科目名 | 思考心理学 |
担当者 | 飯高 晶子 |
開講期 | 2024年度春学期 |
科目区分 | 週間授業 |
履修開始年次 | 3年 |
単位数 | 2単位 |
授業の方法 | 講義 |
授業題目 | 思考のしくみと思考の多様性 |
授業の達成目標 | 本授業では、(1)思考心理学における概念形成、問題解決、推論、意思決定といった研究テーマの基礎概念について説明できるようになること、(2)人の思考の仕組みを演繹的推論と帰納的推論の基本的な特性や、言語と思考のかかわりなどの視点から解説できるようになること、(3)日常の様々な意思決定における人間の思考の特徴を説明できるようになることを目標とする。 |
今年度の授業内容 | 人間の思考のメカニズムはどのように解明されてきたのだろうか。問題解決における初心者と専門家の違いとは?不思議現象を人々はなぜ信じ込んでしまうのだろうか?創造的な思考を行なうにはどうすればよいのだろうか?本授業では、思考に関するこうしたさまざまな問題に関連して、認知心理学の領域から人間の高次認知機能に関するトピックを取り上げ、メタ認知、論理的判断、意思決定などの理論・研究について学んでいく。人の思考の特徴を演繹的推論と帰納的推論の基本的な特性や、言語と思考のかかわりなどの視点から学ぶ。さらに、思考のメカニズムについて発達的な側面からも検討し、日常の様々な意思決定における人間の思考の特徴などについても考察していく。 |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | ・事前にテキストや参考文献などを参照し、各テーマについての基礎的な知識を学習しておくこと。 ・授業後は、配付資料や参考文献などを利用して十分な復習を行い、テキストにあるWORKなどについて考えておくこと。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 興味のある分野について、テキストのブックガイドなどを利用して理解を深めること。 |
第1回 | オリエンテーション:思考心理学とは |
第2回 | 思考の発達 |
第3回 | 知識の構造 |
第4回 | メタ認知 |
第5回 | 文章理解 |
第6回 | 問題解決1:問題解決とは |
第7回 | 問題解決2:協同的問題解決 |
第8回 | 演繹的推論 |
第9回 | 帰納的推論 |
第10回 | 創造的思考 |
第11回 | 判断と意思決定1:意思決定とは |
第12回 | 判断と意思決定2:意思決定の理論 |
第13回 | 判断と意思決定3:不確実状況下での意思決定 |
第14回 | まとめと試験 |
授業の運営方法 | 講義が主となるが、簡単な実験や発表などを行ってもらうこともある。そうした活動に積極的に参加する姿勢を期待する。 |
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 提出課題について、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解についての解説を行う。 |