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科目名現代文化表現学演習IA
担当者山本 博一
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目

デザイン・デザイン文化の研究 1

授業の達成目標

卒業論文・卒業研究に取り組むための基礎知識の習得と情報収集方法の習得

論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。
今年度の授業内容

デザインの目的は、人が豊かに暮らしていける状態をつくることであり、飾ることとは意味が異なります。デザインとは、生活の課題から生活の質向上や問題解決を導くことであり、そのための造形と仕組みづくりであるという認識が必要です。したがって本ゼミでは、対象について観察やフィールドワークの実践から課題を抽出すること、課題に対して思考し先行事例の研究とともに自分自身の「提案・提言」としてデザイン表現することを目標と考えます。
現代文化表現学演習ⅠAではそのための基礎づくりとして、デザインとデザイン文化に関わる知識習得と研究のための情報収集に焦点をあてて、身近なものの観察とフィールドワークに取り組みます。対象は前半のグループワークから設定しますが、その後の個人の「研究テーマの起点」を発見できることを目標とします。

秋学期の現代文化表現学演習ⅠB以降では、学生さん個々のテーマで取り組みを進めていきますが、討議の時間を設けて他者の視点から見える課題の確認や意識の共有をはかります。

デザインゼミの全容は以下に示しますが、全体概要を踏まえて、常に現在の位置を認識して取り組んでほしいと思います。なお状況に応じて授業時間外の校外見学や招聘した専門家の意見をうかがう機会をもつ場合があります。また授業の進行状況等により予定は変更されることがあります。


現代文化表現学演習 ⅠA

前半:デザインとデザイン文化についての講義とその後の討議から、後半に焦点を当てる対象を絞ります。
後半:対象について情報収集と発表をおこないます。観察やフィールドワークから情報収集について体験的に学びます。グループワークを予定しています。

■現代文化表現学演習 ⅠB■
前半:興味や目指す進路に応じて学生さん個々に研究テーマを模索し発表をくりかえします。個人指導となります。
後半:研究テーマを明確にし、卒業論文・卒業研究に結びつく研究概要素案をまとめます。個人指導となります。
■現代文化表現学演習 ⅡA■
研究テーマと研究目的に相応しい論述の構成をつくります。個人指導となります。
論文として成立させるように成果を整理していきます。個人指導となります。
■現代文化表現学演習 ⅡB■
論文を執筆し完成させます。個人指導となります。

準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予定を参照し、ゼミでとり上げるテーマについて調べて、情報と情報源のメモを作成しておくこと。ゼミ受講後は加筆修正し理解を深め、自身の研究資料となるようにする。 合計15時間
自習に関する一般的な指示事項本ゼミでは研究テーマに対する事前の調査、資料のまとめ作業、発表やセッションの準備、学期末および夏季休暇中のレポート作成などが要求されます。学修のための相当数の時間が授業時間外に必要となります。
第1回ガイダンス:デザインという概念と行為について
第2回講義:デザインされたモノや空間の造形と環境の関係 1
第3回講義:デザインされたモノや空間の造形と環境の関係 2
第4回講義:デザインされたモノや空間の造形と環境の関係 3

第5回

講義:デザインに関わる調査の考え方:研究倫理について

演習:調査の実践
演習課題:観察・フィールドワーク1

第6回

演習:調査の実践
演習課題:観察・フィールドワーク2

第7回

演習:調査の実践
演習課題:観察・フィールドワーク3

第8回

演習:情報のまとめ方と伝達方法
演習課題:情報のまとめプレゼンテーション準備1

第9回

演習:情報のまとめ方と伝達方法
演習課題:情報のまとめプレゼンテーション準備2

第10回

演習:情報のまとめ方と伝達方法
演習課題:情報のまとめプレゼンテーション準備3

第11回

演習:伝える実践
演習課題:プレゼンテーション1

第12回

演習:伝える実践
演習課題:プレゼンテーション2

第13回

演習:伝える実践
演習課題:プレゼンテーション3

第14回

教員との個別オープンセッション:個人研究の起点確認
セッション以外の時間は今後に向けた研究の起点についてまとめる

夏期休暇課題の出題


授業の運営方法

授業は、演習を中心に講義と教員とのオープンセッションの形式でおこないます。演習の観察およびフィールドワークは学外を想定しています。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法原則として授業時間内でおこないます。夏季休暇中の課題は後期のゼミⅠBの授業内でおこないます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 70% 評価基準は出題時に明示します
授業参加 30% 取り組みの姿勢、その他
定期試験 0%
テキスト

適宜紹介します。

参考文献

東京さんぽ図鑑、スタジオワーク、朝日新聞出版、2017
日本の祭り解剖図鑑、久保田裕通著、株式会社エクスナレッジ、2018

気になるモノを描いて楽しむ 観察スケッチ、檜垣万里子著、ホビージャパン、2019

その他、履修生への注意事項

授業時間は確認の場として、自分の学修時間は授業時間外と考えて主体的に学修してください。授業受講の際はPCの持参をお願いします。演習時は鉛筆、サインペンやマーカーなどの筆記用具を用意ください。
第5回、第6回、第7回に予定されているフィールドワークは、文教キャンパス近隣の校外見学となります。なお天候等によって予定が変更されることがあります。予定の変更や用意するものなどについては事前の授業中にお伝えします。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】