この資料のねらい:
主にアダルト系サイトなどで、Webページ上のボタンや画像、ハイパーリンクをクリックしただけで、「契約が成立した」「入会完了」などとして、入金を不正に請求してくる詐欺を「ワンクリック詐欺」といいます。
Webページ以外でも、ダイレクト電子メールなどの本文にある「配信停止はこちら」といったリンクをクリックすると、「登録しました」「契約完了」などと表示される場合があります。
その際には、「コンピュータのIPアドレスなどの情報(固体識別番号などという言葉を使うことがあります)から個人を特定できる」「入金がなければ職場や学校に問い合わせる」などの文章が提示されることが多いようです。また、「入金の期限を過ぎると延滞利息が必要となる」など、被害者の焦りを誘うような文章が書かれていることもあります。これらが、メールで送られてくることもあります。
携帯電話も例外ではありません。
パソコンの場合は、ウイルスソフトやスパイウェアと連動している場合もあるので、さらに注意が必要です。
ワンクリック詐欺については、お金を払う必要はありません。無視するのが最善策です。IPアドレスなどから個人が特定されることもありません。
それでも不安な場合は、消費生活センターや国民生活センター、警察などに相談すると良いでしょう(「被害にあったらどうするか(被害回復)」参照)。
日本におけるワンクリック詐欺の被害者は101万人、被害累計額156億円との報告があります(「ワンクリック詐欺の被害累計額156億円! 対策はどうすればいい!?」、RBBTODAY、井上猛雄@RBB 2006年11月29日)。また、被害は増加傾向にあるようです(「「ワンクリック詐欺に関する相談,2カ月連続で月間200件超」---IPA 、ITPRO、勝村幸博、平成18年7月4日」)。
その一方で、ワンクリック詐欺の犯人が逮捕され、実刑判決が下されるなどの例も増えてきました。
ワンクリック詐欺の被害に遭わないようにするには、以下のことを徹底する必要があります。
対策ソフトとしては、各種のアンチウイルスソフトが挙げられます。ただし、これらを過信することは禁物です。