西原ゼミ「わたしのベスト3」

⼤学⽣活で出会った胸を熱くさせる神作品3選
あかさたなに
第 1 位 久保帯⼈「BLEACH」(『週刊少年ジャンプ』集英社)
霊感が非常に強い主人公・黒崎一護は、悪霊である虚の退治に現れた死神・ルキアと出会う。一護の家族が虚(ホロウ)に襲われ、一護も襲われそうになるもルキアが身を挺してかばい、戦闘不能になってしまう。動けないルキアに代わって戦うために、一護は彼女から死神の力を譲り受け虚を退治する。これをきっかけに、一護が力を失ったルキアに代わって死神代行として活動していくというバトルマンガである。
この作品では、スタイリッシュな絵柄や、強者感のある集合絵、バトルシーンにおける力の見せ方、セリフの言い回しなど、読者の憧れを刺激するような圧倒的にかっこいいと思わせる世界観がつくられている。多くの伏線が張られており、ストーリー全体としても非常に完成度が高く、何度でも読み返したくなる一作だ。
「BLEACH」少年ジャンプ公式サイト
第 2 位 ⼤須賀めぐみ「マチネとソワレ」(『⽉刊少年サンデー』⼩学館)
主人公・三ツ谷誠は優れた俳優であり、数々の舞台をこなす有名人でもある。しかし、さらに圧倒的な才能を持つ兄・三ツ谷御幸がいるために、誠の実力は世間に評価されていない。御幸は既に亡くなっているが、その存在感のために、誠は御幸と比べられ続けているのである。そんなある日、誠はパラレルワールドに迷い込んでしまう。そこでは死んだはずの御幸が生きており、逆に誠は幼少期に死んだとされていた。この世界では「御幸の弟」というレッテルがないことに気づいた誠は、自分の実力を試すため、そして兄を超えるため、パラレルワールドで舞台の上に立つことを決意する。
劇中劇には著名な作品も出てくるが、その物語への作者の解釈が非常に面白く、演目の内容自体にそれを観てみたいと思わせる力がある。さらにキャラクターたちの演技や演出への狂気的な熱意が合わさり、予想のつかない不気味だが美しい世界がそこに広がっている。誠と御幸の複雑な関係性が演劇を通してどのように変化していくかにも注目して読んでもらいたい。
「マチネとソワレ」『ゲッサンWEB』(小学館)
第 3 位 ⿓幸伸「ダンダダン」(『少年ジャンプ+』集英社)
主人公・高倉健(オカルン)と同級生・綾瀬桃(モモ)は、妖怪と宇宙人に遭遇し襲われたことをきっかけに、それぞれ妖怪の力と超能力が使えるようになる。この事件を発端として二人の距離は縮んでいき、互いに恋心を抱くようになる。二人を中心とした恋模様を描きつつ、あらゆる妖怪や宇宙人との激しいバトルを繰り広げる、オカルティック怪奇バトル作品である。
この作品は、おどろおどろしい敵とのバトルシーンや甘酸っぱい恋愛要素があるだけではない。読者の心を強く揺さぶる妖怪たちの悲しい過去のエピソードや、読者の全ての思考を放棄させる勢い溢れるギャグシーンなど、あらゆるジャンルを楽しむことができるため、必ず読んでいて刺さるポイントがある。また、作者の圧倒的な画力で描かれる絵には、ほとんど擬音語・擬態語の漫符がない。そのために、作品の中に読者を強く引き込んでいく力を持っている。
「ダンダダン」『少年ジャンプ+』(集英社)
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