科目名 | 心理学研究法 | |
担当者 | 新井 雅 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 心理学研究法の基礎と実際 | |
授業の達成目標 | 心理学研究の目的・意義、実験法、調査法、実践法など様々な研究に必要とされる知識と技能、心理学研究の実際のプロセスや分析方法、研究例、研究倫理などについて学び,研究計画を立て,遂行していくための基礎的な知識・技能について指摘・説明できる。 | |
今年度の授業内容 | 心理学は実証的・科学的な研究が重視される学問体系である。本授業では、目に見えない心の現象や仕組みを科学的に探求するための様々な研究方法について講義する。具体的には、実験法、調査法、実践法、質的研究法、量的研究法など諸々の実証的な研究法の特徴や手続き、用いられる分析方法、限界点などを学ぶ。また、データを用いた実証的な思考方法、研究倫理について学ぶと共に、心理支援に携わる心理専門職による研究活動の重要性について講義する。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | ポータルやMicrosoft Teamsを通して事前に配布される各回の授業資料を読み、内容や疑問点等を整理しておく。授業終了後は、授業資料やノート、授業内で行われた説明を振り返り、まとめ直すなどして自分なりに理解を深めておくこと。必要に応じて参考文献を活用しながら予習・復習に努めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 授業中に配布される資料の復習と共に、参考文献を活用しながらさらに学びを深めること。 | |
第1回 | 科学性・実証性に基づく心理学研究法の概要 | |
第2回 | 質問紙法を用いた量的調査研究(1)−基礎知識と概要 | |
第3回 | 質問紙法を用いた量的調査研究(2)−データ分析・研究例 | |
第4回 | 面接法を用いた質的調査研究(1)−基礎知識と概要 | |
第5回 | 面接法を用いた質的調査研究(2)−データ分析・研究例 | |
第6回 | 観察法を用いた研究の方法(1)−概要と研究例 | |
第7回 | 観察法を用いた研究の方法(2)−フィールドワークを中心に | |
第8回 | 実験法を用いた研究の方法(1)−独立変数の操作と従属変数の測定 | |
第9回 | 実験法を用いた研究の方法(2)−剰余変数の統制 | |
第10回 | 実験法を用いた研究の方法(3)−準実験と単一事例実験 | |
第11回 | 実践法を用いた研究の方法−実践研究・事例研究 | |
第12回 | 心理学研究の手続きとプロセス | |
第13回 | 心理学研究における研究倫理 | |
第14回 | ⼼理専⾨職による研究活動−科学者-実践家モデルと⼼理学研究法 | |
授業の運営方法 | ・ポータルやMicrosoft Teamsを通して配布される授業資料を用いて授業を進める。 ・リアクションペーパーを用いて、授業内容に関する意見・考え・振り返りの記述を求める。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | レポート課題等の内容について、授業時間内やポータル、Teams等を通して、全体的な講評やコメントなどを行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 70% | 課題レポート |
授業参加 | 30% | リアクションペーパー(授業内容に関する意見・考え、振り返り) |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | 特に指定しない |
参考文献 | ・⼤学⽣のためのリサーチリテラシー⼊⾨ / ⼭⽥剛史・林 創 / 2011年 / ミネルヴァ書房 ・心理学研究法入門—調査・実験から実践まで / 南風原朝和ほか (編) / 2001年 / 東京大学出版会 ・心理学の実践的研究法を学ぶ / 下山晴彦・能智正博 (編) / 2008年 / 東京大学出版会 ・心理学研究法 補訂版 / 高野陽太郎 (編),岡 隆 (編) / 2017年 / 有斐閣 ・なるほど! 心理学研究法 (心理学ベーシック 第 1巻)/三浦麻子/2017年/北大路書房 ・なるほど! 心理学調査法 (心理学ベーシック 第 3巻)/大竹恵子(編著)/2017年/北大路書房 ・心理学研究法 (公認心理師スタンダードテキストシリーズ 4)/ 三浦麻子ら編著/ 2020年/ ミネルヴァ書房 ・心理学研究法 (ライブラリ心理学の杜 3) / 本多明生ほか(著者) / 2022年/ サイエンス社 ・Progress & Application 心理学研究法 第2版 (Progress&Application 2) / 村井潤一郎 (編著) / 2021年/ サイエンス社 ・はじめて学ぶ臨床心理学の質的研究 / 岩壁 茂 / 2010年 / 岩崎学術出版社 ・臨床心理学をまなぶ6 質的研究法 / 能智正博 (著) / 2011年 / 東京大学出版会 ・臨床心理学をまなぶ7 量的研究法 / 南風原 朝和 (著) / 2011年 / 東京大学出版会 ・改訂新版 心理学論文の書き方 / 松井 豊 / 河出書房新社 / 2010年 ・心理学・社会科学研究のための 調査系論文の読み方(改訂版) / 浦上昌則ほか (著) / 2020年 / 東京図書 ・事例に学ぶ心理学者のための研究倫理(第2版)/安藤寿康・安藤典明 (編)/2011年/ナカニシヤ出版 |
関連ページ | 日本学術振興会「科学の健全な発展のために−誠実な科学者の心得−」 https://www.jsps.go.jp/j-kousei/data/rinri.pdf |
その他、履修生への注意事項 | ・ポータルを用いた出席登録やリアクション・ペーパーの提出により出席状況の判断を行う。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】 |