西原ゼミ 「大学生で出会った作品ベスト3」

[大学生で出会った作品ベスト3(大学生になって刺さった少女マンガたち)]
一生虫歯
第1位 阿賀沢紅茶「氷の城壁」(『氷の城壁』集英社、2023年7月4日)
完結済みの作品です。人と接するのが苦手で、他人との間を壁で隔ててしまう孤高の女子・小雪が学校の人気者・美姫、距離ナシ男子・ミナト、のんびり優しい雰囲気の陽太…。どこかちょっとこじれた4人のもどかしい青春混線ストーリーです。心理描写が特に丁寧で、なかなか心を開けない小雪の過去には胸が締め付けられました。思い違いからのすれ違いも多く、もどかしくハラハラしてしまいます。マンガアプリなどにて途中課金なく全話無料で読めてしまう(2024年1月現在)ことも衝撃です。
(参考情報:集英社公式サイト
第2位 草凪みずほ「暁のヨナ」(『花とゆめ』白泉社、2010年)
高華王国の姫・ヨナは優しい父王と幼なじみで護衛のハク達に囲まれ、大切に育てられていました。しかし16歳の誕生日の日ヨナが目撃したのは、なんと想いを寄せていた従兄のスウォンが父王を剣で刺している現場でした。そこから思いも寄らぬ過酷で壮大な運命が始まります。もとより浅かった私の少女マンガ観がガラッと変った作品でした。戦う女性キャラクターがかっこいいのはもちろん、章によって登場する国の情勢や人物たちの設定の作り込みもしっかりしていて物語に引き込まれてしまいます。序盤は油断される主人公一行が、格の違いを見せつける圧勝する展開が好きな人は必見です。
(参考情報:花とゆめ公式サイト
第3位 高松美咲「スキップとローファー」(『アフターヌーン』講談社、2018年)
高校入学を機に地方から上京したみつみが慣れない都会の高校で奮闘しながらも周囲を和ませていく青春ストーリーです。勉強こそできるものの、ちょっと天然で、まっすぐなみつみの姿に感化されていく登場人物たちの様子をみて心が穏やかになります。女子同士のあるあるないざこざも、それが解消するすっきり感も得られます。また、みつみと志摩くんの間に生まれる友情かそれ以上のむず痒い感情も見どころです。すべての過程が本当に丁寧に描かれており、読んだ人はほっこりしてしまうこと間違いなしです。
(参考情報:アフターヌーン公式サイト

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