科目名 | 臨床心理学概論/臨床心理学 | |
担当者 | 酒井 佳永 | |
開講期 | 2023年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 1年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 臨床心理学の成り立ちと臨床心理学にかかわる代表的な理論を学ぶ | |
授業の達成目標 | 臨床心理学の歴史を概観し、臨床心理学の成り立ちを理解する。心理的アセスメント、心理療法、臨床心理的地域援助に関わる代表的な理論を理解し、説明できるようになる。また心理的支援を要する精神疾患やさまざまな発達段階における心理的課題について理解し、説明できるようになる。その上で、医療保健分野、教育分野、産業分野、福祉分野、司法分野など、様々な領域における心理臨床の実践、臨床心理学の研究および実践にかかわる倫理について理解し、説明できるようになる。 講義全体を通じて、心理臨床の専門家になるための、もしくは自分自身、自分の身近な人々のこころの健康を促進させるための、基本手的な知識や技法を身につけることを目標とする。 |
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今年度の授業内容 | 臨床心理学の成り立ち、こころに関わるさまざまな問題や困難、心理的アセスメントと心理支援に関する様々な理論や技法についての知識を学びます。受講者の理解を促進し、より具体的にイメージすることができるように、映像教材や臨床現場の具体的な例を交えながら講義を行う予定です。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに掲出する各回の講義資料や参考文献を読んで予習し、疑問に思うことをあらかじめ整理しておく。講義終了後は配布資料や講義ノートを見直して、自分なりにまとめなおし、理解を深めること。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 講義の中で、適宜、授業内容を理解するために役立つ書籍や映像資料を紹介します。積極的に読んだり、視聴したりして、授業内容の理解を深めるようにしてください。 | |
第1回 | オリエンテーション | |
第2回 | 臨床心理学の歴史 | |
第3回 | 臨床心理学における問題の理解:正常と異常はどのように分けられるのか? | |
第4回 | 心理的アセスメントの理論 | |
第5回 | 心理的アセスメントの技法 | |
第6回 | こころの病(1)気分障害 | |
第7回 | こころの病(2)統合失調症 | |
第8回 | こころの病(3)不安障害およびその他の精神疾患 | |
第9回 | 心理療法(1) 人間性心理学 | |
第10回 | 心理療法(2) 力動的心理療法 | |
第11回 | 心理療法(3) 行動療法・認知行動療法 | |
第12回 | ライフサイクルにおける心理的課題と支援 | |
第13回 | さまざまな分野における心理臨床活動(医療分野、福祉分野) | |
第14回 | さまざまな分野における心理臨床活動(教育分野、司法分野、産業分野) | |
第15回 | まとめ | |
授業の運営方法 | 教員が作成したプリント(ポータルで配布)を用いて、講義形式で行う。講義の内容についての理解を助けるため、適宜、映像や臨床現場における具体例の提示、受講生自身が体験的できるワークなどを用いて、具体的、体験的に理解できるようにする。 遠隔授業の実施に関しては、遠隔会議ソフトを使用し、リアルタイムで行う。具体的内容および注意事項は「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。 |
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課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | コメントペーパーで寄せられた感想、質問については、次回の授業で全体に対して解説、講評を行う。 授業期間内に、Microsoft Formsを利用して複数回ミニテストを実施し、次回の講義で回答の解説と講評を行う。 定期試験はMicrosoft Formsを用いて実施し、Teamsを通じて返却する。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 60% | 定期試験期間中に期末試験(持ち込み可)を実施する。 |
授業参加 | 40% | 通常授業期間に行うミニテストおよびリアクションペーパーを評価する。 |
テキスト | 特に定めない。授業は担当教員が作成するプリントを用いて進行し、適宜参考文献を提示する。 |
参考文献 | よくわかる臨床心理学/下山晴彦編/ミネルヴァ書房/2009年/3150円 978-4-623-05435-0 |
その他、履修生への注意事項 | 【出席確認方法について】 ポータルの「スマートフォンによる出欠登録」を利用して出席登録をしたうえで、授業終了後、当日中にリアクションペーパーを提出することをもって出席とすします。 【授業の実施方法(具体的内容)】 遠隔授業を行う場合は、Microsoft Teamsの「会議」機能を使用し、リアルタイムで行います。 Teamsは、授業資料の配布、毎回のミニテストとリアクションペーパーの提出、定期試験(遠隔で行う場合)などでも利用するため、受講生は全員、必ずこの授業のチームに参加してください。 初回授業の前に、履修生あてにTeamsのコードをポータルで連絡しますので、Teamsにアクセスし、コードを入力してチームに参加してください。 対面で授業を行う場合も、授業資料は事前にTeamsを利用して配布します。事前にプリントアウトして、予習をしたうえで授業に参加して下さい(教室で紙資料の配布は行いません)。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【心理学部 臨床心理学科】 |
実務経験の概要 | 臨床心理士・公認心理師として、医療機関、教育機関で勤務した経験がある。 |
実務経験と授業科目との関連性 | 医療機関、教育機関において臨床心理士・公認心理師として勤務した経験を活かし、臨床心理学の様々な理論が、臨床現場における心理支援のなかでどのように活用されているかについて、具体的に理解できるように講義を行う。 |