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西原ゼミ「わたしのベスト3」
あなたに読んでほしいマンガ3選
こたろう
第 1 位 絹⽥みや「友達だった⼈ 絹⽥みや作品集」(⾃主制作、光⽂社)
このマンガは、私がXで見かけて興味があり読んでみた作品である。短編が4作収録されており、1作目はTwitterで知り合った人の葬式に参加するお話。2作目は「自分が3人いたらいいな」が実現するお話。3作目は、幼馴染の2人の女性がそれぞれマンガを描いてコミティアに参加するお話。4作目は、自分の好きなものが分からなくなってしまった大人の女性のお話である。4作とも大人の女性が主人公のお話で、女性としての生きづらさや大人としての生きづらさが描かれ、どこか心当たりがある気がする内容となっている。
自分語りで申し訳ないが、私は大学4年間で日常系やヒューマンドラマ系の作品が大好きになった。人が生きて、生活するお話がたまらなく好きだ。マンガというフィクションの世界のお話だが、色んな人の生き様や知らない価値観をマンガを通して知ることができている気がして嬉しい。ゆっくりしたいとき、友達とうまくいかないとき、仕事に疲れたとき、是非読んでほしい。少し心が軽くなると思う。
「友達だった⼈ 絹⽥みや作品集」『COMIC熱帯』(光文社)
「友達だった⼈ 絹⽥みや作品集」『COMIC熱帯』(光文社)
第 2 位 楳図かずお「漂流教室」(『少年サンデー』⼩学館)
このマンガは、小学校が丸ごと未来の荒廃した世界に飛ばされ、その世界で仲間と力を合わせ生き延びようとする子どもたちの物語である。このマンガは大学図書館で読んだマンガの中で一番印象に残っている。このマンガを読むまでは、楳図かずおがどのようなマンガを描いているのかを知らなかった。読んでみると、現代社会が抱える環境問題や社会問題について、1970年代に物語のテーマとして描いていることに驚いた。さらに、環境問題に立ち向かうのは小学生で、教師や大人は足手まといや邪魔をする存在として描かれている。荒廃した未来の世界で絶望して自暴自棄になる大人と、希望を捨てずに行動する子どもたちの対比がしっかりと描かれていることから、未来の世界を子どもたちに託しているというメッセージが伝わってくる。
恐怖マンガのジャンルに区分される楳図かずお作品。マンガやSNSで見かける「ギャー」という悲鳴、見開かれた目、顔がアップになる構図の元ネタである。是非読んでみてほしい。
「漂流教室」小学館コミック
「漂流教室」小学館コミック
第 3 位 原作:クワハリ、漫画:出内テツオ「ふつうの軽⾳部」(『少年ジャンプ+』集英社)
このマンガは、ロックが好きな女の子・鳩野ちひろが高校の軽音部でバンドを組む物語である。これを選んだ理由は、卒業論文で研究対象にしたからでもあるが、純粋にこの作品が好きだからである。軽音部に入部する理由、バンドを組む理由など、登場人物それぞれで音楽と向き合う理由に違いがあり、フィクションの世界だがみな人間らしくて愛おしい。特に、主人公である鳩野ちひろは経験を積むごとに成長し、『ジャンプ』の主人公にふさわしい人物になっていく。
しかし、このマンガの怖いところは恋愛というものを不穏なものとして描くことである。鳩野が所属する「はーとぶれいく」は恋愛のいざこざの末にできたバンドである。そして、鳩野は水尾という男子に密かに思いを寄せている。この鳩野の思いが物語にどのように影響してくるのか、「はーとぶれいく」の仲間がどのような反応を見せるのかが楽しみである。また、このマンガはさまざまな音楽と出会うことができるため、邦楽ロックが好きならぜひ読んでほしい。
「ふつうの軽⾳部」『少年ジャンプ+』(集英社)
「ふつうの軽⾳部」『少年ジャンプ+』(集英社)