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科目名近郊の社会学
担当者土居 洋平
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目近郊の社会学〜郊外・近郊農村から「近郊社会」への転換を考える〜
授業の達成目標郊外を巡る社会学の議論について、その概要と論点を説明できる。
農村社会学の成立と展開について、その概要と論点を説明できる。
郊外社会と近郊農村が近郊社会へと展開していった経緯と近郊社会が抱える課題について説明できる。
今年度の授業内容この講義では、都市郊外や近郊農村の変化と当該地域が抱える課題を理解しながら、それらが変質して近郊社会になっていく様子を理解することを目標にしている。そのため、空き家・近郊地域における消費文化、近郊地域への観光、都市から近郊・農村への移住といった近郊社会の現代的な課題の成立とその特徴を紹介し、そのうえで近郊社会の仕組みについて解説する。そのうえで、これからの近郊について考え、改めて近郊社会の特徴についての理解を深める。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について・予習:授業前にPDF資料を公開します。資料を確認し、その回の鍵となる概念等について自分で調べ、確認しておくこと(目安:1時間程度)
・復習:授業後に、毎回、課題を提示する。提示された課題に従い、授業内容を整理し、それに対する自分の見解などをまとめながら理解を深めること(目安:3時間程度)
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項郊外社会を巡る議論や農村社会学の成立と展開を紹介する際には、教室外で関連の文献にあたり、概念や論点への理解を深めることを期待する。郊外社会と農村社会の現代的な課題を扱う際には、各回の最後に関連の論点を紹介するので、それについて調べ、考察を深めることを望む。
 第1回講義ガイダンス:講義で扱うテーマや到達目標の解説・近郊概念の整理
 第2回郊外・近郊の現代的特徴と課題1:空き家(1)空き家とは何か?
 第3回郊外・近郊の現代的特徴と課題1:空き家(2)都市における空き家の変遷と課題
 第4回
郊外・近郊の現代的特徴と課題2:消費の変化(1)近郊における消費のあり方の変化
 第5回郊外・近郊の現代的特徴と課題2:消費の変化(2)消費の最前線としての近郊
 第6回郊外・近郊の現代的特徴と課題3:近郊・農村観光
 第7回郊外・近郊の現代的特徴と課題4:近郊・農村への移住(1)近郊へのまなざしの変化
 第8回郊外・近郊の現代的特徴と課題4:近郊・農村への移住(2)近郊・農村への移住ブームの展開とその後
 第9回近郊の仕組みを考える(1)農村社会学の伝統的議論とその特徴
 第10回近郊の仕組みを考える(2)農村社会の変化と農村社会学の変化
 第11回これからの近郊を考える(1)農村社会の将来像
 第12回これからの近郊を考える(2)郊外の将来像
 第13回これからの近郊を考える(3)近郊社会の将来像
 第14回総括(1):あらためて「近郊」概念を捉えなおす
 第15回総括(2):講義のまとめ・振り返り
授業の運営方法遠隔授業が必要な場合は、ZOOMを用いたリアルタイム配信と、ZOOM録画をMicrosoft Stream経由でのオンデマンド配信を行う。
対面授業の際も、復習に活用するためのZOOM録画・配信を行う。ZOOMの会議室IDとパスコードは、授業期間開始後にTeamsおよびポータル経由で連絡する。
また、対面・遠隔の形態如何に関わらず、授業資料はTeams経由で配信する。受講者は、初回の授業が始まる迄にTeamsの「チームに参加」の「コードでチームに参加する」のチームコード欄に「lczquvn」と入力し、この授業のチーム(木3(秋)近郊の社会学(2023年度開講))に参加すること。また、授業前日中に資料を公開するので、必要に応じて手元で参照できるよう準備すること。
授業後、毎回、翌日23:59締切の小レポートを実施する。小レポートも、Teams内の「課題」機能でを用いて行う。詳細は、授業での指示に従うこと。なお、遠隔で授業を行う必要がある場合は、小レポート提出をもって出席とみなす。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題はMicrosoft Teams 内の課題機能を用いて行う。課題提出後、採点結果とコメントをTeamsを通じて返却する。
また、毎回授業冒頭に前回の復習を行い、その後、模範レポートの講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
小論文・レポート 40% 評価方法:学期末実施の期末レポート。評価基準:授業の達成目標の達成度合・自説展開時の実証性・論理性
授業参加 60% 評価方法:毎回授業時実施の小レポート。評価基準:授業の理解度・自説主張時の実証性・論理性
参考文献 各回に関連する文献は、授業中に適宜指示します。全体を通じては、以下の文献を参考にしてください。

貞包 英之、2015、『地方都市を考える―「消費社会」の先端から』花伝社(ISBN:9784763407559)
その他、履修生への注意事項 この授業は、受講生の皆さんに問いかけ、対話しながら進めます。受講生の皆さんには、常に授業に真剣に向き合い、主体的に思考をすることを望みます。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】