| 科目名 | 現代文化表現学特殊講義(身体)B | |
| 担当者 | 関谷 麻美 | |
| 開講期 | 2026年度秋学期 | |
| 科目区分 | 週間授業 | |
| 履修開始年次 | 3年 | |
| 単位数 | 2単位 | |
| 授業の方法 | 講義 | |
| 授業形態 | 対面(全回対面) | |
| オンライン60単位制限対象科目 | ― | |
| 全回対面 | ||
| 授業の到達目標 | 国際的なモード先進国・都市として、デザインや流行を生み出し発信している5大都市=パリ、NY、ロンドン、ミラノ、東京。それぞれのモードの歴史や得意分野、そこから生まれた象徴的なデザインや流行、現代のラグジュアリーブランドに引き継がれる代表的なデザイナーや職人、モデル、写真家、ファッションビジネスの特徴などを説明できる。さらに、それが登場した時代や文化的背景、国・エリアの風土、国民性、5大都市の相互影響や、女性の社会進出などと関連づけ、自らの意見・分析・考察・検証などをレポートや小論文で明快に論じられることを目標とする。また、現代のモードにとって欠かせない「サステナブル」(地球環境への配慮、社会貢献など)についての基礎を理解することも含む。 | |
| 今年度の授業内容 | パリ・ミラノ・ロンドン・NY・東京は、年に2回ずつ大規模なコレクションが開催されるこれら”モード先進都市”には、それぞれ異なるモードの歴史があり、その都市ならではの伝統やスタイルが存在します。それらは、その国や都市の突出した才能が牽引し、国民性や身体的特徴、風土、経済力、文化的背景を繁栄しながら発展し、さらには国・都市同士が相互に影響を与えながら、あるタイミングをきっかけに世界的な流行を生み出してきました。この講座では、横軸に5大都市の世界地図、縦軸にそれぞれの歴史的な流れを感じ取りながら、モードの原点・進化のプロセス・流行の勃発の関連性を紐解きます。 | |
| 準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | SNSやAIが発達した現代社会には、無益な情報や不確実な情報があふれています。よって、予習よりもまずは授業にきちんと出席すること。講義中は集中して聞き、考え、理解し、疑問が生じたらその場でメモを取って質問すること。また、講義資料の中で自分が興味をもった人物や事象に関しては、さらに深く確実性のある資料でリサーチすること。リアクションペーパーや中間や期末課題などの定期的な提出物以外ににも「自分の興味のある事柄」について書いてみるのも有効です。その際、当方にメールやメッセージを送って頂ければ、その内容や文章についてアドバイスが可能です。自分だけの狭い空間でのリサーチ時間も大切ですが、前述したように、情報過多の現代においては、無意味や不確実な情報も入ってきてしまうという難点があります。講義中及びそれ以外でも、当方とコミュニケーションしながら、客観的な意見も大切にし、洗練された考え方や表現方法を身につけて欲しいと考えております。 | 1回平均約190分 |
| 自習に関する一般的な指示事項 | 講義で取り上げる著名なデザイナー、ファッションリーダー、デザイン、ムーブメントなどについては、書籍や雑誌、新聞、信頼のおけるネット時期などのソースにて内容への理解を深めてください。 | |
| 授業の特徴(アクティブラーニング) | リアクションペーパー/レポート | |
| 第1回 | 「イントロダクション------モード先進5大都市とは?」 パリ・NY・ロンドン・ミラノ・東京の紹介と全講義の流れ。 |
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| 第2回 | 「パリ①パリはなぜモードの都になったのか? マリー・アントワネットからオートクチュール誕生まで」 18世紀の華麗なるフランス宮廷文化の主役、マリー・アントワネットにはじまるモードの都の歴史 *2026-27秋冬コレクションについて |
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| 第3回 | 「パリ②19世紀末からアールデコ期 現代服の始まりとシャネルの登場」 コルセットから女性を完全に開放し、現代服の基礎を作った革命的デザイナーとその哲学 |
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| 第4回 | 「パリ③20世紀中期 第二次世界大戦後に花開いたディオールのニュールックとプレタポルテの台頭」 パリにモードの都としての権威を呼び戻したディオールの偉業とシャネルの復活、イヴ・サンローランの登場 |
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| 第5回 | 「パリ④1980年代から現在 ケンゾー、アライア、川久保玲・・・外国人デザイナーのパリ進出」 外国人デザイナーがその斬新な発想とデザインでパリを席巻、世界に発信する時代が到来 |
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| 第6回 | 「NY/アメリカ①19世紀 ブルックスブラザーズの創業と世界最古のファッション誌”ハーパース・バザー”の創刊」 欧州をお手本にしたモードと独自のファッションビジネスの基礎ができるまで *2026-27秋冬コレクションについて |
