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西原ゼミ「わたしのベスト3」
お世話になりました!作品ベスト3
彼方
第1位 さくらももこ『ひとりずもう』(集英社文庫)
さくらももこが小学5年生から短大生までの青春や思春期のエピソードであり、月刊誌『りぼん』で連載された「ちびまる子ちゃん」でお馴染みのさくらももこがマンガ家としてデビューするまでが描かれている。私にとってさくらももこの作品は大学生活の中で外せないものであった。大学の講義内の発表やレポート作成、卒業論文など多くの場面で関わってきた。数多くあるさくらももこ作品の中でも『ひとりずもう』は、さくらももこがマンガ家「さくらももこ」になるまでの人生を覗くことができるだろう。さくらももこ作品では共通の自虐や笑いなども顕在だが、「好き」へのこだわりや夢のために努力する姿勢を浴びることのできる作品であると言えるだろう。
集英社 作品紹介ページ
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第2位 鶴谷香央理『メタモルフォーゼの縁側』(KADOKAWA)
2年前に夫を亡くして1人暮らしをしている75歳の老婦人と書店でアルバイトをしている高校2年生がBL作品を通じて仲良くなっていき、それぞれ生きてきた時代が異なるのにその年の差を感じさせない作品である。2022年に実写映画化したのを大学3年次に観たのに加え、大学の講義で扱われたこともあり、原作のマンガも読んだことが出会いである。私は普段、あまりマンガを読まないが読むきっかけをくれた作品でもある。好きなものを2人の空間で広がっていくのが嬉しくなり、好きなものに年齢なんて関係ないと思わせてくれて、きっと誰かと好きなものを共有したくなる作品である。
カドコミ 作品紹介ページ
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第3位 室井滋『東京バカッ花』(文藝春秋)
俳優として活動している室井滋が故郷の富山県から上京した大学生だった昭和50年代の日々の生活や経験談が描かれている。この作品は私が大学1年次に出会った作品であり授業の課題として読んだのがきっかけである。小さなきっかけではあるが、いくら生まれた時代が異なるとはいえども、同じ大学生でもここまで違うのかと衝撃と笑いが起きたのを覚えている。「お運びさん」のアルバイトや大学の友人が3ヶ月も一切、お風呂に入らず、脱浴していた話など本当の話なのかと疑いたくなるような癖のあるエピソードが盛りだくさん。大学生や1人暮らしをしている人、或いはこれから始める人におすすめの作品。
マガジンワールド 作品紹介ページ
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