教員・ゼミ紹介

副島善道 教授
研究分野
研究の出発点は「美学・芸術学」=芸術とは何かを探求する学問です。ここから芸術の空間論や時間論へと守備範囲を広げています。芸術の研究は具体的で個別の作品から離れることができません、特に欧米の映画作品を手掛かりにしています。
担当授業
「文化表現基礎論」「メディア環境論」「美学概論」等
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
3年生のゼミでは、まず映画の研究方法を、1=美術との比較において、2=音楽との比較において 確認していきます。ここでは多数の作品鑑賞が必要となりますが授業時間には限りがありますので、自主的な鑑賞もお願いしています。
4年生のゼミでは、それでは自分ならどのような切り口から映画を研究することができるか、これを確認しています。たんなる好き嫌いの視点とは異なる研究がどうやって可能になるのかを個別また討論で浮き彫りにしていきます。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「映画において字幕と吹き替えがもたらす効果」
  • 「映画作品と文化の結びつき ―海外に影響する日本文化-」
  • 「ミュージカル映画における「歌」の役割 -人々が「歌」に求めるものとは-」
  • 「映画によるジェンダー差別 ピクサー映画から見るジェンダー格差解消への動き」
  • 「オブジェクト指向を映す映画 -21世紀SF映画におけるリアルな世界観―」
西原麻里 准教授
研究分野
「ボーイズラブ/BL」マンガや女性向けマンガを中心とするポピュラー文化を研究しています。社会学やジェンダー・セクシュアリティ研究の視座から、さまざまなメディア文化を通じて、表現の特徴や意義、ジェンダーや性規範といった社会の問題を考えます。
担当授業
「マンガ論」「現代文化概論」「プロゼミ」「現代文化表現学特殊講義(ポピュラーカルチャー)」「現代文化表現学研究入門」「現代文化表現学演習」
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
マンガを始めとするテキスト表現について考えるゼミです。各自が関心をもつ作品や作家、表現について、自分の問いを突き詰め、自分の言葉で考え語り、答えを出せるようになることが目標。そのために「推し作品のプレゼン大会」の開催や、夏から秋にかけてマンガ・メディア文化をテーマとする共同研究を進めています。2023年度の共同研究のテーマは「マンガ作品のアダプテーション―マンガの「何」が他メディア化しているのか」です。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「吉田秋生作品における「居場所」をめぐる物語」
  • 「BLマンガの「王道」の特徴と時代による変化」
  • 「被爆者であるマンガ家の作品とそうでないマンガ家の作品における、原爆症の描写の比較」
  • 「原作マンガ・脚本シナリオ・アニメの表現方法の比較と変化の過程」
  • 「谷川俊太郎の「詩の杭」とは何か—短い詩が私たちに伝えること、短い詩が果たしたこと」
著書
  • 竹内オサム・西原麻里編著『マンガ文化55のキーワード』ミネルヴァ書房、2016年
  • 堀あきこ・守如子編著『BLの教科書』有斐閣、2020年(第3章・第10章などを執筆)
社会における活動
文化庁メディア芸術祭マンガ部門選考委員(2017年~2019年)、文化庁芸術選奨推薦委員(メディア芸術部門)(2021年〜2023年)、日本マンガ学会理事(2018年〜2023年)
渡邉大輔 准教授
研究分野
映画史を中心に、アニメーションをはじめとする映像文化論、メディア論を専門に研究しています。特に、応援上映から新海誠アニメ、Netflixまで、現代のデジタル化やネットワーク化が映画・映像文化に与える影響を考えています。また、映画批評やアニメ批評、文芸批評などの活動も行っています。
担当授業
「ヴィジュアル・カルチャー概論」「アニメーション論」「現代文化表現学特殊講義(イメージ)A」等
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
