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科目名産業カウンセリング
担当者宮崎 圭子
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目産業・労働分野でのカウンセリングの基礎となる知識・理論・スキル(技術)を学習し、修得する。具体的には、職場における問題(キャリア支援を含む)に対する必要な心理支援とはどのようなものか、組織における人の行動とはどのようなものかを学ぶ。
授業の達成目標医療・教育領域とは違う産業・労働分野におけるカウンセリングにおける知識、理論、スキルを習得し、その異同を説明することができる。また、産業カウンセリング、キャリアカウンセリングへの理解を進め、複数の事例を通して、その技法への理解を深め、概要を説明することができる。
今年度の授業内容産業カウンセリングとは一言でいえば、「働く人」のためのカウンセリングということである。その特徴は大きく分けてメンタルヘルスとキャリアといえる。そこには、労務管理(法、国の施策も含む)の視点も非常に重要である。それらを踏まえた上で、はじめて産業・労働分野での心理支援が有効に展開されるのである。本科目では、産業カウンセリングの歴史も紐解いて、複数の事例を共有議論しながら、理解を深めていきたい。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルから配信される授業資料を読み、概要を理解しておく。授業後はその内容を振り返り、復習ノート等にまとめ理解を深めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項産業に関する様々なニュースは多い。それらに敏感にアンテナを広げて、授業内容との関連を考えてもらいたい。
 第1回オリエンテーション
 第2回産業カウンセリングとは?/産業カウンセリングの歴史 (1) アメリカを中心に
 第3回産業カウンセリングとは?/産業カウンセリングの歴史 (2)日本を中心に
 第4回働く人々と労働環境の変化/人事労務管理  
 第5回働く人々と労働環境の変化/人事労務管理 労働法規を中心に
 第6回従業員支援制度(EAP)とは?
 第7回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (1) 時代による変遷
 第8回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (2) 労働災害防止計画
 第9回働く人々のメンタルヘルスと産業カウンセリング (3) 過重労働対策・自殺対策・ハラスメント・障害者雇用・ストレスチェック制度
 第10回働く人々のキャリア支援と産業カウンセリング(キャリアカウンセリング) キャリアカウンセリングとは
 第11回働く人々のメンタルヘルスとキャリア支援 事例検討 ( グループディスカッション) 発表
 第12回働く人々のメンタルヘルスとキャリア支援 事例検討 ( グループディスカッション)  発表
 第13回全体の質疑応答および総括的ディスカッション
授業の運営方法・特に他の分野(医療、教育)との異同を理解できるよう、事例検討を盛り込んだ授業運営とする。
・授業中、しばしばの小レポート(小テスト)を提出する。
・モバイルPC、タブレットPC等の端末機を持参ください。
・遠隔授業の実施に関しては、Microsoft Teamsによるリアルタイムの授業方法を採用する。具体的には「その他、履修生への注意事項」を、必ず、参照すること。
・授業資料は、ポータルから配信する。閲覧期間は授業前日から次回授業前までとする。当該授業前までに、必ずダウンロードして保存しておくこと。

課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法・小レポート(小テスト)実施後、教員はその回もしくは次回の講義にて回答と解説を行う。
・最終まとめテストの模範解答は、授業期間外にポータルより配信する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 定期試験はありません。
小論文・レポート 30% 時々の小レポート提出
授業参加 20% 授業への積極的態度(教員による質問に対する積極的応答を含む)
その他 50% 最終まとめテスト
テキスト 適宜紹介
参考文献 野島一彦監修 平木典子・松本桂樹編著/公認心理師分野別テキスト 産業・労働分野/ 創元社/2019   ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4422116952
関連ページ 厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/index.html
その他、履修生への注意事項 ・遠隔授業の実施方法: Microsoft Teamsによる、リアルタイムの授業出席が基本となる。初回授業の前に履修生宛てに、Teamsコードを伝えるので、遠隔授業の日はTeamsにアクセスし、コードを入力して、Teamsの本授業のチームに参加してください。
・遠隔授業での出欠の取り方について: 遠隔授業日は、「リアルタイムのTeamsへの参加」が出席となります。「ポータル スマホ認証コードによる出席登録」の方法を採用します。授業資料配信は、閲覧期間(授業前日から次回授業前まで)があります。当該授業前までに閲覧し、ダウンロード保存下さい。


卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】
実務経験の概要 公認心理師、臨床心理士
実務経験と授業科目との関連性 産業カウンセリングに関する実務家の講義を通して、産業カウンセリングについて習得する。