川島ゼミ 観劇レポート(2024年1月期)

『三代目J SOUL BROTHERS PRESENTS “JSB LAND” 』
2023年12月3日(日)16:00/東京ドーム
りんごあめ
12月初め東京ドームにて三代目JSOUL BROTHERSのライブが開催された。三代目J SOUL BROTHERSはEXILEが所属する事務所のアーティストであり、ボーカル2人・パフォーマー5人からなる7人組グループである。2014年にヒットした曲“R.Y.U.S.E.I.”によって一躍有名となった彼らだが、ドームでのライブは約2年ぶりである。私が彼らのライブに足を運ぶのは6年ぶりだったが、当時より何倍もパワーアップした彼らに終始釘付けになった。今回はその中でも演出について注目していく。
まず、ステージ構成である。今回は、360度どの角度からも見ることができるセンターステージだった。ステージ上部には、円形の画面があり、これも360度どこの席からでも見ることができる。開演時間になると大画面にジャングルやビーチなど大自然の映像が映し出された。しばらくするとその映像はメンバーへと変わり、歓声が上がった。そしてステージ中央から彼らが登場すると会場は一気に盛り上がりをみせた。私が以前足を運んだときは、ファンがフラッグという小さい旗を降って参加していたが、今回はペンライトだった。開演中ペンライトは遠隔操作され、演出の1部となる。会場全体が1色に染まり一体感を感じられた。他にもファンが手を上げて一緒に踊ったり、歌ったり、コール&レスポンスをしたりとファン参加型のライブであると感じた。
他にもセンターステージだけではなく、トロッコを使用しアリーナの外周を回っていた。他のアーティストのライブでは、ステージ端からトロッコに乗り外周を回るが、今回は1度ステージを降りて、歩いてトロッコへ向かっていた。また、途中でトロッコを降りてアリーナを走り、別のトロッコに乗るという席替えのようなことも行っていた。それにより、アリーナ席でなくても7人全員を近くで見ることができ、広いドームがいつもより小さく感じた。そしてステージからトロッコ、トロッコからトロッコへ移動する際に近くのファンにファンサービスをするなどファンへの愛が溢れていると感じた。
次に歌唱曲についてである。新曲からデビュー曲まで幅広く歌っていたが、その中でもソロ曲に注目したい。通常ソロ曲は、歌っている本人が1人で歌うだろう。しかし今回は、それぞれのソロ曲をボーカル2人で歌い、パフォーマーが踊るライブでしか見られない内容になっていた。また、パフォーマーが自身の曲を歌う場面もあった。それ以外にもボーカル2人の歌声をゆっくり聞くことができるバラード曲メドレーやパフォーマーによるダンスバトルなど、1人1人の魅力をたくさん感じられる2時間半だった。想像を超える演出に来てくれる人の思い出に残るライブにしたいという彼らの強い思いを感じた。
昨年1年間、メンバーそれぞれが個々に活動していたが、そこで培った力が合わさり、以前よりパワーアップした三代目J SOUL BROTHERSを全身で感じることができた。また、会場の外には”Welcome to JSB LAND”と書かれた大きなアーチやフォトスポットがいくつかあった。その為、ライブが始まる前からその世界観を感じられ、胸が躍った。今まで体験したことのない新たなライブの形から、これからも更なる高みを目指し、突き進んでいく自分たちについてきてほしいと熱い思いを受け取った。そんな彼らへの期待に胸が膨らんだ。

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