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科目名現代文化表現学特殊講義(ポピュラーカルチャー)A
担当者西原 麻里
開講期2026年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン60単位制限対象科目
全回対面
授業の到達目標
  1. ボーイズラブ(BL)研究に関するさまざまな視点や議論を学ぶことにより、BL文化の特徴や意義などを理解し説明することができる。
  2. BL文化を取り巻く諸問題の検討を通じて、エンタテインメントとして表現されるものの意義や社会的課題を読み解くことができる。
  3. 授業の内容を理解したうえで、復習課題に回答することができる。
今年度の授業内容この授業では、「ボーイズラブ(BL)」に関する学術研究の成果(とくに、ジェンダー/セクシュアリティ研究を土台とする議論)や研究の視座を学び、BLを通して文化や社会のあり方を考えていく。
BLは、現代日本を始めとして世界各地で女性が中心的担い手となり、マンガや小説、アニメーション、実写ドラマ・映画、ゲームなど複数のメディアを横断しながら、さまざまな興味深い文化・社会現象を生み出している。またグローバルな展開のもと、メディア・プラットフォームの発展や異性愛中心主義といった社会的課題に取り組むためのアップデートもなされている。そこでこの授業では、現在のBL文化やBL研究の成果も射程に入れながら、おもにジェンダーやセクシュアリティに関する諸課題を学ぶ。
授業ではテキストを使用する。講義形式だが、受講生(挙手制)による「わたしがオススメするBL作品」プレゼンテーションを実施する。また、ゲストスピーカーをお招きする可能性がある。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について準備学修 ※約2時間
授業にて指示された「次週テーマに関する課題」に取り組むこと。授業に関連する話題を積極的にリサーチすること。
事後学修 ※約2時間
授業にて指示された「復習課題」に取り組むこと。授業で学んだことをノート等にまとめること。
※「わたしがオススメするBL作品」プレゼンテーションに参加する人は、その準備をおこなうこと。
1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項テキストに記述されている議論や情報への理解を深めるために、さまざまなBL作品に触れることがのぞましい。マンガや小説の場合は電子書籍でも紙の単行本でもよい。
授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/ミニテスト
第1回イントロダクション:ボーイズラブ(BL)の歴史と概論(テキスト第1章)
第2回少年愛と耽美の誕生:1970年代から80年代(テキスト第2章)
第3回同人誌と雑誌創刊ブーム、「ボーイズラブ」ジャンルの誕生:1980年代から2000年代初頭(テキスト第3章)
第4回BLの浸透と深化、拡大と多様化:2000年代以降(テキスト第4章)
第5回BLはどのように議論されてきたのか(テキスト第5章)
第6回やおい同人誌の研究(テキスト第6章)/「BL読み」とクィア・リーディング(テキスト第7章)
第7回性表現の議論とBL(テキスト第8章)
第8回やおいコミュニティにおける実践(テキスト第9章)
第9回BLの隣接領域:「BL的」な表象を読み解く(テキスト第10章)
第10回BLゲームとアーカイブ:ゲームならではのBL(テキスト第11章)
第11回社会問題化するBL:BLはなぜ非難の対象とされるのか(テキスト第12章)
第12回BLの読まれ方:ゲイ・カルチャー/メディアとBL(テキスト第13章)
第13回BLとナショナリズム:グローバリゼーションとコンフリクト(テキスト第14章)
第14回コンクルージョン:確認テスト
授業の運営方法
  • パワーポイントを使用した講義形式で実施する。授業の資料はPortalで配布するので、事前に各自で印刷やPC等へのダウンロードをおこない準備すること。
  • 授業でのノートの取り方は、ペーパー/デジタルのどちらでも自由である。
  • 授業への質問やコメントは、授業の前後やオフィスアワーに直接、またはPortalのQ&Aで受け付ける。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法復習課題の回答はPortalまたは次回授業内で提示する。提出されたコメントや質問は内容に応じて次回授業で紹介し、教員から回答する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
授業参加 50% 授業各回の復習課題
その他 50% 授業最終回での確認テスト
テキスト 堀あきこ・守如子編著『BLの教科書』有斐閣、2020年(定価2,400円+税、ISBN 978-4-641-17454-2)
その他は授業内で適宜指示する。
参考文献 ジェームズ・ウェルカー編著『BLが開く扉:変容するアジアのセクシュアリティとジェンダー』青土社、2019年
永久保陽子『やおい小説論:女性のためのエロス表現』専修大学出版局、2005年
西原麻里『BLマンガの表現史:少年愛からボーイズラブジャンルへ』青弓社、2025年
溝口彰子『BL進化論:ボーイズラブが社会を動かす』太田出版、2015年
その他、授業内で適宜紹介する。
その他、履修生への注意事項
  • 指定したテキストに沿って授業を進めるため、授業初回までにテキストを準備してください。
  • ボーイズラブ(BL)に詳しい人は、自分の読み方や認識にこだわらず、学術的な視点によってさらに深く広い知識を得てください。
  • BLに詳しくない人、あまり読んでこなかったという人も歓迎します。ただし、この機会に普段からBLを知ろうとしていってください。
  • やむを得ず欠席する場合も、Portalの授業資料や課題を確認するとよいです。また、欠席により補填したいことがある場合は連絡してください(遅刻・欠席するという報告のみの連絡は不要です)。
  • 生成AIは研究や学習のために適切に活用してください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】