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科目名現代文化表現学特殊講義(イメージ)B
担当者溝尻 真也
開講期2026年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン60単位制限対象科目
全回対面
授業の到達目標・日本における音楽とメディアの関係ならびにその歴史的変化を理解し、調査・考察・記述できるようになる。
・現在とは異なる各時代の背景や社会環境を理解した上で、その中で生活していた人びとのメディア経験を追体験し、考察・記述できるようになる。
今年度の授業内容音楽を楽しむとき、多くの場合、私たちは何らかのメディアを介してその楽曲を受け取っている。また楽曲自体も、時代ごとのメディアに合わせてそのあり方を変えている。ここでいうメディアとは、生活者の日常の中から生み出されるものであり、同時に生活者の日常を変えていくものでもある。
本講義では、日本におけるポピュラー音楽とメディアの関係の歴史を振り返りながら、近代以降の日本社会がたどってきた道筋を、生活者の立場で追体験することを目指す。また音楽を主な題材に、日本人の日常生活の中でメディアとはどのような存在だったのか、その位置づけの変化を追いながら、社会の流れの中で変わりゆく存在としてメディアを理解する視座を身につける。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について・シラバス記載の参考文献などに目を通し、次回の授業内容の前提となる知識を理解しておくこと。(30分)
・授業内では多くの楽曲を紹介するため、自分の好き嫌いにかかわらず、授業後は関連する楽曲を自ら聴取もしくは視聴して、理解を深めること。(80分)
・授業内で紹介された社会的事象について自身でも調査を行ない、メディアと社会の関係についてより理解を深めること。(80分)
1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項世代の異なる人びとからこれまでのメディア経験を聞き取ったり、過去の雑誌や新聞に目を通すなどして、いまとは異なる時代・社会状況を追体験するための理解力と想像力を養うこと。
授業の特徴(アクティブラーニング)ミニテスト/レポート
第1回イントロダクション:この授業の進め方
第2回日本に「音楽」がやってきたころ:音楽教育の展開と西洋へのまなざし
第3回レコード音楽の広がり:メディアとしての蓄音機
第4回戦時期のメディアと音楽:映画とラジオが形成する「国民」のアイデンティティ
第5回戦後のメディアと民間放送の開始:テレビのはじまりと芸能界の成立
第6回テレビ音楽番組の黄金期:家族でテレビを見ていた時代
第7回ラジオの転換点:消費者として発見される「若者」
第8回1970-80年代のメディア環境と音楽:カセットテープ/エアチェック/ウォークマン
第9回オーディエンスセグメンテーションの進展:テレビタイアップとCDバブルの時代
第10回インターネットの拡大と音楽聴取の変容:マスメディアとしてのYouTubeへ
第11回Everyone, Creator:ニコニコ動画の誕生と展開
第12回メディアが生み出すつながりと参加:SNSの拡大とフェス/ライブの隆盛
第13回ポストコロナの音楽とメディア:音楽業界の構造変容
第14回まとめ
授業の運営方法対面で講義を行なう。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法授業後に実施・提出したミニレポート課題については、次回以降の授業でコメントを行なう。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 40% 授業内容の理解度を問う教場レポート試験
その他 60% 授業毎に実施するミニレポート課題のつみ重ね
参考文献 生明俊雄『日本の流行歌-栄枯盛衰の100年、そしてこれから』ミネルヴァ書房,2020
遠藤薫『廃墟で歌う天使-ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」を読み直す』現代書館,2013
飯田豊 他『メディア技術史-デジタル社会の系譜と行方』北樹出版,2013
谷口文和 他『音響メディア史』ナカニシヤ出版,2015
宮入恭平『J-POP文化論』彩流社,2015
南田勝也編著『ライブミュージックの社会学』青弓社,2025
柴那典『ヒットの崩壊』講談社,2016
その他、授業内でも適宜指示する。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 現代文化表現学科】