科目名 | 精神疾患とその治療/精神医学 | |
担当者 | 宮岡 佳子 | |
開講期 | 2024年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 公認心理師にとり必要な知識である精神疾患とその治療に関して学ぶ。 | |
授業の達成目標 | (1) 精神疾患の診断方法について説明できる。 (2) 精神疾患の薬物療法、心理療法について説明できる。 (3) 主要な精神疾患の特徴的な症状を説明できる。 (4)主要な精神疾患の治療について説明できる。 (5) リエゾン精神医学、多職種連携について説明できる。 (7) 公認心理師の精神科医療における役割や支援について説明できる。 |
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今年度の授業内容 | 教科書を使用して講義する。最初は総論として、精神医学の考え方、精神医学的診断、精神疾患の治療について解説する。薬物療法(向精神薬の種類、心身の変化等)、心理療法(心理療法の種類、本人や家族への支援等)等である。次に、代表的な精神疾患について成因、特徴、症状、経過、治療について解説する。さらに、コンサルテーションリエゾン、多職種協働、医療連携について解説し、公認心理師が精神科医療での役割や業務について理解する。この授業を通じて、精神疾患を有する人が多様な悩みを抱えていることへの気づきや洞察を深める。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 授業の内容部分の教科書の章を読み、知らない単語等はラインマーカーを引いたり、メモを取るなどして、授業中にその単語を意識できるようにする。各精神疾患の説明の回では、教科書のCASEを読み、疾患の概要を掴んでおく。復習では、スライド資料を見直し、どの部分が重要なのかを把握できるようにする。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 精神疾患の症状名、治療法など覚えるべき項目が多くあるので、復習をすること。日頃から、新聞、テレビ、ネットを通じて、メンタルヘルス関連の記事を読むことで、精神疾患やそれを取り巻く社会的背景に興味を持つこと。 | |
第1回 | 精神疾患とは、精神疾患の診断 | |
第2回 | 薬物療法 | |
第3回 | 心理療法 | |
第4回 | 統合失調症 ①(成因、症状) | |
第5回 | 統合失調症 ②(診断、治療法) | |
第6回 | うつ病、双極症 | |
第7回 | 強迫症、不安症 | |
第8回 | 適応反応症(適応障害)、心的外傷後ストレス症(PTSD) | |
第9回 | 神経発達症 | |
第10回 | 児童・思春期における心理的問題 | |
第11回 | 女性の心理的問題 | |
第12回 | 高齢期における心理的問題 | |
第13回 | リエゾン精神医学、多職種協働 | |
第14回 | まとめ | |
授業の運営方法 | 出席はポータルのスマホ出席でとる。授業では教科書をまとめた講義資料を配付する。教科書と講義資料をみながら授業を進める。毎回、確認小テスト、リアクションペーパーの提出を行う。 | |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 確認小テストにおいては、次の授業にフィードバックを行う。期末レポートについては、学期末に全体の講評を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 70% | 期末レポート(知識を問う問題も含む) |
授業参加 | 30% | 確認小テスト、リアクションペーパー |
その他 | 0% | 実施しない |
テキスト | 公認心理師カリキュラム準拠 精神疾患とその治療/三村将ら編/医歯薬出版/3,200円+税/ISBN 978-4-263-26585-7 |
参考文献 | ①DSM-5-TR 精神疾患の分類と診断の手引/American Psychiatric Association: 高橋三郎ほか(監訳)/医学書院/2023年/5,000円+税/978-4-260-05219-1 ②ICD‐10 精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン新訂版/World Health Organization: 融道男ほか(監訳)/ 医学書院/2005年/4,800円+税/978-4260001335 ③公認心理師ベーシック講座 精神疾患とその治療/内山登紀夫/講談社/2022年/2,600円+税/978-4-06-517249-0 ④標準精神医学 第9版 /尾崎紀夫ほか(編)/医学書院/2024年/7,480円/978-4260053341 ⑤本当にわかる精神科の薬 はじめの一歩 改訂第3版/稲田健/羊土社/2023年/3850円/978-4758124010 |
その他、履修生への注意事項 | 「大学における公認心理師になるために必要な科目」である。さらに、3年次秋学期に行われる「心理実習A」の履修要件科目である。したがって、3年次春学期に本科目「精神疾患とその治療」の単位を修得できなければ、3年次秋学期の「心理実習A」の履修をすることはできない。 <遠隔授業開始の場合の変更点> 1)出席はポータルのスマホ出席で変更ありません。 2)TEAMSで授業チームを作りますので、遠隔参加者はTEAMSから参加してください。対面参加者がいる場合は、教室のプロジェクターで写します。 3)リアクションペーパー、確認小テストはTEAMSを通じて提出します。 4)TEAMS上では教員は学生が今何を困っているのかが、気づかないことがあります。分からないこと、困ったこと、迷うことがあれば遠慮なく声を出して聞いてください。 5)評価方法は提出方法をTEAMSないしポータルを通じて提出とします。どちらにするかは授業内でお知らせします。 6)提出物が遠隔を通じての提出になる以外に、評価方法に変更ありません。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】 |
実務経験の概要 | 精神科医師、公認心理師、臨床心理士として精神科医療機関で診療を行っている。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 精神疾患をもつ患者を診察し、薬物治療、心理療法、環境調整などの治療を行っている。臨床現場で得た経験をもとに、精神疾患の特徴や治療について解説する。 |