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科目名人文学演習IB
担当者笹島 雅彦
開講期2025年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数1単位
授業の方法演習
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目国際情勢分析
授業の到達目標国際情勢を分析するうえでの基本的アプローチを学び、様々な現象の理論的背景、歴史的背景を説明できる。新聞の国際面で報道される国際問題の因果関係を把握し、読み解く力を発揮できるようにする。論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。国際関係論の研究技法を修得する。
今年度の授業内容国際政治学の基礎的な理論をまず、理解する。そのうえで、グローバリゼーションに伴う様々な課題と解決方法について討論を重ねる。
また、今後の国際秩序のあり方について、現実の国際情勢を直視しながら議論していく。今年度のテーマは、「トランプ2.0」と「ロシアによるウクライナ侵略」「イスラエル・ガザ紛争」に焦点を当てていく。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について指定された文献を熟読し、発表担当者はレジュメにまとめておく。
また、国際ニュースの担当者は、1週間の出来事の中から重要と思われるニュース報道をレジュメにまとめて紹介する準備を行う。
1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項新聞を毎日熟読し、国際ニュースの流れをつかむ。
授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/レポート/プレゼンテーション/討議(ディスカッション・ディベート)/グループワーク/フィールドワーク
第1回導入説明とガイダンス

第2回現在の引火点:東ヨーロッパ
第3回中近東の分裂と騒乱
第4回インドとパキスタン
第5回中国の台頭
第6回朝鮮半島
第7回グローバリゼーションと相互依存
第8回情報革命と脱国家的主体
第9回ヨーロッパ
第10回東アジア太平洋地域
第11回南アジア
第12回グローバル化
第13回テロと対テロ作戦
第14回核拡散問題
授業の運営方法授業の冒頭、担当者が1週間の国際ニュースの中から最重要事項を報告する。参加者はそれぞれのスクラップブックを元に、討論に参加する。講読では、国際政治学の基本的理論がどこまで現実に当てはまるのか、検証を試みながらアプローチの視座を考える。そのうえで、各学生が関心のあるテーマについて、調査を行い、独自の視点から発表する。調査方法は事前の授業時間内に助言する。その後、全員で討論・質疑応答を行う。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法ウエブ会議システムMicrosoft-teams上、各学生それぞれの「クラスノートブック」欄を用い、毎回の授業終了時に「リアクション・ペーパー」を投稿する。「リアクション・ペーパー」に質問は書かないこと。質問は授業時間内に直接、質問することが原則。「リアクション・ペーパー」には、指示に基づくそれぞれの意見を書きこむこと。教員はそれに対し、赤ペンで講評、添削を行う。レポート提出の場合も同様である。
場合によっては、チームズのチャット機能や、ポータル上の「掲示板」「Q&A」「メール」機能を利用する場合もある。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 20% リアクションペーパーとレポート報告
授業参加 80% 積極的な授業参加態度(ニュース報告と質問、意見表明、毎回の授業後コメント)
テキスト ジョセフ・ナイ著「国際紛争ー理論と歴史(原書第10版)」(有斐閣)2500円。ISBN978-4-641-14917-5
リチャード・ハース著「The World 世界のしくみ」(日本経済新聞出版、2021年)2420円、ISBN978-4-532-1771-6
佐橋亮著「米中対立」(中公新書、2021年)940円、ISBN978-4-12-102650-7
細谷雄一著「国際秩序」(中公新書、2012年)880円、ISBN97-4-12-102190-8
高坂正堯「国際政治」(中公新書、1966年)
参考文献 川上高司・石澤靖治編「トランプ後の世界秩序」(東洋経済新報社、2017年)のうち、笹島雅彦著「第2章日中関係【政治】」
学生の問題意識に合わせ、適宜、助言する。
その他、履修生への注意事項 校外指導出張または校外見学・授業を行う場合がある。
(授業形態)
 教室参加を原則とする。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 35年間に及ぶ新聞記者生活。政治部、国際部などに所属し、北京特派員として中国の暗部を探るなど、ジャーナリズムの最前線で働いてきた。
実務経験と授業科目との関連性 政治、外交、安全保障にかかわる豊富な現場体験をもとに、理論と現実の相違点を実証的にわかりやすく分析する。単なる教科書的な理論の紹介ではなく、深く現実政治の動向を見据えながら、ダイナミックに国際事象に切り込んでいく。