科目名 | 心身医学 |
担当者 | 菅原 ゆり子 |
開講期 | 2024年度秋学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 患者の心理や社会的な側面を考慮しながら、総合的な診断、治療、疾病予防を行う心身医学の基礎を学ぶ。 |
授業の達成目標 | 人間としての患者全体をとらえていく全人的医療を理解し、心理社会的因子の身体への影響を説明できる。さらに心身医学に特徴的な治療法や予防法を理解したうえで自己の体調を理解し伝えることが出来るようになる。以上2点を目標とする。 |
今年度の授業内容 | 心身医学や心療内科の概要や代表的な心身症の理解を深める。心身医学分野で使われる理論や様々な技法、心理療法についても学び、さらには今後患者が人間であることに配慮した医療となるために必要なことを考えていく。 |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルで配布したプリントや指定した参考書を読み、知らない用語などの疑問点をまとめておく。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 自分や身近にいる人の体の症状と心の状態に着目し、心と体にどのような関連があるかを考察するようにしましょう。 |
第1回 | 総論:心身医学、心療内科、全人的医療について概説し、診療対象が人間であることに配慮して診ていく医療の理念について学びます。 |
第2回 | 心身医学を支える理論①:失感情症、自律神経の関与など心理社会的要因の身体への影響を中心として代表的な理論を紹介します。 |
第3回 | 心身医学を支える理論②:学習理論、ストレス理論、認知理論などについて学びます。
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第4回 | 自律神経について:心身医学を支える理論を理解するうえで必須の自律神経についての知識を学びます。
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第5回 | 心身医学的診察①:心療内科の意義や問診の仕方や症状に適切な受診の仕方について学びます。
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第6回 | 心身医学的診察②:バイタルサインの意義と取り方について学びます。
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第7回 | 心身医学的治療①:一般心理療法、薬物療法などについて学びます。 |
第8回 | 心身医学的治療②:認知行動療法、箱庭療法、森田療法、内観療法などについて学びます。 |
第9回 | 女性に関わる心身医学について学びます。 |
第10回 | 心身の疾患理解の前提となる免疫系について学びます。関連してワクチンについても学びます。 |
第11回 | 代表的心身症である過敏性腸症候群、喘息、摂食障害、慢性頭痛などについて学びます。 |
第12回 | ストレスについて心身医学の立場から考え関連疾患の予防と治療について学びます。 |
第13回 | がんの患者さんに対する心身医学的アプローチや援助法について学びます。
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第14回 | まとめ:フィードバックと補足を中心として全体のまとめを行います。 |
授業の運営方法 | 対面の講義形式で行います。 |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | レポート回収後、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解についての解説を行う。 |