科目名 | 心理実習B/カウンセリング実習B | |
担当者 | 福島 里美、板東 充彦、小栗 貴弘 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 集中講義 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 1単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | 教育分野における心理実習 | |
授業の達成目標 | (1)教育分野の実習施設の特徴や関連法規について説明できる。 (2)教育分野の実習施設で心理職や関係職種がどのような業務を行っているのかを説明できる。 (3)教育分野において行われる心理支援の基本と実際について説明できる。 (4)教育分野における心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、多職種連携、地域連携について説明できる。 (5)公認心理師としての職業倫理及び法的義務について説明できる。 (6)学外実習および事前・事後指導を通して上記1~5に関する自己の理解・修得状況について考察・説明できる。 |
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今年度の授業内容 | ・学校(新座市・和光市・戸田市等の小・中学校)や適応指導教室での学外実習において、実習指導者や実習担当教員の指示・指導のもと、学校教育活動の見学・観察のほか、児童生徒とのふれあいやコミュニケーション、学校生活などに関わる困りごとに関する寄り添い・サポートを行う。これらの活動を通して、児童生徒との温かな信頼関係を構築しつつ、学校組織や学校現場、心理支援に必要な関わりや姿勢について体験的に学ぶ。 ・学校等での学外実習と共に、学内での事前指導・事後指導を通して、教育分野における心理教育的な援助の在り方(心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、多職種連携及び地域連携など)、学校の教員やスクールカウンセラー等の職務内容、公認心理師としての職業倫理及び法的義務などについて学ぶ。 |
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準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 実習マニュアルを熟読すること。学外実習に行く前に、学校や適応指導教室等の教育分野における実習施設の特徴や心理支援の在り方について、基礎知識を学び復習しておくこと。具体的には実習施設に関する知識、関連する法律、公認心理師に求められる法的義務や職業倫理、チームアプローチや多職種連携・地域連携、心理支援の方法などである。実習中、実習後にはこれらの知識・学習と実際の実習体験を結び付けて振り返り、教育分野における心理支援や公認心理師の活動に対する深い学びと共に、自己の理解・修得状況について内省し、考察を深めること。 | 合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | メディア等で取り上げられる学校現場の⼼理社会的問題に関わる報道に積極的に触れ,その背景などを調べておくようにしてください。 | |
第1回 | 教育分野の学外実習における事前指導・オリエンテーション | |
第2回 | 学校等における学外実習(初期) | |
第3回 | 学校等における学外実習(初期) | |
第4回 | 学校等における学外実習(初期) | |
第5回 | 学校等における学外実習(初期) | |
第6回 | 学校等における学外実習(中期) | |
第7回 | 学校等における学外実習(中期) | |
第8回 | 学校等における学外実習(中期) | |
第9回 | 学校等における学外実習(中期) | |
第10回 | 学校等における学外実習(後期) | |
第11回 | 学校等における学外実習(後期) | |
第12回 | 学校等における学外実習(後期) | |
第13回 | 学校等における学外実習(後期) | |
第14回 | 実習のまとめ−事後指導および実習成果発表会 | |
授業の運営方法 | ・実習前と実習後に学内にてそれぞれ事前・事後指導を行う。また、実習期間中、実習担当教員による巡回指導が行われる。これらの事前・事後指導および学外実習を通して、心理に関する支援を要する者へのチームアプローチ、多職種連携及び地域連携、公認心理師としての職業倫理及び法的義務への理解等について基本的な水準の修得ができるよう、実習指導者と共に指導を行う。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 学内での事前・事後指導,および実習成果発表会の発表に対して,教員が講評します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 40% | 実習ノートや期末レポート(実習中の記録や実習に関する学び・気づき・振り返り、自己評価) |
授業参加 | 20% | オリエンテーション、事前・事後指導、実習中における積極的・協調的な態度、提出物 |
その他 | 40% | 実習施設における実習指導者の評価 |
テキスト | 特に指定しない |
参考文献 | ・教育・学校心理学(公認心理師の基礎と実践 第18巻) /石隈利紀(編集)/2019年/遠見書房 ・教育・学校心理学(公認心理師の基本を学ぶテキスト 18)/水野治久・串崎真志(編)/2019年/ミネルヴァ書房 ・学校心理学 / 石隈利紀 / 1999年 / 誠信書房 ・学校心理学ハンドブック第2版 / 日本学校心理学会(編) / 教育出版 / 2016年 ・チーム学校での効果的な援助 / 水野治久ほか (編集) / 2018年 / ナカニシヤ出版 ・学校臨床心理学・入門/伊藤美奈子・平野直己編/有斐閣アルマ/2003年 ・怒りをコントロールできない子の理解と援助 / 大河原美以 (著) / 2004年 / 金子書房 ・事例に学ぶ不登校の子への援助の実際 / 小林正幸 (著) / 2004年 / 金子書房 ・先生のためのやさしいソーシャルスキル教育 / 小林正幸(著) / 2005年 / ほんの森出版 ・現役教師が活用する仕事術 / 小林正幸・大熊雅士 (編著) / 2007年 / ぎょうせい ・一瞬で良い変化を起こす10秒・30秒・3分カウンセリング / 半田一郎 / 2017年 /ほんの森出版 ・一瞬で良い変化を起こす カウンセリングの “小さな工夫" ベスト50 / 半田一郎 / 2019年 /ほんの森出版 |
関連ページ | ・チームとしての学校の在り方と今後の改善方策について(答申)(中教審第185号) http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/1365657.htm ・児童生徒の教育相談の充実について(報告) https://www.pref.shimane.lg.jp/izumo_kyoiku/index.data/jidouseitonokyouikusoudannjyuujitu.pdf ・生徒指導提要 http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/1404008.htm ・発達障害を含む障害のある幼児児童生徒に対する教育支援体制整備ガイドライン https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/tokubetu/1383809.htm |
その他、履修生への注意事項 | (1)原則として遅刻、早退、欠席が許されない授業である。体調管理に気を付け、遅刻・早退・欠席の無いように心がけること。学校等での学外実習のため、学校組織や教育分野の心理支援、公認心理師の役割等に関する十分な事前学習をし、実習では実習担当教員や実習指導者の指示・指導に従うこと。問題あるふるまいがあった場合は、学外実習は中止となる。その他、注意事項・実習に関する手続きについては実習マニュアルを熟読し、事前指導の内容を適切に理解した上で実習に積極的に臨むこと。 (2)国家資格である公認心理師の受験資格を得るためには必要な科目となる。ただし、心理実習AとBの両方の履修が必要である。両方を履修することで公認心理師法施行規則に定められている「大学における公認心理師となるために必要な科目」の「心理実習」(実習の時間が八十時間以上のものに限る)を修得することになる。 ・学内での事前・事後指導では、授業参加やリアクション・ペーパーの提出により出席状況の判断を行います。 ・新型コロナウイルス感染症の拡大に伴って実習が困難な事態が生じた場合には、変更が生じる場合がある。その場合は別途指示する。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】 |