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科目名障害者・障害児心理学/障害児(者)の心理と行動
担当者福島 里美
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目障害の理解と支援
授業の達成目標1. 障害観の変容と現在の位置づけを説明できる。
2. 専門職の視点からみた障害の状態像だけでなく、当事者なら、家族ならどう感じるのかという当事者の視点から、支援者の役割を説明できる。
3. 支援者としての自らの適性を判断できる。
今年度の授業内容我が国の「障害者」の法律上の定義は、身体障害者、知的障害者、精神障害者で18歳以上の者をいう。18歳未満は障害児という。障害者(児)の分類、臨床像、心理社会的課題について理解する。障害者(児)は、家庭、学校、職場において様々な困難をかかえている。そのような問題の解決や軽減のために必要な支援の理論と技法、関連した法律について学び、その実際を理解する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業で扱うテーマについて関連書籍に目を通したり、地域に目を向け、障害をもって生活する際の社会的障壁について考える。
授業後の小テストに取りくみ、復習する。
こうした学修に60時間を要する。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項ご自身の住む地域は、障害のある人にとって住みやすい地域でしょうか?
法改正に伴い、改修された建物や施設はありますか?
身近な建造物や道路、交通機関、制度やサービスに目を向け、
障害をもつ当事者の立場から地域社会に目を向け、考えることは非常に大切です。

第1回オリエンテーション、医学モデルと社会モデル
第2回知的障害の理解と対応
第3回発達障害の理解と対応
第4回発達障害とアタッチメント障害の共通点と鑑別点
第5回障害のある子どもがパニックを起こすとき
第6回視覚障害、聴覚障害の理解
第7回音声・言語障害の理解
第8回肢体不自由、健康障害、重度重複障害の理解
第9回精神障害の理解
第10回障害者支援の実践 −障害者支援に携わる公認心理師の講和−
第11回映画「いきるのに理由はいるの?」の上映と監督による講話
第12回障害観の変容と法整備
第13回当事者や家族は、障害をどう受け止めるのか
第14回まとめ
授業の運営方法講義を行い、講義後にポータルから小レポートまたは小テストを回収する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法授業中またはQ&Aに書かれた質問に対し、フィードバックを行う。
小テストやレポートの提出期日後に講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 70% 授業毎の小レポートや小テストから理解度を評価する
授業参加 30% 授業への参加と課題提出状況から授業参加度を評価する
定期試験 0% 実施しない
参考文献 <障害児や障害者の支援領域で働きたい人にオススメの本>
障害者心理学(シリーズ心理学と仕事15)太田信夫(監修)柿澤敏文(編)北大路書房

<障害とともに生きることを考える作品>
小説「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス著 ハヤカワ文庫
マンガ「どんぐりの家」やまぐちおさむ作 ビッグコミックス
映画「レインマン」バリー・レヴィンソン監督
映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」前田哲監督

※参考文献の購入や視聴は、強制しません。興味を持った方は、ご覧ください。

その他、履修生への注意事項 ゲストスピーカーとして、ドキュメンタリー映画の監督による講話と、障害者支援を行う公認心理師による講話を予定しています。
障害をもつ人の生死にかかわるテーマも扱います。受講や課題提出が心理的に苦痛である場合は、途中退室や別の課題での代替も認めますので、ご相談ください。

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】