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西原ゼミ「わたしのベスト3」
心を強く揺さぶられた作品
つきみ
第1位 森下真『すだちの魔王城』(『月刊少年マガジン』講談社)
勇者が魔王を倒し、平和になった世界で主人公・ムラビトは道具屋「すだち屋」の閉店の危機を迎えていた。ひょんなことから、ムラビトは死んだはずの元魔王と出会い、魔王の力を継承することとなる。その出会いから、「すだち屋」には元魔王と魔王を倒した勇者が加わり、三人で「すだち屋」再建を目指すこととなる。
本作は、大学生活で最もハマったジャンルであろう異世界作品の中で私が一番心揺さぶられ、勇気づけられた作品である。特別な力を持たない道具屋の店長でありながら、勇敢さとお人好しとも評されてしまうほどの優しさをもつムラビトの性格が非常に魅力的である。また、本作は全体的にコメディに描かれているため、笑って、泣ける、心温まる作品であることは間違いないだろう。
月刊少年マガジン・少年マガジンR公式サイト
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第2位 ヒヌン『未成年~未熟な俺たちは不器用に進行中~』(『レジンコミックス』レジンエンターテイメント)
優等生のジンハは、クラスの問題児であるヒチャンたちとは絶対に関わらないように学校生活を送っていた。しかしながら、ジンハは偶然ヒチャンの秘密を知ることとなり、彼らは深く関わるようになり、お互いのしがらみに苦しみながらも成長していく。
2024年から放映している本作の日本版ドラマをきっかけに、原作にあたる本作を読み始めた。正反対の存在であるジンハとヒチャンが互いを深く知り、理解していく中で描かれる繊細な恋愛描写や成長していく二人の様子は、涙なしでは語れない。
レジンコミックス
レジンコミックス
第3位 こふで『ノっぴきならぬ』(『チルシェコミックス』双葉社)
時は江戸、お互いの名も明かさずに逢瀬を重ねた寅次と八重辰。七年前、突如姿を消した“綺麗な男”を探し続け、寅次は江戸を転々としていた。しかし、ついに再会を果たした八重辰は高級旅館の若旦那で幼い娘とともに暮らしていた。二人は七年の時を経て、初恋を成就させていく。