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科目名福祉心理学/精神保健福祉論
担当者福島 里美
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目福祉領域における心理学的理解と対応
授業の達成目標福祉領域で出会う課題について、心理学的視点から説明できる。
福祉領域における心理職の役割を説明できる。
精神保健福祉をとりまく制度や他職種との連携について説明できる。
福祉領域における自らの適性を判断できる。
今年度の授業内容福祉の理念をふまえつつ、福祉政策の変遷について学ぶ。そのうえで、社会保障制度、生活保護制度、障害者自立支援制度等、現在の福祉制度ならびに関連法規について理解を深める。精神障害者、知的障害者、身体障害者、児童、高齢者等における福祉の現場では、障害者の自立、権利擁護、虐待対応、高齢化等、様々な課題が生じている。これらの背景も理解したうえで、必要な心理社会的支援は何かについて学ぶ。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業で扱う福祉領域について身近な地域にある支援機関のサービスを調べる。
授業後は小テストやレポートに取組み、理解が不十分なところがあれば、復習する。
こうした学修に60時間を要する。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項地域で活用されている支援機関や求められている人材や必要な資格について情報を集めてみましょう。
福祉分野での就職を考えている受講者は、授業やゲストスピーカーの講話をもとに、自らの適性についても考えてみましょう。
第1回授業ガイダンス、福祉現場の心理職の特徴
第2回学生が参加できる子ども支援のアルバイトやボランティア
第3回発達障害のある子どもの理解とかかわり
第4回社会的養護における子どもの経験と心
第5回里親家庭への適応
第6回福祉現場の支援実践・1-児童養護施設の児童指導員・心理治療担当職員による講和-
第7回児童虐待の予防と介入
第8回福祉現場の支援実践・2 -児童相談所の相談員による講和-
第9回精神障害の理解
第10回精神障害者の生活と支援
第11回精神保健福祉現場における支援実践とキャリア形成-公認心理師から精神保健福祉士に転向したゲストスピーカーによる講和-
第12回老いに伴う変化と支援
第13回女性相談の理解と支援
第14回まとめ
授業の運営方法講義を行い、授業毎にテストやレポートを課す。出席は出席コードにて確認する。
ゲストスピーカーとして、児童養護施設の児童指導員や心理療法担当職員、児童相談所の相談員、精神保健福祉士といった実務家を招き、福祉現場の実践を学ぶ。ゲストスピーカーを招く回では、グループワークや質疑応答の時間を設ける場合がある。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法Q&Aや授業時の質問、レポートに書かれた質問にフィードバックを行う。
テストやレポートには、提出締め切り後に解説や講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 70% 授業毎のレポートやテストから理解度を評価する
授業参加 30% 授業への参加と課題提出から参加度を評価する
定期試験 0% 実施しない
テキスト テキストは指定しない。授業毎にポータルから授業資料を共有する。
参考文献 福祉心理学を学ぶ-児童虐待防止と心の支援- 2020 菅野恵 勁草書房
試し行動と試しでない行動を乗り越える里親 2021 福島里美 Amazon.co.jp
福祉分野に生かす個と家族を支える心理臨床 2018 日本家族心理学会編 金子書房
子どもと家族への心理的支援 2023 日本家族心理学会編 金子書房
その他、履修生への注意事項 児童相談所や児童養護施設、精神病院等からゲストスピーカーを招き、該当するテーマの回で支援実践についてお話いただく予定です。
虐待に関する話題などで、受講や課題提出が心理的に苦痛である場合は、途中退室や別課題による代替についてご相談ください。
ゲストスピーカーの都合により、授業の順序を入れ替えることがあります。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】
実務経験の概要 公認心理師、臨床心理士
実務経験と授業科目との関連性 公認心理師・臨床心理士としての児童福祉現場での臨床経験をもとに、福祉領域における支援実践の講義を行う。
このほか、ゲストスピーカーとして、児童養護施設の児童指導員や心理療法担当職員、児童相談所の相談員、精神保健福祉士といった実務家を招き、福祉現場の実践を学ぶ。