科目名 | 社会調査実習II | |
担当者 | 佐野 美智子 | |
開講期 | 2023年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 実習 | |
授業題目 | 「文京エリアスタディ」を調査テーマに、社会調査の全過程を体験を通じて学習する(社会調査実習Ⅰと合わせて履修すること) | |
授業の達成目標 | 本授業では、実習Ⅰ・Ⅱを通じて、調査の企画・設計から、実査(質問紙調査)、データの集計・分析、考察、調査報告書の作成まで、社会調査の全過程を一通り、体験を通じて学習する。社会における多様な問題の発見や解決策を講じるための手法として、社会調査の手法を理解し、実際に活用するためのスキルを身に付ける。自立して社会調査を企画・実施できることを授業の達成目標とする。実習Ⅱでは、実査で収集したデータの整理、集計・分析、調査報告書作成までを行う。 | |
今年度の授業内容 | 実査(質問紙調査)は全員で9月に行い、実習Ⅱは収集データの整理から始める。回収票の整理と検票の後、データ入力、データクリーニングを経て分析用のデータセットを作成し、集計・分析に進む。集計・分析には、統計ソフトのSPSSを利用する。全質問項目の単純集計結果を全員で把握した後、サブテーマごとの質問項目について、グループごとに基本属性とのクロス集計を行い、結果を全員で共有する。分析結果の考察にあたって、事後的なインタビュー調査を実施する場合もある。その後、各自が分析テーマを設定して研究レポートをまとめる。各自の分析内容は授業で報告し、教員からのコメントを受ける。他の履修生の分析に対するコメントを聞くことで、目的に応じた多様な分析方法について学習する。最後に全員で分担して調査報告書をまとめる。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 社会調査実習では、データの整理、分析にあたって、授業時間中に終わらない作業が多い。時間外の作業が発生することを前提に授業に臨むこと。社会調査の一連の過程をすべて経験するためにはスケジュール通りに進行する必要があるので、全員で協力することが重要となる。 | 合計7.5時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 社会調査実習では、授業時間外の分析作業やレポート執筆、報告書執筆が極めて多い。年度内に報告書を仕上げるためには、全員が締め切りを守る必要があるので、計画的に対応すること。 | |
第1回 | 回収票の整理・検票(エディティング、コーディング)① | |
第2回 | 回収票の整理・検票(エディティング、コーディング)② | |
第3回 | データ入力 | |
第4回 | データクリーニング | |
第5回 | データの基本集計(単純集計) | |
第6回 | サブ・テーマごとの検討:基本属性項目とのクロス集計結果の報告と検討 ① | |
第7回 | サブ・テーマごとの検討:基本属性項目とのクロス集計結果の報告と検討 ② | |
第8回 | 基本クロス集計結果の全体把握、事後的なインタビュー調査結果の検討 | |
第9回 | 各自が分析テーマを設定し、分析、レポート執筆:分析経過報告① | |
第10回 | 各自が分析テーマを設定し、分析、レポート執筆:分析経過報告② | |
第11回 | 各自が分析テーマを設定し、分析、レポート執筆:分析経過報告③ | |
第12回 | 各自が分析テーマを設定し、分析、レポート執筆:分析経過報告④ | |
第13回 | 報告書作成に向けて:報告書の構成と分担 | |
第14回 | 報告書作成に向けて:担当章のドラフト作成と確認① | |
第15回 | 報告書作成に向けて:担当章のドラフト作成と確認② | |
授業の運営方法 | 回収票の整理と検票の後は、SPSS(統計ソフト)を利用したデータ分析が中心の授業となる。SPSSをインストールしたPCが設置された教室で、全員がSPSSを利用しながら授業を進める。分析経過や結果の報告にあたっては、SPSSのアウトプットをもとにExcelでグラフや表を作成することが必要になる。授業では、履修生の発表ごとに、SPSSを使った統計解析方法やExcelの基本的な使い方を説明していく。なお、対面授業を前提とし、遠隔授業の実施に関しては、リアルタイムの双方向授業とする。具体的内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。 | |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 各回の報告内容に対して講評を行うとともに、レポートの書き方、グラフや表の作成方法については、学生が報告用に提出した文書にコメントや赤入れをしてフィードバックする。その際、ポータルを通して全員で共有できるようにする。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 0% | なし |
小論文・レポート | 50% | 報告書の分担部分について、形式が整っているか、内容面で論理整合性があるか、を中心に評価する。 |
授業参加 | 50% | 実査に係わる協力行動(特に、実査時と検票・データ入力作業時)の回数と内容を評価する。 |
その他 | 0% | なし |
参考文献 | 適宜、紹介する。 グラフ作成方法とデータ分析方法については、教員が作成したマニュアルを配布する。 |
その他、履修生への注意事項 | ①授業の実施方法について 対面授業を前提とし、遠隔授業の実施に関しては、リアルタイムの双方向授業とする。 ・対面授業について→PC教室利用 ・遠隔授業について→Zoomを利用 ②遠隔授業での出欠の取り方について リアルタイム双方向の遠隔授業を行うので、授業内で出欠確認をする。通信の不具合で参加できなかった場合は、録画した授業内容を視聴したうえで、ポータルを使ってコメントペーパーを提出することをもって出席とする。 ③実習クラスのメンバー以外に学内外の団体と連携し、一つの調査プロジェクトとして活動を進める場合がある。その際は授業時間外の活動が多くなることを承知しておいてもらいたい。また、年度末は「社会調査実習成果報告書」を全員で仕上げるので、各々が責任を果たすよう心がけてほしい。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】 |