[戻る]
科目名生活環境入門
担当者安藤 生大
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目くらしの中の環境問題を理解し、その対策を考え、環境負荷の少ない生活をおくるための知識と考え方を身につけることが本講義のテーマです。
授業の到達目標本講義は、生活環境マネジメント学科の広範囲にわたる学科専門科目を学ぶための基礎として、くらしの中の環境問題の基礎知識を体系的に理解することを目標とします。具体的には、以下の4つの項目について説明できるようになることが本講義の目標となります。
  1. 生活から出るゴミの処理方法
  2. 生活から出るゴミのリサイクルの方法
  3. 持続可能な消費
  4. 持続可能な生活
今年度の授業内容私たちは、日常生活の中で大量の天然資源や化石燃料を使い、様々な製品やエネルギーを消費し、その結果としての廃棄物を排出しています。これが、現在の「環境問題」の本質的な原因ですが、その解決のためには、私達自身がくらしの中の環境問題を理解し、環境負荷の少ない生活をおくる必要があります。
この授業では、くらしの中の環境問題(ごみ処理、リサイクルの方法、エネルギー問題等)について、法律や社会制度、具体的な環境影響、さらには最新技術を紹介します。学生の皆さんには、自らの生活と環境問題の関連を理解し、環境負荷の少ない行動ができるようになることを期待します。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業の最後に、次回の授業内容のキーワードを示します。学生は、それについて図書やWebサイト等で調べておくこと(予習1時間)。
各回の授業で示した専門用語などは、参考図書やWebサイト等でその意味を確認し、必要に応じて授業内で配布したプリント等にまとめてください(復習1時間)。
1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項授業中で扱った様々な専門用語についは、参考図書やインターネット等を利用して、その都度調べ、配布したプリント等に意味・内容を記入しておくようにしましょう。また、ニュース等で気になる記事や心に残った記事は切り抜く等、情報収集するように心がけましょう。
授業の特徴(アクティブラーニング)ミニテスト/レポート/討議(ディスカッション・ディベート)
第1回イントロダクション-生活と環境の関わり、SDGsについて
第2回生活から出るゴミの処理1-生活から出るゴミと、循環型社会を形成するための法体
(課題1:生活からでるゴミ分析レポート)
第3回生活から出るゴミの処理2-個別リサイクル法と自治体のゴミ処理行政
(課題2:自分の住む自治体のゴミ分別レポート)
第4回生活から出るゴミの処理3-様々な焼却方法と最終処分場
第5回生活から出るゴミの処理4-下水処理の方法と流域関連公共下水道
第6回生活ゴミのリサイクル1-様々なプラスチックの特徴や用途の解説とリサイクルの方法及び問題点の紹介
第7回生活ゴミのリサイクル2-紙のリサイクルの現状と課題、製紙廃棄物(PS)の処理方法の紹介
第8回持続可能な消費1-ライフサイクルアセスメント(LCA)とカーボンフットプリント、環境ラベルの解説
第9回持続可能な消費2:キャベツと米のライフサイクルと環境負荷
第10回持続可能な消費3:風力発電と自治体新電力
第11回持続可能な生活1-環境アセスメント、環境マネジメントシステム
第12回持続可能な生活2-ごみを出さないくらし:サーキュラーエコノミー
第13回持続可能な生活3-自然と共生するくらし:里山イニシアティブ
第14回地域循環共生圏
授業の運営方法
  • 最初の20分間で、エコ検定の問題(5問)を出し、解答の解説を行います。
  • 次の10分間でSDGsに関する英文を読みます。
  • 続いての50分間でその日のテーマに応じた講義を、Power Pointを用いて行います。
  • 次の15分間は、当日の授業内容に則したテーマでグループディスカッションとそのまとめを行います。
  • 最後の5分で次回の内容に関係するキーワードを示し、予習のポイントを解説します。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法毎回の確認テストは、問題の解説を行い、知識の定着を図ります。
この授業では、以下の2つの課題を予定します。レポートとして提出してください。それぞれのレポートには、コメントを付けてフィードバックします。
課題1:自らのゴミを分析し、「ゴミ分析レポート」としてまとめる。
課題2:自分の住む自治体のゴミ分別を調査し、「ごみ分別レポート」としてまとめる。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 50% 各回の授業内容と解説したエコ検定の問題を参考に出題します。
小論文・レポート 30% ごみ分析レポート(15点)、課題2:ごみ分別レポート(15点)
授業参加 20% グループディスカッションにおいて、積極的・協力的な授業態度によって評価します。
テキスト 『改訂10版 環境社会検定試験eco検定公式テキスト』、東京商工会議所編著、2025年2月3日、ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4800592958
参考文献
  1. 『やさしい英語でSDGs! 地球の課題(global Issues)を英語で学び、未来を語ろう!』本間正人、山本ミッシェールのぞみ、合同出版、2021年3月、ISBNコード978-4-7726-1450-4
  2. 『環境科学概論』山下栄次、阪本博、若村国夫、野上祐作、坂本尚史、安藤生大、大学教育出版、2013年10月、ISBNコード978-4-86429-235-1
関連ページ
  1. p.12-p.113
  2. p.224-p.262
その他、履修生への注意事項 授業中の私語は厳禁です。受講態度の悪い学生には教室からの退室を命じ、原則として単位を与えません。グループディスカッションには積極的に参加してください。
環境に関する学外のイベント(環境展など)への参加や、施設見学を行う可能性があります。
また、学外の専門家をお招きして、講演していただく可能性があります。
遠隔授業となった場合には、授業時間にTeamsを使ったリアルタイム授業を行います。ポータルの授業資料にてTeamsのコードを掲示します。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【マネジメント学部生活環境マネジメント学科】