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科目名書芸術の鑑賞
担当者香取 潤哉
開講期2025年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業形態対面(全回対面)
オンライン実施回
全回対面
授業題目書芸術の歴史と作品鑑賞
授業の到達目標書芸術は、悠久の歴史を有する漢字がそのスタイルを変化させる中で芽生え、やがて大きく花開いた芸術の一つである。以来、時代の風潮とともに変化を遂げながらも、今日まで脈々と受け継がれてきた。本講座では、各時代に活躍した能書家とその作品を、書芸術の歴史と文化という大きな流れの中で捉え、順を追って鑑賞する。鑑賞を通じて、豊かな情操と創造性が養われ、表現力が高まることが期待できる。
今年度の授業内容はじめに、中国書道史、日本書道史における古典の名品を鑑賞し、時代や人物について解説を行う。また、近現代の作家の作品も鑑賞し、作品制作の基盤や狙い、表現効果等について考える。鑑賞する際は、掛け軸や拓本、図版資料等を中心に行う。

準備学修(予習・復習等)の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業で扱う内容について、あらかじめテキストの関連個所を熟読し、歴史や人物、代表作品など内容を理解しておく。授業後は指示された課題等を作成し、指定された期日までに提出すること。また、授業内で紹介された書道関連の博物館や美術館などにも足を運び、鑑賞学習も行うこと。予習・復習2時間 1回平均約190分
自習に関する一般的な指示事項『書の古典と理論 改訂版』や関連の資料を熟読し、課題やレポートに備える。
授業の特徴(アクティブラーニング)リアクションペーパー/レポート/体験学習・調査学習
第1回ガイダンス(授業の流れ・諸注意)  書芸術鑑賞の意義と目的について
第2回東晋・王羲之の書の鑑賞と制作1(蘭亭序)
第3回東晋・王羲之の書を鑑賞と制作2(尺牘と双鉤塡墨 )
第4回唐・顔真卿の書の鑑賞と制作( 祭姪文稿 )
第5回唐・孫過庭の書の鑑賞と制作(書譜)
第6回宋三大家(蘇軾・黄庭堅・米芾 )の書の鑑賞と制作
第7回明代の書(王鐸・傅山 )の書の鑑賞と制作
第8回清代の書(趙之謙 ・呉昌碩)の鑑賞と制作
第9回篆書・篆刻・隷書の鑑賞と制作
第10回楷書(北魏・唐)の鑑賞と制作
第11回仮名の書の鑑賞と制作1(高野切)
第12回仮名の書の鑑賞と制作2(三色紙)
第13回用具用材の鑑賞(筆・墨)
第14回用具用材の鑑賞(硯・紙)、まとめ
授業の運営方法毎回1作品または1~2人の人物を選び、歴史や時代背景を学びながら作品を鑑賞するとともに、作品の制作を行う。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法提出された課題に対して、教員が講評やアドバイスを行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% なし
小論文・レポート 30% 課題に関するレポート
授業参加 40% 毎回のリアクションペーパーの提出率によって参加度を評価する。
その他 30% 課題作品の提出率とその内容
評価内容(評価方法、評価基準4) 課題作品の提出率とその内容
テキスト 全国大学書道学会編『書の古典と理論 改訂版』 、光村図書、2020年、2,200円、ISBN:978-4-8138-0266-2
参考文献 田中大『鑑定士田中大・檀ふみの書画の世界 楽しむためのコツ 』淡交社、2013年、2,640円、ISBN:9784473038586
末永幸歩『「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考』ダイヤモンド社、2020年、1,980円、ISBN:9784478109182
堀越啓『論理的美術鑑賞 人物×背景×時代でどんな絵画でも読み解ける』翔泳社、2020年、1,760円、ISBN:9784798164427 
その他、履修生への注意事項 提示されているテキストや参考文献等を熟読し、予習・復習を行うこと。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【文学部 人文学科】