アニメーションの歴史・表現・技術などについて、主にアニメーション研究や文化批評、メディア文化論などの観点から基礎知識と学術的な研究技法を身につけるゼミです。ただ、映画、テレビドラマ、ゲーム、VTuberなど多彩なテーマも受け入れています。3年のゼミでは、関連テーマについて調査・発表するグループ課題や作品レビュー、文献講読、ゼミ誌の制作、夏休みのインターンシップ活動などを幅広く実施しています。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「現代における人形アニメーションの魅力――『PUI PUI モルカー』に見るメディア・消費社会」
  • 「映画館興行におけるスクリーンと観客の関係性――「応援上映」の歴史と展開を中心に」
  • 「湯浅政明の映像表現――アニメーション表現の可能性から考える」
  • 「「考察」ブームから見る現代日本のテレビドラマ――メディア環境と他ジャンル番組比較を軸にして」
  • 「現代デジタルゲームにおける映像表現の変遷――シネマティックゲームの映画からの影響を中心に」
著書
  • 『イメージの進行形――ソーシャル時代の映画と映像文化』人文書院、2012年
  • 『明るい映画、暗い映画――21世紀のスクリーン革命』blueprint、2021年
  • 『新映画論 ポストシネマ』ゲンロン、2022年
  • 『謎解きはどこにある――現代日本ミステリの思想』南雲堂、2023年
ほか
社会における活動
雑誌『週刊金曜日』書評委員(2013年〜2016年)、日本映像学会機関誌『映像学』編集委員(2020年〜)、文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門選考委員(2022年)、雑誌『Voice』(PHP研究所)「令和の人文アニメ批評」連載(2022年〜2024年)ほか
メディアへの寄稿等
佐藤富雄 教授
研究分野
おもな研究分野は文化社会学、教育社会学、フランス社会学。文化社会学では、ジェンダー、セクシュアリティ、エスニシティー、階層文化、対抗文化、大衆社会、消費社会、情報化社会などといった社会的な視点や枠組から幅広いジャンル(文化領域、作家、作品など)の研究が可能です。
担当授業
「現代社会と文化表現」「文化社会学」「現代文化表現学特殊講義(社会)A」「プロゼミ」「現代文化表現学研究入門」「現代文化表現学演習I・II」「社会学」
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
社会的視点・枠組みから作品や文化領域を研究するための基本的な知識や研究手法を身につけると同時に、各自で研究対象・テーマを設定し卒論へとつながる研究を行います。
 具体的には、(1)文化社会学に関連する文献を読み、基本的な視点や枠組みを獲得する、(2)インタビューやアンケート調査、統計データ利用などの研究手法を身につける、(3)理解力と表現力を身につけるために、各自の研究に関連する文献のブックレポート行う、(4)各自設定したテーマに関する学期末レポートを作成する、など。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「プロフェッショナルとアマチュアの境界の揺らぎ――ソーシャルメディアが音楽世界に与えた影響」
  • 「労働市場における女性の商品化――メイド喫茶から考える「性」と「女性性」」
  • 「現代におけるバレエの社会的な位置づけ――黒人プリンシパルの誕生」
  • 「セクシュアル・マイノリティの理解推進に貢献するポピュラーカルチャー――人間とポピュラーカルチャーの密接な関係」
  • 「アイドルファンダムの価値と病理――SNSにおける「応援消費」に着目して」
川島京子 教授
研究分野
舞台芸術学、パフォーマンス研究を担当しています。主にダンス、バレエ、舞踊史を研究対象としています。
担当授業
「舞台芸術と身体表現」「舞台芸術論」「現代文化表現学特殊講義(身体)C」等
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
演劇、ダンス、ミュージカルなどの舞台芸術、ライヴなどのパフォーマンスに関する基礎教養と研究技法を身につけます。その上で、自分の興味に応じた研究テーマを設定し、歴史的、文化的コンテクスト、他の芸術ジャンルとのつながりなど広い視野からのアプローチで掘り下げていきます。月に1度のペースで、各自が鑑賞した舞台の批評を執筆してもらい互評会をしています。また、劇場でのインターンなど、創作現場で学ぶ機会もあります。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「時代とともに変化する殺陣 舞台『刀剣乱舞』から考える現代の殺陣の在り方」
