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環境管理特論(大学院)(平成22年度秋学期)
〜地球環境問題のマネジメント〜 |
授業の目的
世界的に化石エネルギー資源の消費が増加することによってその枯渇化が懸念されるとともに、これらの燃焼による温室効果ガスの排出による地球温暖化問題が懸念されています。本講義では、このような地球温暖化問題をはじめとする世界的な環境問題に対し、今後どのように企業、市民、政府が協働し、対処するとよいかについて考えます。
授業の概要
最初に、地球環境問題の概要を学び、それに対する企業の役割や、企業が自主的に進める環境マネジメントシステムや製品の環境への影響の評価方法を学びます。次に、政府が行う環境政策について、その目標、基本原則、手法についての理論を取り上げます。また、NGOの役割を見ます。その後、具体的な環境問題の例として、環境温暖化問題と資源循環の問題を取り上げて、その現状と課題を学び、企業、市民、政府が今後どのように協働し、対処するとよいかについて考えます。
授業スケジュール
1回 地球環境問題とは 2回 地球環境問題と企業 3回 ISO環境マネジメントシステム 4回 製品面での環境配慮(LCA) 5回 環境政策の目標―費用と便益 6回 政府の介入と環境政策の手法(1) 7回 政府の介入と環境政策の手法(2) 8回 NGOの役割 9回 地球温暖化(1)地球温暖化問題の特徴とIPCC第4次報告書 10回 地球温暖化(2)気候変動枠組条約と京都議定書 11回 地球温暖化(3)国内対策 12回 地球温暖化(4)ポスト京都議定書の国際的枠組 13回 循環型社会の構築(1)拡大生産者責任 14回 循環型社会の構築(2)日本のリサイクル政策 15回 まとめ
授業の運営方法
テキストに沿って授業を行います。毎回のテーマについて受講生はそのテキストの要約と内容に関する質問や意見を担当教員に事前に提出します。授業では、提出された要約等を基に、教員と受講生との討議形式で進めます。期末にレポート課題を出します。
評価方法
要約等の提出(30%)、討議への参加(30%)、期末レポート(40%)にて評価します。
テキスト
環境マネジメントー地球環境問題への対処(改訂版)/山口光恒/放送大学教育振興会/2006年/3200円(税別)
参考文献
なし
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