科目名 | 男女共同参画社会 | |
担当者 | 石崎 裕子 | |
開講期 | 2023年度春学期 | |
科目区分 | 週間授業 | |
履修開始年次 | 3年 | |
単位数 | 2単位 | |
授業の方法 | 講義 | |
授業題目 | 男女共同参画社会の実現に向けて―その歩みと課題 | |
授業の達成目標 | この授業では、次の点を主な達成目標とします。 1、フェミニズムという思想・実践がどのような社会背景のもとで誕生し、何を問題としたのか説明することができる。 2、日本の男女共同参画のあゆみと課題を説明することができる。 3、女性の貧困やDVのような女性に対する暴力がどのような社会構造のもとで起こっているのか、説明することができる。 |
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今年度の授業内容 | この授業では、はじめに、フェミニズムという思想・実践がどのように誕生し、何を問題化してきたのかということを学びます。続いて、近代以降のフェミニズムの歴史をふまえた上で、戦後の日本社会における男女共同参画推進のあゆみや課題について学んでいきます。さらに、男女共同参画の具体的な課題の中から、女性の貧困と女性に対する暴力を取り上げます。女性の貧困リスクの高さやDV被害者の多くが女性であるのはなぜなのか、そして、女性の貧困やDVのような女性に対する暴力がどのような社会構造のもとで起こっているのかということについても考えます。 | |
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について | 各回の授業で扱うテーマについて、あらかじめ示す参考文献から予習し、ノートにまとめておくこと。講義終了後は、授業資料や配付資料を見直して、自分なりにまとめ直し、理解を深めておくこと。 | 合計60時間 |
自習に関する一般的な指示事項 | 予習としては、参考文献を読むこと、復習としては、ノートの整理を求めます。また、日頃より授業内容に関するニュースなどで気になる記事、心に残った記事の切り抜きを集めるなど情報収集をすることを求めます。 |
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第1回 | オリエンテーション:授業の進め方などについて説明します。 | |
第2回 | フェミニズムの歴史(1) | |
第3回 | フェミニズムの歴史(2) | |
第4回 | フェミニズムの歴史(3) | |
第5回 | フェミニズムの歴史(4) | |
第6回 | フェミニズムの歴史(5) | |
第7回 | 日本の男女共同参画のあゆみと課題(1) | |
第8回 | 日本の男女共同参画のあゆみと課題(2) | |
第9回 | 日本の男女共同参画のあゆみと課題(3) | |
第10回 | 日本の男女共同参画のあゆみと課題(4) | |
第11回 | 貧困と女性(1) | |
第12回 | 貧困と女性(2) | |
第13回 | 暴力と女性(1) | |
第14回 | 暴力と女性(2) | |
第15回 | まとめ:これまでの授業のふりかえりを行います。 | |
授業の運営方法 | 講義形式で行います。適宜、授業中に参考資料の配布や参考文献の紹介、映像資料の視聴などを行います。遠隔授業の実施に関しては、基本的にポータルを利用して行います。具体的な内容は「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。 | |
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法 | 各回のリアクションペーパーの内容に対して、次回の講義にて講評を行います。 |
評価の種類 | 割合(%) | 評価方法・評価基準 |
定期試験 | 60% | 文献やノート類の持ち込み不可 |
小論文・レポート | 30% | 期末レポート |
授業参加 | 10% | ミニレポートとして毎回リアクションペーパーを提出 |
その他 | 0% |
テキスト | 特に指定しません。必要に応じて授業中に資料の配布等を行います。 |
参考文献 | 『フェミニズムってなんですか?』(文春新書)、清水晶子、文藝春秋、2022年、980円+税、ISBN978-4-16-661361-8 『はじめての西洋ジェンダー史―家族史からグローバル・ヒストリーまで』、弓削尚子、山川出版社、2,300円+税、ISBN978-4-634-64095-5 『WOMEN 女性たちの世界史 大図鑑』、ホーリー・ハールバート他監修、戸矢理衣奈日本語版監修、河出書房新社、2019年、4,500円+税、ISBN978-4-309-22780-1 『フェミニズム大図鑑』ハンナ・マッケンほか著、最所篤子・福井久美子訳、三省堂、2020年、4,200円+税、ISBN978-4-385-16247-8 『持続するフェミニズムのために―グローバリゼーションと「第二の近代」を生き抜く理論へ』、江原由美子、有斐閣、2022年、2600円+税、ISBN978-4-641-17478-8 『フェミニズムとレジリエンスの政治―ジェンダー、メディア、そして福祉の終焉』、アンジェラ・マクロビー著、田中東子・河野真太郎 訳、青土社、2022年、2,400円+税、ISBN978-4-7917-7491-3 『日本のポストフェミニズム―「女子力」とネオリベラリズム』、菊地夏野、大月書店、2019年、2400円+税、ISBN978-4-272-35045-2 『フェミニズムはもういらない、と彼女は言うけれど―ポストフェミニズムと「女らしさ」のゆくえ』、高橋幸、晃洋書房、2020年、2,000円+税、ISBN978-4-7710-3380-1 『99%のためのフェミニズム宣言』、シンジア・アルッザ、ティティ・バタチャーリャ、ナンシー・フレイザー共著、恵愛由訳、菊地夏野解説、人文書院、2020年、2,400円+税、ISBN978-4-409-24135-6 『現代日本女性史―フェミニズムを軸として』、鹿野政直、有斐閣、2004年、2,200円+税、ISBN4-641-07680-4 『日本のフェミニズム―150年の人と思想』、井上輝子、有斐閣、2021年、2,200円+税、ISBN978-4-641-17473-3 『「青踏」の冒険―女が集まって雑誌をつくるということ』(集英社文庫)、森まゆみ、集英社、2017年、740円+税、ISBN978-4-08-745559-5 『「青踏」人物事典―110人の群像―』、らいてう研究会編、大修館書店、2001年、3,000円+税、ISBN978-4-469-01266-1 『女たちのサバイバル作戦』(文春新書)、上野千鶴子、文藝春秋、2013年、800円+税、ISBN978-4-16-660933-8 『ジェンダー論をつかむ』、千田有紀・中西祐子・青山薫、有斐閣、2013年、1900円+税、ISBN978-4-641-17716-1 このほか必要に応じて授業中に紹介します。 |
関連ページ | {独立行政法人国立女性教育会館ホームページ、https://www.nwec.jp/ } {内閣府男女共同参画局ホームページ、http://www.gender.go.jp/ } このほか必要に応じて授業中に紹介します。 |
その他、履修生への注意事項 | 【遠隔授業の実施方法に関して】遠隔授業は、基本的にポータルを利用して行います。ポータルの機能を利用し、講義資料や課題の配付、提示などを行います。遠隔授業日の出欠については、対面授業におけるリアクションペーパーに相当するものをポータルの「課題管理」を使って提出してもらい、提出期限までに提出があったものを出席とします。 |
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 | カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】 |