科目名 | 思考心理学 | |
担当者 | 飯高 晶子 | |
開講期 | 2023年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 思考のしくみと思考の多様性 | |
授業の達成目標 | 人間の思考のメカニズムはどのように解明されてきたのだろうか。本授業では、思考心理学における概念形成、問題解決、推論、意思決定といった研究テーマの基礎概念について理解を深めていく。問題解決における初心者と専門家の違いとは?不思議現象を人々はなぜ信じ込んでしまうのだろうか?創造的な思考を行なうにはどうすればよいのだろうか?思考に関するこうしたさまざまな問題について考察できるようになることを目標とする。 | |
今年度の授業内容 | 本授業では、認知心理学の領域から、人間の高次認知機能に関するトピックを取り上げ、メタ認知、論理的判断、意思決定などの理論・研究について学んでいく。人の思考の特徴を演繹的推論と帰納的推論の基本的な特性や、言語と思考のかかわりなどの視点から学ぶ。さらに、思考のメカニズムについて発達的な側面からも検討し、日常の様々な意思決定における人間の思考の特徴などについても考察していく。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にテキストや参考文献などを参照し、各テーマについての基礎的な知識を学習しておくこと。 授業後は、配付資料や参考文献などを利用して十分な復習を行い、テキストにあるWORKなどについて考えておくこと。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 興味のある分野について、テキストのブックガイドなどを利用して理解を深めること。 | |
第1回 | オリエンテーション:思考心理学とは | |
第2回 | 思考の発達 | |
第3回 | 知識の構造 | |
第4回 | メタ認知 | |
第5回 | 文章理解 | |
第6回 | 問題解決1:問題解決とは | |
第7回 | 問題解決2:協同的問題解決 | |
第8回 | 演繹的推論 | |
第9回 | 帰納的推論 | |
第10回 | 類推 | |
第11回 | 創造的思考・批判的思考 | |
第12回 | 判断と意思決定1:意思決定とは | |
第13回 | 判断と意思決定2:意思決定の理論 | |
第14回 | 判断と意思決定3:不確実状況下での意思決定 | |
第15回 | まとめと確認テスト | |
授業の運営方法 | 遠隔授業の実施に関しては、オンデマンドによる映像配信や授業教材の配付を基本とするが、Microsoft Teamsによるリアルタイム授業を行う場合もある。「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。 | |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 提出課題について、特徴的な見解の紹介や典型的な誤解についての解説を行う。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | 実施しない |
小論文・レポート | 30% | 期末レポート |
授業参加 | 50% | 授業内小課題の提出 |
その他 | 20% | 授業最終日に実施する確認テスト |
テキスト | 基礎から学ぶ認知心理学/服部雅史ほか/有斐閣ストゥディア/2015 978-4-641-15027-0 |
参考文献 | 認知心理学の視点/犬塚美輪/サイエンス社/2018 978-4-7819-1428-2 認知心理学/箱田裕司ほか/有斐閣/2010 978-4-641-05374-8 |
その他、履修生への注意事項 | 遠隔授業の実施に関しては、オンデマンドによる映像配信や授業教材の配付を基本とするが、Microsoft Teamsによるリアルタイム授業を行う場合もある。 遠隔授業時の出席は、授業終了後のポータルを通じた課題提出によって確認する。 遠隔授業をリアルタイムで実施する際は授業内で出欠の確認を行う。 <その他> 初回の授業でも、詳細な運営方法について説明する。簡単な実験や発表などを行ってもらうこともある。そうした活動に積極的に参加する姿勢を期待する。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】 |