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科目名介護と福祉
担当者林 葉子
開講期2023年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目介護と福祉
授業の達成目標

少子高齢化社会におけるケアについて、その背景、理念、制度について理解することを目標とする。ケアすることは、家族、社会の一員であれば、誰でも担わなければならない。これまでは、ケアは、家族が行ってきた。少子高齢化、核家族化によって、ケアを家族だけでは抱えきれなくなってきたため、わが国では、ここ10数年の間に、家族の手から介護を社会化してきた。高齢者介護も保育も、社会の施設や介護・保育従事者によって支援されるようになった。ケアワークがすべて、家族の役割からなくなることはないだろう。そのために、家族の責務を軽減する制度が創設されているのである。本講義では、ケアとは何かを理解し、社会の一員として知っておくべき責務を考察し、国民が困ったときのために行政が用意している制度や、支援等について学ぶことを目的とする。

これらのことを学ぶことによって、高齢者の実態を知り、高齢者をケアする機会が生じた自分自身や親族に、その知識や情報、または、それらの情報を得る方法を教えることができるようになる。
今年度の授業内容

介護とは何か、介護を必要とする人とは、どういった人たちなのかを、資料と動画を用いて説明する。介護役割対処するのに有効な制度や支援を紹介し、理解を促す。また、介護現場で、現実に起こっていることを視角から把握できるように動画を用いる。最終的に、介護役割とは何かを考察する。

準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について予習:授業をする前の週に授業の内容に関連する資料を提示するので、その資料を読み、疑問点を見つけておくこと。予習時間は、資料によって異なるが、資料を読み、疑問点や資料の感想の作成するには2~3時間を要する
復習:授業に関する資料や、授業内に提示するパワーポイントの資料からの出題される課題に毎週回答する。課題は概ね〇×式の回答を求める設問が10問、もしくは、記述式の回答を求める場合は、3~4問程度、出題される。回答時間は、予習をし、授業を聞いていれば1時間未満。動画を視聴して、回答する課題のときは、視聴時間+回答で、2時間程度を要する。毎週出題された課題の回答の説明を聞き、自己採点する。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項

介護や福祉制度にまつわる話題、新聞記事やエッセイ、小説などを探して読むこと。
授業内容に関する記事や情報を、新聞やインターネットなどで、収集し、読むこと。
授業内容について、両親などの介護の先輩と話し合う。
本授業の内容は、NHKのドキュメントなどで、番組としても取り上げられることが多いので、それらを視聴するなどして、授業に興味を持つこと。

 第1回授業の進め方の説明/統計でみる高齢者の現状/
 第2回介護を受ける人たちを理解する

 第3回介護家族を理解する(在宅介護)
 第4回介護を受ける高齢者への福祉:フォーマルサービスとインフォーマルサービスとそれぞれの問題点
 第5回

フォーマルサービス 介護保険制度 1

 第6回

フォーマルサービス 介護保険制度 2

 第7回

インフォーマルサービスへの支援 介護休業法

 第8回

在宅介護の問題点 介護虐待の実情 

 第9回

要介護高齢者へのその他の福祉 高齢者虐待防止法

 第10回

これからの介護問題 1.介護難民 

 第11回

これからの介護問題 2.介護離職

 第12回

これからの介護問題 3.若年介護者の問題

 第13回

介護に関連する諸制度 1.成年後見制度

 第14回

介護に関連する諸制度 2.日常生活自立支援サービス

 第15回後期高齢者医療制度
授業の運営方法

すべての受講者がオンラインで講義を受ける場合はTeams授業を行う
受講者がオンラインと対面併用で講義を受ける形式になった場合は、対面講義と双方向(Teams)型オンライン講義を同時に同時刻に実施する。大学に出校しない場合は、必ず、時間内にオンラインができる環境で講義を視聴すること。
講義の視聴の仕方は第1回目の講義のときに説明し、詳しい説明資料を授業資料に掲載するので、読んでおくこと。対面での受講者は必ず、パソコンか課題管理に課題を提出できる機能がある携帯を持参すること。
出席はポータルの出欠機能を用いて、対面、双方向遠隔ともに指定された時間内に登録すること。
毎回、授業中にTeamsでのチャットを実施、課題はポータルの機能を使用して課題の提出を実施する。
受業前に予習しておく必要がある。予習資料は、授業の約1週間前にポータルの授業資料に掲載する。資料の種類は教師作成資料、動画YouTube、URL資料である。資料を読み、視聴して、
毎週、資料から宿題が課せられる。宿題の回答は、講義が終了した次の週の火曜日の授業前までに課題提出で提出する。
資料の内容に対する疑問点は、講義前の月曜日15時までに授業QAから提出する。
疑問点の回答は、講義中に回答するか、ポータルの授業資料に疑問点の回答と課題への回答を掲載するので、参照して理解を深める(授業中に説明した質問には回答しない)

*YouTubeの動画が視聴できない場合は、他のインターネット情報を資料として回答する(使用した資料、インターネット情報のURLなどは必ずすべて記載すること)

課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題の回答は次の授業の初めに回答を説明する。
回答は、授業の資料として掲載する。
質問に対する解答をまとめて、資料として掲載する。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 40% 期末レポート 問にそった回答
小論文・レポート 40% 毎授業14~15回の課題 問にそった回答 7/15以上の提出
授業参加 20% リアクションペーパー提出回数(7/15以上)
テキスト 特になし
参考文献

必要に応じて、授業内で紹介する

その他、履修生への注意事項

必ず予習をして、課題を提出すること。
7回以上の宿題課題提出者&期末レポート提出者は単位取得可能(ただし、7回以上、宿題課題を提出していない受講生は期末レポートは受け付けないので注意すること、期末レポートを提出できないときは単位取得不可)
提出期限に注意すること 火曜日の3時限目開始前に締め切る
(締め切り延長なし、提出に失敗しないように注意すること、早めに提出したほうが安心)

卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】
実務経験の概要

産業カウンセラーとして介護をになっている労働者のカウンセリングをしている。

実務経験と授業科目との関連性

カウンセリングを通して、介護家族の実態を把握できるとともに、制度の説明なども行うため、制度に精通している。