| 科目名 | 人文学特殊講義(国際教養)A | |
| 担当者 | 笹島 雅彦 | |
| 開講期 | 2026年度春学期 | |
| 科目区分 | 週間授業 | |
| 履修開始年次 | 3年 | |
| 単位数 | 2単位 | |
| 授業の方法 | 講義 | |
| 授業形態 | 対面(全回対面) | |
| オンライン60単位制限対象科目 | ― | |
| 全回対面 | ||
| 授業の到達目標 | 主に国際政治を扱う。アメリカのトランプ政権発足とともに、日米同盟をさらに強化していくことができるかどうか、国際秩序の維持に向けて日本の役割はどうあるべきか、具体的な意見を論述できるようにする。明治維新以来、100年間あまりの日本外交を概括し、とくに同盟関係の成果と失敗の歴史を振り返って、簡潔に総括できるようにする。政府が歴史の教訓をどのようにくみ取ってきたか、実証的に分析できるようにする。 |
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| 今年度の授業内容 | 2026年は昭和100年の節目の年である。アメリカでは第二次トランプ政権が発足した。「アメリカ・ファースト」(米国第一主義)を掲げ、友好国であっても力でねじ伏せようとする。米国自身が主導してきた国際秩序や民主主義を不安定化させることになるのか。不確実性に満ちた時代が再び、幕を開けた。このため、明治維新以来の外交史を振り返り、日本が歴史の教訓として留意すべきポイントを理解しながら、国際秩序維持に向けた日本の立ち位置を考えていく。日本や欧州などの民主主義陣営が結束し、アメリカを国際協調の枠組みにつなぎとめる努力が欠かせない。いずれにおいても、ウクライナ和平問題は最大のテーマとなるだけに、日本がどのような役割を果たせるのか、探っていく。 | |
| 準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 毎回、指定する範囲内でテキストを熟読、予習すること。新聞の国際ニュースを毎日欠かさず読み、流れをつかむこと。 また、国際ニュースの担当者は、1週間の出来事の中から重要と思われる報道内容をレジュメにまとめて紹介する準備を行う。 1回平均約190分 |
1回平均約190分 |
| 自習に関する一般的な指示事項 | 新聞を毎日熟読し、国際ニュースの流れをつかむ。 |
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| 授業の特徴(アクティブラーニング) | リアクションペーパー/レポート/プレゼンテーション/討議(ディスカッション・ディベート) | |
| 第1回 | 授業の概要説明と担当振り分け 授業の進め方を説明し、国際ニュースの発表など学生側が準備する内容について説明する。 |
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| 第2回 | ロシアのウクライナ侵略と世界秩序 ロシアは2022年2月、ウクライナに侵攻し、戦闘は長期化している。トランプ大統領は停戦合意に向け、動いているが、その見通しは立っていない。消耗戦が継続したしたままの形である。プーチン大統領が侵略を開始した動機はどこにあるのか、分析を試みる。 |
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| 第3回 | 第二次トランプ政権の始動1 |
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| 第4回 | 第二次トランプ政権の始動2 |
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| 第5回 | 明治維新後の日本外交:陸奥宗光の取り組み 陸奥宗光外相は、日清戦争を主導し、徳川幕府が結んだ不平等条約の改正にこぎつけた。陸奥の外交手腕を改めて評価し、日本外交の起点を理解する。 |
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| 第6回 | 日本の同盟関係 日本はこれまでに3つの同盟を結んできた。日英同盟、日独伊三国軍事同盟、日米同盟である。このうち、2番目は明らかな失敗だった。他の大国と同盟関係を結ぶ意義は何か。日米同盟の機能と役割について、様々な角度から分析する。 |
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| 第7回 | 戦後日本外交と日米同盟 |
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| 第8回 | 日本の発展途上国支援 |
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| 第9回 | 冷戦後の日本外交の挫折 |
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| 第10回 | 日本のPKO協力活動と平和構築 |
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| 第11回 | 安倍外交の展開と国家安全保障戦略 |
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| 第12回 | 3内閣の戦後歴史談話分析 |
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| 第13回 | 岸田内閣の国家安全保障戦略改定など安全保障3文書策定 |
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| 第14回 | 第2次トランプ政権における国際秩序と日本の役割 |
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| 授業の運営方法 | 毎回の授業冒頭、担当学生が国際紛争に関わる国際ニュースを報告する。教員がそれに基づく背景説明を行い、当日の授業と関連付ける。講義内容は実証的アプローチを目指しており、学生からの積極的な質問・意見を求める。 |
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| 課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | ウエブ会議システムMicrosoft-teams上、各学生それぞれの「クラスノートブック」欄を用い、毎回の授業終了時に「リアクション・ペーパー」を投稿する。One Note機能をフル活用する。「リアクション・ペーパー」に質問は書かないこと。質問は授業時間内に直接、質問することが原則。「リアクション・ペーパー」には、授業内容のメモや、指示に基づくそれぞれの意見を書きこむこと。教員はそれに対し、赤ペンで講評、添削を行う。レポート提出の場合も同様である。 場合によっては、チームズのチャット機能や、ポータル上の「掲示板」「Q&A」「メール」機能を利用する場合もある。 |
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| 評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
| 定期試験 | 0% | 実施しない |
| 小論文・レポート | 60% | 中間・期末レポート |
| 授業参加 | 40% | 国際ニュース報告と質問、意見表明、毎回の授業後のリアクション・ペーパー記載など |
| テキスト | 北岡伸一著「明治維新の意味」(新潮選書、2020年) 山内昌之、細谷雄一編「日本近現代史講義」(中公新書、2019年)900円。ISBN978-4-12-102554 |
| 参考文献 | 池内恵ら「ウクライナ戦争と世界のゆくえ」(東京大学出版会、2022年)。 |
| その他、履修生への注意事項 | (成績評価) |
| 卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【文学部 人文学科】 |
| 実務経験の概要 | 35年間に及ぶ新聞記者生活。政治部、国際部などに所属し、北京特派員として中国の暗部を探るなど、ジャーナリズムの最前線で働いてきた。 |
| 実務経験と授業科目との関連性 | 政治、外交、安全保障にかかわる豊富な現場体験をもとに、理論と現実の相違点を実証的にわかりやすく分析する。単なる教科書的な理論の紹介ではなく、深く現実政治の動向を見据えながら、ダイナミックに国際事象に切り込んでいく。 |