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科目名コミュニティとまちづくり
担当者西本 千尋
開講期2024年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目住民主体の居住環境整備の意義、可能性、及び課題
授業の達成目標以下の3点を目標とする。
①住民参加のまちづくりと住民主体のまちづくりの違いを説明できること。
②まちづくりに住民が積極的に関わることの意義を説明できること。
③まちづくりにおいて住民、専門家、及び政治の3者が果たすべき役割について、歴史的事実に基づき論ずることができること。
今年度の授業内容住民が主体となって身近な生活環境の維持・改善に取り組んできた事例を取り上げる。それらの中には、住民自ら土地探しから始めたコミセンづくり・公園づくりの例や、密集市街地における半世紀以上に渡る生活環境改善の取り組みが含まれる。これらの取り組みの経緯を、住民が発行したニュース等の原資料を使いながら歴史的に追い、かつ現時点での成果を検証することで、住民主体のまちづくりの必要性、可能性、さらには課題について考察する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回事前にレジュメを配布するので、事前に精読し、よく分からない点、授業中に理解すべき点を明確にして授業に臨む。授業後は、取り上げた事例についてさらに文献を調べ、可能ならば現地を訪れてみる。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項地域には居住環境をめぐるさまざまな問題があり、またそれを解決するためのざまざまな活動が展開されている。それらを新聞等を通じて調べ、集会に顔を出し、あるいは活動に参加するなどして、問題意識を磨くこと。
第1回講義の概要説明(講義の概要を説明した後、プロセスとデザインの関係について考える)
第2回地域のたまり場としてのコミセンづくり①(武蔵野市けやきコミュニティセンターのこれまでを追う)
第3回地域のたまり場としてのコミセンづくり②(上記事例を年表にまとめて成果を考察する)
第4回子供が自由に遊べる公園づくり①(冒険遊び場(Adventure Playground)について学ぶ)
第5回子供が自由に遊べる公園づくり②(世田谷区プレーパーク「はらっぱ」のこれまでを追う)

第6回緑陰住宅地をめざしたまちづくり①(藤沢市辻堂南部地区における区画整理反対運動を追う)
第7回緑陰住宅地をめざしたまちづくり②(藤沢市辻堂南部地区における居住環境整備の取り組みを追う)
第8回緑陰住宅地をめざしたまちづくり③(藤沢市辻堂南部地区におけるまちづくりの成果を考察する)
第9回「民主的」プロセスを貫くまちづくり①(平塚市富士見町における区画整理反対運動を追う)
第10回「民主的」プロセスを貫くまちづくり②(平塚市富士見町における居住環境整備の取り組みを追う)
第11回「民主的」プロセスを貫くまちづくり③(平塚市富士見町におけるまちづくりの成果を考察する)
第12回希望する者は残れるまちづくり①(尼崎市潮江の市街地再開発事業に対する住民運動の成果を考察する)
第13回希望する者は残れるまちづくり②(尼崎市潮江の市街地再開発事業のその後を追う)
第14回住民主体のまちづくりの意義と課題
授業の運営方法住民運動の過程で作られたニュース等の原資料を使い、学生自身の主体的考察を促す。個人で取り組みポータルで提出する課題に加えて、グループワークを多く課す。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題への解答、考察をポータルで提出してもらい、ポータルでコメントを付けて返し、次の授業で講評を行う。グループワークの成果についても次回中までには講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 70% 実施する
小論文・レポート 0% 実施しない
授業参加 30% 課題の提出、グループワークへの参加
テキスト なし
参考文献 新・区画整理対策のすべて(区画整理再開発対策全国連絡会議編,自治体研究社,1998,ISBN 978-4880372655)
改訂版・これならわかる再開発(遠藤哲人,本の泉社,2011, ISBN 978-4780706109)
関連ページ なし
その他、履修生への注意事項 授業開始後の入室は原則許可しない。レジュメの印刷版は配布しないので、PCを持参しPC上でメモを取ることを推奨する。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】