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- 2023.4.1
2023年度の文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)に「日本中近世における若狭湾沿岸海村・山村・都市間の生業交流・交易に関する総合的研究」が採択されました。引き続き、調査・研究の成果を随時更新していきます。 - 2023.3.31
若狭湾沿岸海村研究のホームページを開設しました。本研究は、文部科学省科学研究費補助金基盤研究(B)(一般)「日本中世・近世における若狭湾沿岸海村の生業および交易・交流に関する総合的研究」(2018年~2022年度)を受けて進められました。今後は、その成果を本ホームページに更新していきます。
海辺に暮らす人びとの生業と交流
本研究は、日本中世・近世において複合的な生業を有する海村の特質と、それに伴う近隣村や都市との交易・交流・負担の実像を若狭湾沿岸の海村を素材に解明することを目的としています。若狭湾は、古代以来、九州・山陰から東北に至る日本海地域の生産物・交易物の集散地であるとともに、それらを中核都市である京都・奈良に送る物流の大動脈が通っている場所でもありました。しかも、中世初期から近代に至るまでの大量の古文書が数十万点規模で現存し、生業・環境・村構造の地域性や、それに伴う政治的・経済的な状況が、一定程度の広い空間軸と長い時間軸のなかで追究できるほぼ唯一の海村地域であるといえます。本研究では、研究の素材として非常に特異な若狭湾沿岸海村において、歴史学・地理学・民俗学という異分野の研究方法を接合させつつ、各海村のもつ生業およびそれに規定される村構造の特徴と、個々の海村が多元的に取り結ぶ交流圏の内実、およびその形成・変化の過程を解明していきます。