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| 第7回 | 「NY/アメリカ②20世紀 セレブが体現する高級モードとストリーよパワーの共存」 女優やファーストレディが広める欧州の高級モードvsベトナム反戦運動が生んだヒッピースタイル |
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| 第8回 | 「ロンドン/英国 サヴィル・ロウからミニスカート、ロイヤルファッションまで」 軍服に始まったバーバリー、ストリートから派生したミニやロック調、そして皇室ファッションが時代を映す *2026-27秋冬コレクションについて |
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| 第9回 | 第2回目~8回目までのまとめ及び「現代ファッションとサスティナブルの基礎知識」 (中間課題の出題) |
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| 第10回 | 「東京 1920年代から世界の流行をキャッチ! 80年代のボロルックから”カワイイ”文化の誕生まで」 ディオールもミニもいち早く取り入れ、大ヒットした東京。80年代以降は自らの流行を生み出し、世界に発信。 |
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| 第11回 | 「ミラノ① パリ&イギリスの下請けから始まった! 素材の国のモード創世紀」 プラダ、グッチ、フェンディ、フェラガモ・・・実は戦前の革工房から始まった現代ミラノモード *2026-27秋冬コレクションについて |
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| 第12回 | 「ミラノ② 1990年代、ミラノの3G登場と現代イタリアブランドの社会貢献」 90年代のミラノモード全盛時代と、地元に根付く家族経営を貫くブランド意識&社会貢献の今 (期末課題出題) |
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| 第13回 | ゲストスピーカーによる講義(ファッションジャーナリストorファッションPR) | |
| 第14回 | 全講義のまとめ・現代モードとサスティナブルの基礎知識その② 及び、中間課題の添削発表 |
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| 授業の運営方法 | パワーポイントによる講義形式 | |
| 課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ほぼ毎回、講義終了時にリアクションペーパーを書いてもらい、次回、質問などに答える時間を冒頭で設けます。 また第9回目および14回目の講義時にには、中間課題や小課題の回答例や添削例などを紹介し、今後の課題に活かせるように解説、指導します。その際、単に良い成績の小論文や課題だけでなく、良いところがあるのに十分に表現できていない、発揮できていないといった例も挙げ、学生自身がブラッシュアップできるように導きます。つまり学生自身が「自分の発想や思考、表現方法のどこに個性があり、長所なのか」に気がつき、その点を伸ばせるように、能力を発揮できることを目的とします。 |
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| 評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
| 授業参加 | 30% | 発言・提出物 |
| 小論文・レポート | 40% | 中間課題・リアクションペーパー |
| 小論文・レポート | 30% | 期末課題 |
| 参考文献 | WWW Japan(インファス) 「ザ・ストリートスタイル」高村是州著(グラフィック社) 「モードの物語 パリ・ブランドはいかにして創られたか」ディディエ・グランバック(文化出版局) 「mode et mode」(モード・ェ・モード社) |
| 卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】 |
| 実務経験の概要 | 1987年より「流行通信」、92年より「CREA」、2000年より「ハーパース・バザー」編集部にてファッションエディター/ディレクターを歴任。2006年よりフリーランス。パリ・ミラノ等のコレクション取材は35年以上に亘り、近年は雑誌だけでなく、ファッション広告のクリエイティブディレクターとしても活動しています。また、ファッション以外にもジュエリー&ウォッチの仕事も大幅に増加。 |
| 実務経験と授業科目との関連性 | 特に一貫して、世界に向けた流行のタネ=トレンドを牽引するラグジュアリーブランドによるページの企画・制作、ワールドコレクションに関しての執筆などを手掛けているゆえ、この講義の主旨である「モード」「スタイル」「流行」といった領域そのものをメディアから発信し続けていることになります。当然のことながら、ファッション・宝飾業界のさまざまな職種の方たちとの交流、ネットワークあり。講義を受け、積極的に講師とコミュニケーションすることにより、知識としての「モード」「スタイル」「流行」だけでなく、学生自身が将来目指す場所(就職先や仕事の展望)のイメージが、より明確に湧いて来ることを願っています。 |