  • 「現代日本演劇における「俳優」の価値・役割とは」
  • 「若者の日本伝統芸能に対する意識を変えるジャニーズの和製ミュージカル」
  • 「宝塚音楽学校における教育の特殊性と意義」
  • 「現代社会のダンスとファッション――Z世代・TikTokから切り取る現代ダンスの特徴 と流行」
文京シビックホールでのインターン風景 ゼミ集合写真
文京シビックホールでのインターン風景
著書
『日本バレエの母 エリアナ・パヴロバ』(2012、早稲田大学出版部)、『すなはまのバレリーナ』(2022年、のら書店)ほか
社会における活動
新国立劇場舞踊評価委員、東京新聞主催全国舞踊コンクール審査員、JDCジャパン・ダンス・コンペティション審査員、日本バレエ協会「服部智恵子賞」選考委員、橘秋子記念財団「橘秋子賞」選考委員ほか
吉田信夫 准教授
研究分野
アメリカの文化・社会を、特に、音楽・人種・宗教の観点から研究しています。また、ブルース、ゴスペル、ジャズ、ロックンロール、ソウル、ロック、ヒップ・ホップ等のポピュラー音楽と、中南米・アジア・アフリカの音楽や文化との関連性を考察しています。
担当授業
「ポピュラー音楽論」「ポピュラーカルチャー概論」「現代文化表現学演習(現代音楽文化)I、II」 「現代文化表現学研究入門C」「プロゼミI」「テーマで学ぶ英語(メディア)I」
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
歌謡曲、J-POP、K-POP、ブルース、ロック、ヒップホップ等の歴史と、現在の動向、および、現在の研究動向を踏まえての個人発表およびグループ発表。アメリカと中南米・アジア・ヨーロッパ・アフリカの各ポピュラー音楽の相互影響や関連性の研究。音楽と時代・社会・ジェンダーの関連性、音楽と映画・アニメ・文学・ファッション等との関連性の研究発表。アメリカ文化のなかのディズニーの研究・発表等を行なっています。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「J-POPの明日を照らす、K-POPの昨日の夢―日本における未熟志向からの脱却願望の考察」
  • 「ジャズが与えた影響―ダンス、文学、映画、写真から外交まで」
  • 「ジャニーズの長期的興隆の多角的考察―理念的不変性と戦略的可変性」
  • 「ウォルターが創り上げたウォルト・ディズニー像―アメリカン・ドリームの栄光と挫折」
  • 「ラブソングにうつし出された時代と社会――1970年代を起点としたアイドルとジェンダーの多角的考察」
  • 「クロスオーバーから覇権まで―ヒップホップの文化的地位の超長期的上昇の比較ジャンル的考察」
ゼミ集合写真
伊藤穣 教授
研究分野
情報学や教育工学について研究しています。なかでも、CGなどの情報技術と映像表現との関わりに興味を持っています。歴史的な変化を追いつつ、技術の意味を考えています。(80文字)
担当授業
「現代メディア表現論」「デジタル表現論」「デジタル表現実習」「デジタル表現基礎実習」「マルチメディア基礎演習(音楽制作)」「現代文化表現学演習」
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
3DCGなどのデジタル技術が用いられた映画やVTuber、ゲーム、Web動画など新しいメディア表現について、PC教室で実際にソフトウェアを操作しながら制作者の立場を体感します。モデリングや動画制作、プログラミングなどの多様な技術に触れながら、実践的な知識と経験をもとに分析する力を身につけます。自分でキャラクターを創造して社会にアピールする課題はこのゼミの特徴のひとつです。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「初音ミクから見るインターネットの文化とキャラクター形成――なぜ彼女は活躍し続けるのか」
  • 「リリックビデオにおける歌詞表現――表示方法による印象の変化と曲の傾向による特徴」
  • 「Live2Dと手描きアニメーションの比較――それぞれの特徴について探る」
  • 「3Dモデルにおける不気味の谷現象の要因――造形と質感の関係から」
  • 「跡見学園女子大学のキャンパス見学ゲームの制作」
山本博一 教授
研究分野
デザインと生活との関わりをテーマに活動・研究しています。モノや空間のデザイン、まちづくりなどが活動の領域です。社会と関わりをもつことを大切にしています。
担当授業
