この資料のねらい:
Webサイトを閲覧しているときなどに、実際にウイルスに感染しているか否かに関わらず、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています」「あなたのパソコンにはセキュリティに重大な欠陥があります」などの表示を出して、偽のセキュリティソフトのインストールを促す押し売りが報告されています(「コンピュータウイルス・不正アクセスの届出状況[4月分]について 」、IPA、平成18年5月2日)。
偽のセキュリティソフトには、ソフトとして全く機能しないものや、あたかもウイルスを発見して駆除したかのように振舞うもの、実際にウイルスやスパイウェアの検出機能を備えているものなどがあるようです。しかし、その偽セキュリティソフト自身がウイルスを内蔵していたり、スパイウェアとして活動することが多いようです。
また、料金を支払うようにと、執拗にウインドウを表示するものもあります。
こういった偽のセキュリティソフトは、ワンクリック詐欺など、別の種類の詐欺と連動している場合もあるので、注意が必要です。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)には、2006年の1年間に319件の相談が寄せられています。実際の被害はもっと多いものと考えられます。また、被害に遭ったことに気づいていない人がいることも考えられます。
中には、あまりにしつこく購入を促す画面が表示されるため、つい入金してしまったという例もあるようです。
「偽セキュリティ製品の押し売り」の被害に遭わないようにするには、以下のことに留意してください。
コンピュータがウイルスに感染しているか否かを調べたいときには、アンチウイルスソフトを販売している大手企業のWebサイトのオンラインスキャン(無料)を使うと良いでしょう。
これらのソフトは診断をしてくれるだけですが、フリーのアンチウイルスソフトを使えば、駆除まで行うことができます(「無料でできるセキュリティアップ!」、伊藤穣参照)