科目名 | 高齢者の心理学 | |
担当者 | 阿部 洋子 | |
開講期 | 2023年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 高齢者の心理学 | |
授業の達成目標 | 高齢者の身体的特性、心理学的特性、認知症について説明することが出来る。高齢者の介護や看護の現場で使われている心理療法を説明することが出来る。 | |
今年度の授業内容 | 高齢社会である現代日本においては、高齢者にまつわる問題の知識と理解が欠かせません。そこで高齢者の知覚的・認知的・心身の特徴を知るだけでなく、高齢者による事故、犯罪、自殺、認知症ケア、高齢者を対象にした心理療法などについての知識を提供したいと思っております。 施設見学をする機会は別の科目で行われると思いますので、この授業では、DVDやYouTubeなどを視聴することで、実際の現場の様々な状況を知って貰うようにしたいと思います。 |
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準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに掲出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。講義終了後は、配付プリントや講義ノートを見直して、自分なりにまとめ直し理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 高齢者に関する研究は心理学だけではありません。老年学や高齢化社会の抱えている問題について、書籍やニュースなどに当たり知見を深めて欲しい。 | |
第1回 | 高齢者心理学の歴史。高齢者の幸福感、生きがい。 | |
第2回 | 高齢者の能力。身体能力の変化(フレイル/フレイルティ) | |
第3回 | 高齢期の臨床(1):犯罪、交通事故。 | |
第4回 | 高齢期の臨床(2):虐待、自殺。 | |
第5回 | 認知症の種類。 | |
第6回 | 認知症のスクリーニング検査。 | |
第7回 | 若年性認知症。 | |
第8回 | ヤングケアラー。 | |
第9回 | 認知症と心理療法(1):回想法、ユマニチュード。 | |
第10回 | 認知症と心理療法(2):アンガーマネジメント、マインドフルネス。 | |
第11回 | 認知症予防。 | |
第12回 | 高齢者本人、介護家族、プロの介護者に対する心のケア。 | |
第13回 | Dカフェ(認知症カフェ)、地域ケア、在宅介護。 | |
第14回 | 高齢者を抱えた家族の支援、家族教育プログラム。 | |
第15回 | 特別講師の先生による講義:高齢者問題について考える。 | |
授業の運営方法 | 講義形式で様々な理論を紹介致しますが、ビデオの視聴や具体的な事例も合わせて提示致します。それらを通して、現代日本が抱える高齢化社会の問題を考える契機としたいと思っております。 遠隔授業の実施に関しての詳細は「その他、履修生への注意事項」を参照して下さい。 |
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課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 毎回の授業で提出して貰うミニレポート(200字程度の感想と考察)はポータルで回収し、後日、その中から特徴的な見解を紹介致します。誤解があることが分かれば、それについての解説を行います。 定期試験に代わる期末レポートについてはポータルで回収し、後日、全体的な講評をポータルにて配信致します。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない。 |
小論文・レポート | 50% | 期末レポートをポータルから提出する(50点)。 |
授業参加 | 0% | 毎回提出して貰う感想・考察により、授業への参加を測定することが出来ると考える。 |
その他 | 50% | 授業中に毎回課す200字程度の感想・考察をポータルから提出する(50点)。 |
テキスト | 独自に作成した配付資料を用いる。市販のテキストは定めない。 |
参考文献 | 長谷川和夫「発達と老化の理解」建帛社 佐々木正美「あなたは人生に感謝ができますか? エリクソンの心理学に教えられた「幸せな生き方の道筋」」講談社(こころライブラリー) 中井久夫「中井久夫集10 認知症に手さぐりで接近する 2007-2009」みすず書房 小澤勲「痴呆を生きるということ」岩波新書 小澤勲「認知症を理解する」岩波新書 新里和弘監修 NPO法人Dカフェnet著『認知症の人と家族のための「地元で暮らす」ガイドブックQ&A』(1800円+税)メディカ出版。 |
その他、履修生への注意事項 | 【出席の取り方】 対面授業で実施する場合は、授業回ごとにポータルの「出席管理」のコード番号をポータルの「掲示登録」から事前に連絡致します。その機能を使いスマートフォンで出席登録をして下さい。なお出席チェックは授業開始から30分までとし、それ以降は出席チェックが出来ないように設定致しますので御注意下さい。 遠隔授業で実施する場合は、授業回ごとの課題を授業実施当日23:59までに提出することをもって出席扱いと致します。 【授業の実施方法】 遠隔授業で実施する場合は、ポータルの「掲示登録」に掲出した資料とTeamsによるリアルタイム配信で行います。通信環境が悪く視聴が困難な場合を想定し、授業は録画し、出来るだけ早く配信するように致します。初回授業開始までに履修生宛てにTeamsのコードをお伝え致します。遠隔授業の日は毎回そのTeamsにアクセスして御参加下さい。リアルタイムで視聴出来なかった場合を考えて、出来るだけ早く録画を視聴することが出来るように準備致します。配付資料は、通信環境の問題もあると思いますので、授業開始日以前に閲覧することが出来るように心掛けます。 【ビデオ視聴】 高齢者心理学に関係する様々なビデオやYouTubeを視聴することを予定しておりますが、遠隔授業で実施する場合は、連続して90分間のビデオ視聴は難しいと思われます。その場合は40分視聴―5分休憩ー40分視聴などを考えております。 【外部講師による特別授業】 Dカフェ(認知症カフェ)に関わっている方を特別講師として招聘したいと考えております。仮に第15回に入れてありますが、先方の御都合によりますので、現時点では第何回目に来校して頂けるかは未定です。確定次第、ポータルでお伝え致します。そのため現時点での予定回数がズレていくことがあるので予め承知しておいて下さい。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】 |