跡見学園女子大学 伊藤 穣
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加害者にならないために

この章のねらい:

  • どのような行為が加害行為となるのかを知る

情報倫理をきちんと身につけておかないと、たとえ悪意がなくとも、知らないうちに加害者になってしまうかもしれません。

インターネットを架空の空間と勘違いして、つい、他人を傷つけたり、違法行為を行ってしまう人もいるようです。

違法行為は、法で罰せられます。また、社会的な制裁を受けることもあります。

インターネット社会において、どのような行為が加害行為となるのかを知った上で、社会の一員としての心構えを身に着けましょう。

加害行為を知る

インターネットでは、誰もが情報を発信できます。しかし、情報を発信する人には、義務や責任が伴います。そのことをきちんと理解しておかないと、加害者となってしまうこともあります。そのため、どのようなことに注意すべきなのかについて、知っておく必要があります。

e教材:禁止行為(4分30秒)

具体的な加害行為の例や、「不正アクセス防止法」「プライバシーの侵害」「著作権の侵害」など、法に触れた場合に、どのような罪となるのか、などについて解説しています。

「うっかり」加害行為の例

インターネットは厳密には匿名社会ではありません。しかし、匿名的であることで、つい倫理観を失って、加害行為をしてしまう人もいるようです。以下のようなことは法に触れる行為ですが、それ以前に、他人の迷惑となります。たとえうっかりでも、このような行為をしてはなりません。

  • 他人の個人情報を、無断でブログなどに書き込んでしまう
  • 他のWebページから、画像をコピーして、自分のブログがWebページに掲載してしまう
  • 他人のIDとパスワードを使ってしまう
  • 掲示板などで、他人を誹謗中傷してしまう