デザイン文化論、現代日本のデザイン、現代文化表現学特殊講義(身体)A、女性と文化表現、現代文化表現学演習ほか
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
空間デザイン、インテリアデザイン、プロダクトデザイン、グラフィックデザインなど「造形表現」されるデザインが対象です。バーチャルなものは対象ではありません。このゼミでは、対象となるモノや場所をリサーチした上での提案を大切にしています。3年生ではデザインの基礎的なことを学びつつモノや場所の読みときと提案の体験を実施し、4年生では各自の研究テーマに取り組みます。卒業後の社会で根拠ある提案ができることが目標です。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「日本人と包装文化――包装が継承されてきた背景とその役割について」
  • 「水族館のレクリエーション――現代日本の水族館の実態からみる「レクリエーション」に対する取り組みの重要性」
  • 「写真と生活――紙媒体がなくならない理由」
  • 「メイクアップ化粧品の店舗販売における優位性――オンライン販売との比較から」
  • 「現代のパッケージデザインの素材――パッケージデザインの素材にこだわる製造者と消費者の価値観」
元永純代 准教授
研究分野
ユニクロからシャネルまで、いろいろなファッションを文化として研究しています。また、ファッション誌を「時代の鏡」として分析するほか、『Visions』という雑誌を作る授業を担当するなど、雑誌の研究も専門です。
担当授業
「ファッション文化論」「現代文化特殊演習(身体)」「ライティング特殊演習(編集)」 「現代文化表現学演習」「研究入門」「プロゼミ」
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
ファッション文化はファッションに限らず、メイク、ダイエット、恋愛や旅なども含むとても幅広い文化です。ただ、どれも身近にあるため、研究しやすいと考えがちですが、どんな視点をもって研究に取り組むかがとても重要になります。ゼミではテーマをどのように決め、視点をどこにおくかなど、文化を学ぶ力をさまざまな体験と学習を通して磨いていきます。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「女子学生の痩身意識と SNS の関係性」
  • 「時代の変化とワンピースの流行の変遷」
  • 「女性誌と西洋占星術の関係性の考察」
  • 「女子大学生の通学コーディネートの変遷から見る女性の地位変化」
  • 「日本女性の化粧の西洋化のはじまりを考察」
  • 「ランドセルから見る性別と色――男の子は黒、女の子は赤というイメージの消滅 」
  • 「『東京ラブストーリー』に見る 携帯電話やインターネットがもたらす恋愛模様の変化 」
  • 「雑誌『MORE』からみる女性の社会進出によるジュエリーのあり方の変化 」
  • 「女子小学生におけるファッションの大人化――ローティーン向け雑誌にみる子ども服の変化」
要真理子 教授
研究分野
美学・芸術学。英米のモダニズム美術作品・言説に関わる研究。最近では、20世紀初頭の英国の前衛芸術運動ヴォーティシズムを牽引したウィンダム・ルイスの批評と機関誌『ブラスト(Blast)』のデザインに関心をもっています。とくにそのタイポグラフィや構図には、現代社会を先取りしたルイスの独創的な思想が示されているように思います。
担当授業
「現代アート論」「現代日本のアートと批評」等
ゼミの紹介
<研究・活動内容>
教室では、アートに関わる基本文献の読解、方法論の検討を積み重ねていき、卒業論文完成までに2年間で数回、中間発表していただきます。ゼミの活動としては、展覧会見学やゼミ論集の作成が挙げられます。希望者には現代美術画廊(京都)のインターンシップやNPO法人(大阪・秋田)の活動を紹介しています。
<卒業論文・卒業研究のタイトル例>
  • 「風刺画からひも解くSNSと現代社会――どのように人を魅了するのか―― 」
  • 「現代日本のタイポグラフィに見る文字表現の可能性」
  • 「インスタレーションにおける鑑賞者と作品の関係性」
  • 「ミュシャの魅力とその影響――普遍的な美を求めて――」
  • 「裸体画に見る藝術とポルノグラフィの境界」
  • 「複製技術における芸術性 写真はアートか」
その他
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