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科目名臨床心理学概論/臨床心理学
担当者酒井 佳永
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次1年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目臨床心理学の成り立ちと、臨床心理学に関わる代表的な理論を学ぶ。
授業の達成目標臨床心理学の歴史を概観し、臨床心理学の成り立ちを理解し、説明できるようになる。また、心理的アセスメントと心理支援に関わる代表的な理論を理解し、説明できるようになる。また心理的支援を要する精神疾患やさまざまな発達段階における心理的課題について理解し、説明できるようになる。その上で、医療保健分野、教育分野、産業分野、福祉分野、司法分野など、様々な領域における心理臨床の実践、臨床心理学の研究および実践にかかわる倫理について理解し、説明できるようになる。
心理支援の専門家を目指す人に必要な基本的知識であると同時に、すべての人に役立つ自分自身、自分の身近な人々のこころの健康を促進させるための知識を身につけることを目標とする。
今年度の授業内容まず、臨床心理学の成り立ちについて学ぶ。その後、臨床心理学に基づく心理支援の全体像を理解したうえで、心理的アセスメントと心理療法に関わる代表的な理論を学ぶ。また心理的アセスメントを行う上で必要な様々な心理的障害に関する知識を学ぶ。受講者が具体的、体験的に理解できるよう、具体的な例や映像教材を用いたり、理解を促進するための演習を行うなどしながら、授業を進行する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について事前にポータルに掲出する各回の講義資料や参考文献を読んで予習し、疑問に思うことをあらかじめ整理しておく。講義終了後は、配布資料や講義ノートを見直して、その日の講義の内容を自分なりにまとめなおし、理解を深めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項講義内容の理解を助けるために、授業を通じて参考文献や資料を提示する。参考文献や資料を積極的に読み、講義内容の理解を深めるようにすること。また日常生活における自分自身の心理にも目を向け、授業で学んだ内容を体験的な理解につなげるように心がけること。
第1回オリエンテーション
第2回臨床心理学の歴史
第3回臨床心理学における問題の理解:生物・心理・社会モデルと異常心理学
第4回心理的アセスメントの理論
第5回心理的アセスメントの技法
第6回こころの病(1)気分障害
第7回こころの病(2)統合失調症
第8回こころの病(3)不安障害およびその他の精神疾患
第9回心理療法(1) 人間性心理学
第10回心理療法(2) 力動的心理療法
第11回心理療法(3) 行動療法・認知行動療法
第12回ライフサイクルにおける心理的課題と支援:乳幼児期~思春期
第13回ライフサイクルにおける心理的課題と支援:中年期~高齢期
第14回さまざまな分野における心理臨床活動
授業の運営方法教員が作成したプリント(ポータルで配布)を用いて、講義形式で行う。講義の内容についての理解を助けるため、適宜、映像や臨床現場における具体例の提示、受講生自身が体験的できるワークなどを用いて、具体的、体験的に理解できるようにする。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法コメントペーパーで寄せられた感想、質問について、次回の授業で全体に対して解説、講評を行う。
授業期間内に、Microsoft Formsを利用してミニテストを実施し、次回の講義で回答の解説と講評を行う。
定期試験はMicrosoft Formsを用いて実施し、Teamsを通じて返却する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 60% 定期試験期間中に期末試験(持ち込み可)を実施する。
授業参加 40% 通常授業期間に行うミニテストおよびリアクションペーパーを評価する。
テキスト 特に定めない。授業は担当教員が作成するプリントを用いて進行し、適宜参考文献を提示する。
参考文献 よくわかる臨床心理学/下山晴彦編/ミネルヴァ書房/2009年/3150円 978-4-623-05435-0
その他、履修生への注意事項 【Teamsの利用について】
通常授業期間中のミニテスト、リアクションペーパーの提出、および定期試験にTeamsを利用するため、受講生は必ずこの授業のチームに参加すること。
初回授業実施前にポータルを通じてTeamsの参加コードするので、コードを入力してチームに参加してください。

【資料の配布について】
授業資料は授業実施前に、ポータルを通じて配布する。事前にプリントアウトし、予習をしたうえで授業に参加すること(教室で紙資料の配布は行わない)。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】
実務経験の概要 臨床心理士・公認心理師として、医療機関、教育機関で勤務した経験がある。
実務経験と授業科目との関連性 医療機関、教育機関において臨床心理士・公認心理師として勤務した経験を活かし、臨床心理学の様々な理論が、臨床現場における心理支援のなかでどのように活用されているかについて、具体的に理解できるように講義を行う。