西原ゼミ「わたしのベスト3」

読めばきっと笑顔になれる!
第1位 田中まい「妖怪学校の先生はじめました!」(『月刊Gファンタジー』スクウェア・エニックス/連載中)
あらすじ:気が弱く、不良が世界で一番怖い新米教師の主人公・安倍(あべ)晴明(はるあき)は、就任した高校をわずか三十分で逃亡。一年後、運よく知人である【百鬼学園】の学園長に国語教師と弐年参組の担任として雇ってもらえたものの、その【百鬼学園】とはなんと全国津々浦々から集まった妖怪による妖怪のための学校だった。当然、晴明は怖気づいて逃げ出そうとするが、彼が妖怪に対して抵抗をするとなにやら不思議な力が働くようで…。晴明は、かの有名な陰陽師・安倍(あべの)晴明(せいめい)の末裔であり、彼の持つ“退魔の力”を色濃く受け継いだ人間だったのだ。
魅力:ヘタレでビビリ、人間相手には最弱!けれど妖怪相手には最強と言っても過言ではない。本作はそんな主人公の晴明を中心に、個性豊かな妖怪の生徒たちがにぎやかに過ごすドタバタコメディである。晴明が担任を持つ弐年参組の生徒をはじめ、教師陣や学園長など様々なキャラクターにもフォーカスされる。はじめはビビッてばかりの晴明が、妖怪たちと関わることで教師として成長していく姿がとても丁寧に描かれている。また、そんな晴明に影響されて成長する生徒たちの姿にも目が離せない。
2024年9月に17巻発売・10月に念願のアニメ放送が開始した。

妖怪学校の先生はじめました! 公式サイト(月刊Gファンタジー)
第2位 緑川ゆき「夏目友人帳」(『LaLa』白泉社/連載中)
あらすじ:幼いころから妖怪を見ることが出来た主人公・夏目貴志は、両親も早くに亡くして周囲から理解されずに生きてきた。ひょんなことから祠に封印されていた妖怪・斑と出会い、自身と同じで見える人であった祖母・夏目レイコの形見である友人帳を受け継ぐことになる。友人帳は、たくさんの妖怪の名が記されており、そこに記された妖怪を使役することが出来る代物だった。時にその力を狙って恐ろしい妖怪が襲ってきたり、名前を返してほしい妖怪が懇願しに来たり…夏目は友人帳を通して、たくさんの出会いと別れの記憶をたどることになる。
魅力:一期一会の出会いとなる妖怪たちの物語に共感をしたり、時々理解できなかったりする。必ずしも良いだけではない物語にとても考えさせられる。そして誰にも理解されず、妖怪だけではなく人すらも遠ざけていた夏目が徐々に心を開いて、成長して友情の輪を広げていく姿に、心が思わずあたたかくなる。
2024年9月に31巻が発売、10月にてアニメ第7期(「夏目友人帳 漆」)が放送開始した。

夏目友人帳 公式サイト(月刊ララ)
第3位 卯月ココ「恋せよまやかし天使ども」(『デザート』講談社/連載中)
あらすじ:自他ともに認める完璧美少女である主人公・桂おとぎは可憐で優しく穏やかな、学園で「心撃のエンジェル」と呼ばれるほどのマドンナ的存在。しかし、彼女の本性はそんな二つ名をダサいと嘲笑うようなかなりキツめな性格である。そしておとぎと同じく、完璧美男子と学園中の視線を集める一刻(にのまえとき)は、彼女も感心するほどの本物の聖人であり心の内で一を気に入っていた。しかしとあるトラブルをきっかけに、一もまたおとぎ同様に本性を偽っていたことを知る。「ブラックいっこく」と名付けた彼のその姿は、おとぎが気に入る普段の彼と違って全く優しくないのに、おとぎはなぜだかドキドキしてしまって…。
魅力:ちょっと悪いところがある方が良いという、ありがちながらそれをしみじみと噛みしめることになる物語。少し高飛車で普段は人を惑わす側にいるおとぎが、一の前では惑わされまくってコロコロと表情が変化する姿がとても可愛らしい。主役二人が揃って自他ともに認める容姿端麗ゆえに、自意識過剰と言えそうなのにこの容姿なら致し方ないような台詞に思わず笑ってしまう。

恋せよまやかし天使ども 公式サイト(デザート)

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