科目名 | 出会いの社会学 | |
担当者 | 中野 洋恵 | |
開講期 | 2024年度秋学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 結婚や恋愛について「出会い」をキーワードに社会学的に考察します。 現在だけでなく過去にも遡ってその歴史についても考えます。 |
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授業の達成目標 | この授業では次の点を達成目標とします。 ①結婚制度の歴史的な動向、現代の結婚に影響を与える要因、今後の結婚の方向性等について説明することができるようになる ②現代の結婚に関する課題とそれに対応する政策を理解し、説明することができるようになる ③自分の結婚観を考え、これからのライフサイクルの中で結婚をどのように位置づけるか、「出会い」をとらえる視点を身につける |
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今年度の授業内容 | この授業では現代における結婚のあり様を考察の対象とします。これまでの結婚制度の変遷を踏まえ、現代社会の中で結婚がどのようなきっかけで成立し、どのような課題を持っているのかを社会学的に分析します。情報化の進展によって、若い男女のバーチャルな出会いの機会は増大しているものの、結婚に結びつく出会いの場は減少しています。こうした状況を社会学の視点から読み解きます。これまでの結婚の諸状況をたどりながら、未婚化、晩婚化等の要因を明らかにするとともに、日本の結婚の将来を展望します。さらに結婚を取り巻く課題に対応する政策についても説明します。 | |
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 事前にポータルに提出する講義資料を読み、内容を理解しておくこと。 講義終了後は講義資料を見なおし、自分なりにまとめなおして理解を深めておくこと。 出された課題についてを小レポート(500字程度)にまとめ(5回程度)、ポータルに提出する。 |
合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 「出会い」の状況は変化しつつあります。学習を進める上で出会いや結婚をめぐる状況がどのように変化しているかをキャッチすることが必要です。ネットや新聞等のニュースや雑誌など気になった記事をメモするなど、情報収集することを求めます。 | |
第1回 | オリエンテーション 「出会いの社会学」では何を学び、何のために学ぶのか、授業の進め方を説明します。 |
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第2回 | 結婚とは① いつの時代もそしてどの地域でも「結婚」という制度が存在しています。 どうして人は結婚するのでしょうか。結婚の持つ意味を社会学的に考察します。 |
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第3回 | 結婚とは② 結婚は古今東西、どのような形態をとってきたのでしょうか。世界の結婚の歴史や日本の結婚の歴史について考察します。 |
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第4回 | 結婚が変わってきた① かつて、日本社会では結婚することが当たり前でした。しかし、未婚化、晩婚化が進んでいます。その要因を考察します。 |
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第5回 | 結婚が変わってきた② かつては異性と結婚することが当然とされていました。しかし、現在は同性婚という形態も認められるようになってきました。 国内外の動きを考察します。 |
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第6回 | 結婚のきっかけ① どうやって結婚に至るのかそのプロセスを考察します。 |
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第7回 | 結婚のきっかけ② バーチャルな出会いが増えています。その状況と課題について考えます。 |
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第8回 | 結婚と女性の就労① 女性が仕事をするから結婚しなくなったと言われますが本当でしょうか。 結婚と女性の就労を考えます。 |
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第9回 | 結婚と女性の就労② 人生100年時代と言われるようになり、女性のキャリア形成も変わりつつあります。 その要因を考察します。 |
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第10回 | 結婚してからの課題① これまで「性別役割分担」がよしとされてきましたが変わりつつあります。どのような状況にあるのかを考察します。 |
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第11回 | 結婚してからの課題② 配偶者間の暴力、DVが大きな課題となっています。その背景と要因を考察します。 |
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第12回 | 性暴力・性教育 男女間の性的暴力問題が顕在化し、性教育の充実が課題となっています。どのような課題がありどのような方策が講じられているかを考えます。 |
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第13回 | 離婚という選択肢 「出会い」があれば「別れ」のあります。日本で離婚も増加しています。その背景と要因を考察します。さらに離婚制度の課題も考えます。 |
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第14回 | 結婚をめぐる最近の話題 最近、「選択的夫婦別姓」をどう考えるかが政策課題となっています。どのような課題があるのかを考察します。 |
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授業の運営方法 | 対面授業として実施します。 基本的には事前にポータルに掲載する資料や映像を使用する講義ですが、学生同士のグループディスカッションも取り入れ、発言の機会も確保します。 |
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課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 講義終了後にリアクションペーパーの提出、もしくは課題に関する小レポートを課します(ポータルに提出)。次回、匿名で意見を紹介することによって、多様な意見の共有するとともに誤解があれば解説を加えます。双方向的な授業をめざします。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 40% | 論述式の試験によって、授業目標の達成度を評価する。 |
小論文・レポート | 30% | 授業内レポートの提出によって参加度を評価する。 |
授業参加 | 30% | 積極的・協力的な授業態度によって評価する。 |
テキスト | テキストは特に指定しません。授業前に資料をポータルに掲載します。 |
参考文献 | 必要に応じて授業内で紹介します。 |
関連ページ | 国立女性教育会館 https://www.nwec.jp/ 国立社会保障・人口問題研究所 https://www.ipss.go.jp/ 内閣府男女共同参画局 https://www.gender.go.jp/ その他必要に応じて授業の中で紹介します。 |
その他、履修生への注意事項 | 対面授業を前提とする。 出席確認はスマホを通じて行う。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】 |