出できないものがあるので、スパイウェア対策ソフトも導入しておくことをお勧めします。
ただし、出所の怪しい対策ソフトの中には、それ自身がスパイウェアを含んでいる場合もあるので、注意が必要です(「偽セキュリティ製品の押し売り」参照)。