西原ゼミ 「わたしのベスト3」

[2023年のおすすめベスト3]
万年金欠太郎
第1位 芹澤知「ホワイトライアー」(『リキュールコミックス』オーバーラップ)
俳優と恋愛をすると、どこまでが本心でどこからが演技なのかわからなくなってしまう…そんなスパイラルに陥った美容師が主人公です。たとえ俳優でなくても、相手の気持ちなんてわからないから疑ってしまう。そんな不安を抱える主人公に対し、俳優である彼は素直に気持ちをぶつけてきます。これが若さかと。年を重ねるにつれて忘れていく、ぶつかることを恐れずに立ち向かう素直な心が刺さります。大人の駆け引きよりも、学生時代のような真っ直ぐな恋愛をする二人を応援せずにはいられません!
(参考情報:『ホワイトライアー(ちるちる)』
第2位 ココミ「ロスタイムに餞を」(『GUSH COMICS』海王社)
自分を振り回してばかりの自由人との同居生活に別れを告げ、家を出るも割り切れない思いを抱えて悩む主人公のお話です。赤の他人と住むというのは何かしら鬱憤がたまります。最初は些細なことでも、チリも積もれば山となってしまうのです。本作は別れから始まるという斬新な出だしですが、離れたからこそ見えるお互いの好きなところや良いところを再確認し、寄り添いあっていく物語です。漫画とは思えないほどリアリティのあるお話で、自分も将来こうなってしまうのではないかと一抹の不安を覚えてしまうかもしれませんが、心配ご無用。きっと幸せな気持ちになれる、そんなハッピーエンドが待っている作品です。
(参考情報:『ロスタイムに餞を(ちるちる)』
第3位 森下suu「ゆびさきと恋々」(『デザート』講談社)
聴覚障害のある少女・雪と、世界を旅する大学の先輩・逸臣のピュアラブストーリー。耳が聞こえなくとも二人の世界には様々な音があり、しっかりと言葉で伝えあいます。
だれることなく読みやすいお話です。また、主人公の周りにはそういった障害に理解のある人が多くいることや、彼女自身の性格のよさから、それほど暗い話ではありません。少女漫画特有の当て馬キャラも登場しますが、きっとそれぞれの幸せを掴むでしょう。
(参考情報:『ゆびさきと恋々(講談社コミックプラス)』

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