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科目名神経・生理心理学/生理心理学
担当者酒井 佳永
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目神経・生理心理学の基礎的な知識を身につける。また神経・生理心理学と関連するさまざまな障害と、その評価方法を学ぶ。
授業の達成目標この授業の達成目標は、以下の4点である。
①中枢神経系の構造や機能について説明できる。
②感覚、言語、情動、記憶、注意、遂行機能、自律神経系、睡眠の神経学的・生理学的作用機序を説明できる。
③感覚、言語、情動、記憶、注意、遂行機能、自律神経系、睡眠の障害とその評価方法について説明できる。
④精神疾患の神経・生理心理学との関連を説明できる。
⑤神経・生理心理学の知識をふまえた心理支援について説明できる。
今年度の授業内容神経・生理心理学とは、脳をはじめとする神経システムと心の関係に関する学問である。
授業では、最初に基本的な中枢神経系の構造や機能に関する基本的な知識を学ぶ。その後、感覚、言語、情動、記憶、注意、遂行機能など、様々な認知機能の仕組みを知るとともに、これらの障害の評価方法、障害による日常生活、社会生活上の困難、支援やリハビリテーションについても学ぶ。
また精神疾患と神経・生理心理学との関わりを知り、神経・生理心理学の知識をふまえた心理支援についての知識を得る。
中枢神経系に関わる知識は膨大かつ複雑であるが、心理支援において、神経・生理心理学に関する基本的知識は重要である。図や動画、受講者の日常生活における体験と結びつけて解説することにより、できるだけ具体的、体験的に理解できるよう工夫して授業を行う。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲出する各回の講義資料を読み、疑問に思うことを予め整理しておく。授業後は、配布プリントや講義ノートの見直し、授業内に行うミニテストの復習を通じて、授業の内容についての理解を深めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項前半に学ぶ中枢神経系の構造や神経システムの基礎についての知識が、後半の認知機能障害に関する講義を理解する上で必要となる。
授業で学んだ内容をしっかりと定着させるため、毎回の復習をしっかりと行うこと。
 第1回オリエンテーション
 第2回中枢神経系の構造
 第3回神経システムの基礎
 第4回視覚と聴覚の障害と評価方法
 第5回体性感覚と運動の障害と評価方法
 第6回言語の障害と評価方法
 第7回情動の障害と評価方法
 第8回記憶の障害と評価方法
 第9回注意の障害と評価方法
 第10回遂行機能の障害と評価方法
 第11回神経疾患のタイプと障害
 第12回自律神経のメカニズム
 第13回睡眠のメカニズム
 第14回精神疾患と神経・生理心理学
 第15回まとめと確認テスト
授業の運営方法教員が作成したプリント資料を配布し、これに基づいて講義形式で授業を行う。受講者の理解を助けるために、適宜、動画の視聴や、紙とペンを利用したワークを行う。
神経心理学・生理心理学に関する、修得すべき基礎知識を定着させるため、オンラインでその回の授業内容に関する理解度確認テストを実施する。
遠隔授業の実施に関しては、Microsoft Teamsを使用し、リアルタイムで実施する。遠隔授業への参加に関する具体的方法は「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法小テストはTeamsを用いて返却する。コメントシートに記載された疑問や感想について、次回の講義で解説と講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 0% 期末レポートは課さない。
授業参加 20% 各授業後に提出するリアクションペーパー。
その他 20% 各授業の理解度確認テスト。
定期試験 60% 持ち込み可の期末試験を実施する。
テキスト 特に定めない
参考文献 公認心理師の基礎と実践⑩―神経・生理心理学/梅田 聡 編/遠見書房/ISBN978-4-86616-060-3
臨床神経心理学[神経・生理心理学]/緑川晶・山口加代子・三村將編/医歯薬出版株式会社/ISBN978-4-263-26561-1
その他、履修生への注意事項 ①出欠の取り方
ポータルの「スマホ出席登録」とコメントペーパーの提出により出席を確認する。

②授業の実施方法の具体的内容。
遠隔授業を行う場合は、Teamsの会議システムを利用したリアルタイムの授業配信とし、出欠は授業時間内に確認する。


卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】