西原ゼミ 「大学生で出会った作品ベスト3」

[大学生で出会ったBL作品ベスト3]
角砂糖
第1位 ちふゆ「クロエと雌の園」(『クロエと雌の園 上』三交社、2020年)
ホストクラブEdenの内勤である園義は、朝目が覚めると女性器が付いていた。No.1ホストのクロエが医学部卒と聞き、相談をすることにした。しかし園義の一大事を知ったクロエは、その体を面白がり黙っている代わりに、自分の言いなりになる条件を出してきた。クロエの命令に逆らえなくなり相談したことを後悔する園義だが、次第にクロエに惹かれ始める。
作者買いをした作品だが、特に攻めキャラクターの執着心の強さに惹かれ何度も読み返した作品。攻めと受けのコミカルなやりとりにも注目してほしい。
(参考情報:「クロエと雌の園 上」 BLレビューサイトちるちる
第2位 こだか和麻「KIZUNA」(『KIZUNAⅪ』ビブロス、2008年)
中学生時代からの腐れ縁である圭と蘭丸。親友という関係であると偽っていたが、同居解消をされそうになり恋人関係であることを打ち明ける。一方、佐賀野組の組長になった政と前組長の息子である佳。長年主従関係であることから、すれ違っていた二人だが、ついに関係が進展する「KIZUNA」シリーズ完結作。
シリアス展開からのラブコメなど、緩急のある作品となっており飽きの来ない物語である。最終話の政と佳の恋愛に不慣れな様子がとても可愛らしく、BLマンガ読者なら楽しめる展開となっている。
(参考情報:「KIZUNA」 BLレビューサイトちるちる
第3位 百瀬あん「幼馴染じゃ我慢できない」(『幼馴染じゃ我慢できない1』フロンティアワークス、2021年)
幼馴染の諒太と蒼衣は、大学通学の利便性からルームシェアを始める。諒太のことを仲の良い幼馴染と思っていた蒼衣と、蒼衣に想いを寄せる諒太。ある日、蒼衣が眠りから覚めると諒太にキスされそうになっていた。それから諒太が、自分に好意を抱いていると知る蒼衣は戸惑いながらも諒太とのキスを忘れられずにいた。
幼馴染だからこそ、その先の関係に進めないという読者もじれったく感じる展開が、余計にその先にストーリーを待ち遠しくさせる作品。二人の日常会話など、ほっこりする場面も多くあり、なにげない会話にも楽しめる要素が沢山あった。
(参考情報:「幼馴染じゃ我慢できない」- pixivコミック

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