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科目名産業カウンセリング
担当者宮崎 圭子
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目産業・労働分野でのカウンセリングの基礎となる知識・理論・スキル(技術)を学習し、修得する。具体的には、職場における問題(キャリア支援を含む)に対する必要な心理支援とはどのようなものか、組織における人の行動とはどのようなものかを学ぶ。
授業の達成目標医療・教育領域とは違う産業・労働分野におけるカウンセリングにおける知識、理論、スキルを習得し、その異同を説明することができる。また、産業カウンセリング、キャリアカウンセリングへの理解を進め、複数の事例を通して、その技法への理解を深め、概要を説明することができる。
今年度の授業内容産業カウンセリングとは一言でいえば、「働く人」のためのカウンセリングということである。その特徴は大きく分けてメンタルヘルスとキャリアといえる。そこには、労務管理(法、国の施策も含む)の視点も非常に重要である。それらを踏まえた上で、はじめて産業・労働分野での心理支援が有効に展開されるのである。本科目では、産業カウンセリングの歴史も紐解いて、複数の事例を共有議論しながら、理解を深めていきたい。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルから配信される授業資料を読み、概要を理解しておく。授業後はその内容を振り返り、復習ノート等にまとめ理解を深めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項産業に関する様々なニュースは多い。それらに敏感にアンテナを広げて、授業内容との関連を考えてもらいたい。
第1回オリエンテーション
第2回産業カウンセリングとは?/産業カウンセリングの歴史 (1) アメリカを中心に
第3回産業カウンセリングとは?/産業カウンセリングの歴史 (2)日本を中心に
第4回働く人々と労働環境の変化/人事労務管理  
第5回働く人々と労働環境の変化/人事労務管理 労働法規を中心に
第6回従業員支援制度(EAP)とは?
第7回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (1) 時代による変遷
第8回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (2) 労働災害防止計画
第9回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (3) 過重労働対策・自殺対策・ストレスチェック制度
第10回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (4) ハラスメント・障害者雇用
第11回働く人々のキャリア支援と産業カウンセリング(キャリアカウンセリング) キャリアカウンセリングとは
第12回働く人々のメンタルヘルスとキャリア支援 事例検討 ( グループディスカッション) 発表
第13回働く人々のメンタルヘルスとキャリア支援 事例検討 ( グループディスカッション)  発表
第14回総括とまとめテスト
授業の運営方法・特に他の分野(医療、教育)との異同を理解できるよう、事例検討を盛り込んだ授業運営とする。
・授業中、しばしばの小レポート(小テスト)を提出する。
・モバイルPC、タブレットPC等の端末機を持参ください。

課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法・小レポート(小テスト)実施後、教員はその回もしくは次回の講義にて回答と解説を行う。
・最終まとめテストの模範解答は、授業期間外にポータルより配信する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 定期試験はありません。
小論文・レポート 30% 時々の小レポート提出
授業参加 20% 授業への積極的態度(教員による質問に対する積極的応答を含む)
その他 50% 最終まとめテスト
テキスト ・教員作成のパワーポイント資料をポータル授業資料に配信します。閲覧期間は各授業開始前日から翌週の授業までとします。必ず、ダウンロードしたら保存しておいてください。
参考文献 野島一彦監修 平木典子・松本桂樹編著/公認心理師分野別テキスト 産業・労働分野/ 創元社/2019   ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4422116952
関連ページ 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/index.html
その他、履修生への注意事項 ・上述の教員作成配信の授業資料は、一部マスキングとなっています。授業中に、その箇所の語句・文章を開示します。必ず、埋めておいてください。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】
実務経験の概要 公認心理師、臨床心理士
実務経験と授業科目との関連性 産業カウンセリングに関する実務家の講義を通して、産業カウンセリングについて習得する。