ココナッツ
パフォーマンス・ゼミ(川島ゼミ) 観劇レポート(2026年5月期)
『ONE OK ROCK DETOX JAPAN TOUR 2025 AT NISSAN STADIUM IN CINEMAS』
2026年4月23日(木) 13:30/TOHOシネマズ 池袋
2005年に結成されて以来、日本のみならず世界各国で人気を博しているロックバンド、
ONE OK ROCK。彼らの結成20周年イヤーである2025年には南米、北米、ヨーロッパといった世界中を駆け巡るツアーを開催。そんなツアーの日本公演として、2025年8月31日に開催された日産スタジアムでの公演が、映画として公開された。
この公演では、野外スタジアムならではの迫力満点な演出に圧倒された。ライブのオープニングを飾った楽曲「Puppets Can't Control You」では、曲のサビに合わせて巨大な火柱が立ち上がり、観客の歓声をさらに加速させた。そして、アンコールの最後に披露された楽曲「We are」のラストには、無数の花火が夜空に打ち上がり、壮大な景色とともに感動的なフィナーレとなった。
そしてもう一つ驚かされたのは、観客の盛り上がりである。私はONE OK ROCKのライブを鑑賞するのは今回が初めてだったが、観客の熱気と一体感に圧倒された。観客たちは楽曲に合わせてヘドバンをしたり、手を高く挙げたり、ジャンプやクラップをしたりと、それぞれの形でライブを楽しんでいた。また、会場には男性や女性だけでなく、親子連れの姿も見られた。このことから、年齢や性別に関係なく幅広いファン層が集まっていたことが分かる。多様な観客が一体となって音楽に熱狂する様子から、ONE OK ROCKが多くの人々に支持されていることを実感したライブとなった。
しかし、ライブ中には思わぬアクシデントも発生した。ライブ後半、「Delusion:All」という曲の歌唱中に、ボーカルのTakaが足を痛め、歩けなくなってしまったのである。実はこの時、彼は左足小指を骨折していたという。彼は一時的にステージを後にしたものの、その後再びステージに戻り、アンコールを含めて最後までライブを完走した。足の痛みに耐えながらも懸命に歌い続ける彼の姿に、観客からは大きな歓声が送られていた。この様子から、ライブでは、完璧なパフォーマンスだけではなく、こうした予想外の出来事や、それを乗り越えようとする姿勢もまた観客の心を動かす要素なのだと感じた。また、他のメンバーが怪我をしたTakaに歩みより、時には肩を貸して支える場面も見られた。このように、メンバー同士が互いに支え合いながらステージを続ける姿から、グループとしての強い結束力が伝わってきた。
今作の鑑賞を通して、迫力ある演出や観客の熱気、そしてアーティストと観客が同じ空間を共有することで生まれる一体感など、まるで自分自身がライブ会場にいるかのような臨場感を味わうことができた。スクリーン越しでも強く心を動かされたことで、実際に会場へ足を運び、生のライブならではの空気感や熱狂を体験してみたいと感じた。
