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科目名学校臨床心理学
担当者小栗 貴弘
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目学校臨床心理学で対象とする心理社会的問題,理論,技法について学ぶ。
授業の達成目標①学校で起こる心理社会的問題を理解し,説明できるようになる。
②学校臨床におけるアセスメント理論を理解し,説明できるようになる。
③学校臨床で用いられる基本的な支援技法について説明できるようになる。
今年度の授業内容本授業では,学期の序盤で子どもの抱える問題について理解を深めます。具体的には,発達障害,不登校と中退,いじめ,精神疾患などについて,事例を交えて解説します。
中盤では,子どもを理解し支援するための基礎的な理論や技法について学びます。具体的には,応用行動分析学,行動療法,知能検査を取り上げます。また,これらを活かして,個別の指導計画を立てるためのグループワークを行います。
終盤では,子どもや保護者を支援するためのカウンセリング技法を学びます。カウンセリング技法と言っても個人へのアプローチだけではなく,集団へのアプローチ方法や地域や他職種との連携についても取り上げます。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にTeamsに掲出する各回の講義資料を読み,疑問に思うことを予め整理しておくこと。
講義終了後は,配布資料や講義ノートを見直して自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。また,授業内で行う小テストの問題を解き直し,授業内容の理解に努めること。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項メディア等で取り上げられる学校現場の心理社会的問題に関わる報道に積極的に触れ,その背景などを授業内容をもとにして調べておくようにしてください。
 第1回オリエンテーション
 第2回発達障害の理解と支援①:限局性学習症とADHD
 第3回発達障害の理解と支援②:ASDと就労支援
 第4回不登校・高校中退の理解と支援
 第5回いじめの理解と支援
 第6回精神疾患の理解と支援
 第7回知能検査を通した子どもの理解
 第8回個別の指導計画を通した子どもの理解
 第9回応用行動分析と要求言語行動
 第10回行動療法を用いた子どもの理解と支援
 第11回グループアプローチを用いた学級への支援
 第12回学校臨床心理学とコミュニティ・アプローチ
 第13回まとめ
授業の運営方法講義以外に,体験的なワーク,グループワーク,ディスカッションなどを多く取り入れています。これらに対する積極的な取り組みが求められます。

遠隔授業の実施に関しては,Microsoft Teamsによる双方向のリアルタイム授業を基本とします。具体的内容は,「その他,履修生への注意事項」を参照してください。

課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法小テストについては,次回までに採点し,返却をします。その上で,次回授業で解答の解説を行います。
また,自由記述による感想や質問についても,次回授業で取り上げ,回答します。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない。
小論文・レポート 0% 実施しない。
授業参加 30% 授業への積極的参加
その他 70% 小テストおよび授業内テスト(または期末レポート)
テキスト 特に指定しません。
参考文献
  • 伊藤美奈子・平野直己編,学校臨床心理学・入門 スクールカウンセラーによる実践の知恵,有斐閣,2003年,2052円,ISBN:9784641122000
  • 石隈 利紀,学校心理学,誠信書房,1999年,4104円,ISBN:9784414301496
その他、履修生への注意事項 【出席回数のカウント方法】
対面授業,遠隔授業ともに,授業回ごとにポータルまたはTeamsの機能を使って出席をとる予定です。

【授業の実施方法】
遠隔授業については,Microsoft Teamsやポータル等を使用しリアルタイムで行います(初回授業の前に履修生宛てにTeamsのコードを伝えるので,遠隔授業の日はTeamsにアクセスしコード入力をしてチームに参加してください)。
また,対面授業であっても,資料の配布や課題の提出でMicrosoft Teamsやポータル等を使用します。
事前にスマホへTeamsアプリをインストールしておいてください。

【評価について】
対面授業の場合は授業内テストで評価を行いますが,分散登校などで全員そろってテストを実施するのが難しい場合は期末レポートに切り替えます。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】
実務経験の概要 臨床心理士,公認心理師
実務経験と授業科目との関連性 心理臨床の実務経験を生かして,学校臨床心理学の講義を行う。