[戻る]
科目名絵画基礎実習I(入門)
担当者柴田 眞美
開講期2025年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数1単位
授業の方法実習
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目絵画基礎Ⅰ
授業の到達目標絵画やイラストなどを描いていこうとする際に、最も基本となる観察力をつけ、ドローイングやデッサン、さらに自由画が描けるようになる。同時に描画用具の種類と特徴を知ることにより表現の幅を広げ、実際に描くことを通じて、絵画を理解することがでできるようになる。
今年度の授業内容対象を見ての表現や、創造的な自由な表現ができる能力を養うために、異なる画材でのドローイングや感じながら描くデッサン、画材の活用練習、また古画の臨写を行なう。
後半ではこれらを生かした「総合制作」を行なう。メディアなどについても触れる。
準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間についてできるだけ美術館などで様々な作品に触れたり、自身が好きなアニメーションなどの描画についてドローイングやデッサンの観点から考えを深めておくこと。
また自然物を見て「描きたい!」と魅力を感じる心を日々養ってください。
1回平均約45分
自習に関する一般的な指示事項クロッキー帳やスケッチブックに、日常で心動かされた事物をスケッチすること。
授業の特徴(アクティブラーニング)その他
第1回描画用具などについて(鉛筆、ペン、墨と筆などについて)
「隙間」に着目した描画①:桜の枝を数本選んで組み、隙間空間のかたちをとる。
第2回「線」や「隙間」に着目した描画②:上記①の続きとして、強弱や調子を加える。

第3回「重み」や「量感」に着目した描画①:丸味や重さのあるモチーフ(切り株、牛骨、大きな貝)から選び、鉛筆で描く。形をとる。

第4回「重み」や「量感」に着目した描画②:上記①の続きとして、明暗やタッチの工夫で重さや丸みを描く。


第5回筆と墨によるドローイング(絵巻や古画を参考に);筆と墨による表現を味わう。

第6回様々な画材タッチの練習:鉛筆や水溶性絵具などによる様々なタッチの練習を、技法名を覚えながら行なう。
第7回<総合制作>①
 ・異なる質感のモティーフ2つ以上(1つは自然物)を組み合わせて好きな画材で描画①(かたちと構図)
 ・または、幻想的/抽象的な絵画制作①(イメージ・かたちと構図)
第8回<総合制作>②:上記①の続き
・異なる質感のモティーフ2つ以上(1つは自然物)を組み合わせて好きな画材で描画②(細部の描きこみ)
・または、幻想的/抽象的な絵画制作②(エスキース〜本紙に描く)
第9回<総合制作>③:上記②の続き
・異なる質感のモティーフ2つ以上(1つは自然物)を組み合わせて好きな画材で描画③(全体の調和)
・または、幻想的/抽象的な絵画制作③(様々な画材タッチを駆使する)
第10回<総合制作>④:上記③の続き
・異なる質感のモティーフ2つ以上(1つは自然物)を組み合わせて好きな画材で描画④(描きこみと調和)
・または、幻想的/抽象的な絵画制作④(描きこみと調和)

第11回
<総合制作>⑤:上記④の続き
・異なる質感のモティーフ2つ以上(1つは自然物)を組み合わせて好きな画材で描画⑤(仕上げ)
・または、幻想的/抽象的な絵画制作⑤(仕上げ)
第12回鑑賞会:「総合制作」をイーゼルに並べ、作者が一言コメントを述べる。他の作品のいいところを見つける。


第13回映像メディアについて(パワーポイントやデジタル画面など)について触れる。
第14回まとめと総評
授業の運営方法アトリエにての制作実習

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法制作時の個別アドバス、および鑑賞会においてコメントを述べます。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
その他 70% 作品提出、その充実度
授業参加 30% 授業参加への積極性、集中力
参考文献 絵画技法研究会 「スーパー鉛筆デッサン わかりやすい 基本の基本 徹底ガイド」2004年(初版)グラフィック社 ISB978-4-7661-1491-1 C2371
その他、履修生への注意事項 描画用具は、鉛筆各種(デッサン用)と水溶性絵具、クロッキー張(4号以上のもの)、カッター、練り消し(イージークリーナー)、画用紙など。
(初回に説明します)これらのために実習費¥2500かかります。
*楽しく、真摯に学びましょう!
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】
実務経験の概要 日本画等の作品制作、展覧会の企画・運営
実務経験と授業科目との関連性 作品制作および展覧の実際の体験の話も盛り込みます。