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科目名インフラストラクチャー
担当者坪原 紳二
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目歩行者と自転車のための都市空間のデザイン手法
授業の達成目標以下の4点を目標とする。
①にぎわいのある広場のデザイン手法を説明できること。
②快適な歩行空間の質とデザイン手法を説明できること。
③広場とまち並みをコントロールする制度の各国間の違いを説明できること。
④歩行者・自転車中心の道路のデザイン手法を説明できること。
今年度の授業内容インフラストラクチャー(以下、インフラ)とは、道路、橋、鉄道、上下水道、ダム等、私たちの社会生活を支える基盤的施設のことである。本授業ではこのうち、都市内の交通インフラに着目し、かつ旧来型の車中心のインフラではなく、歩いて楽しく、また自転車で安全・快適に移動できるインフラについて学ぶ。それは身近な地域での生活を支えるインフラであり、地球温暖化を抑制し、またポストコロナにふさわしいインフラでもある。単なる広場、道路でも、実に多様なデザインの可能性があることを、内外の事例を使って説明する。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について授業中に使用するレジュメには英語の原文が多数引用されている。事前にポータルで配布するので精読し、よく理解できない部分、授業中に解決すべき部分を明確にして授業に臨む。授業後は、興味を持った引用の元の文献に当たり、理解を深めること。 合計60時間
自習に関する一般的な指示事項本授業で取り上げるインフラは身近な広場と道路であり、日々目にし、あるいは通っている施設である。講義で学んだ視点で改めてそれらの施設を観察し、改善策を考えること。
第1回人のためのインフラストラクチャー(クルマ中心のまちはつながりにどのような影響を及ぼすのか)
第2回にぎわいのある広場のつくり方①(広場ににぎわいを生む要素)
第3回にぎわいのある広場のつくり方②(座る場所のデザイン手法)
第4回快適な歩行空間のつくり方①(快適な歩行空間が持つべき質)
第5回快適な歩行空間のつくり方②(快適な歩行空間のデザイン手法)
第6回広場とまち並みの制度①(日本の制度)
第7回広場とまち並みの制度②(ニューヨーク市の制度)
第8回広場とまち並みの制度③(ポートランド市の制度)
第9回広場とまち並みの制度④(ポートランド市の制度に基づくまち並みデザイン実習)
第10回広場とまち並みの制度⑤(オランダの制度)
第11回車のスピードを抑制する道路デザイン(交通静穏化の各種手法)
第12回歩行者と車の共存のための道路デザイン(ボンエルフとShared Space)
第13回自転車走行空間のデザイン(日本とオランダの自転車走行空間)
第14回自転車と車の共存道路(フィーツストラートとは)
授業の運営方法レジュメはワークシート形式になっており、多くの質問が設定されている。英語の原文を読みつつ授業中にはそれらを個人、あるいはチームで解き、発表してもらいながら進めていく。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法課題への解答、考察をポータルで提出してもらい、ポータルでコメントを付けて返し、次の授業で講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 70% 実施する
小論文・レポート 0% 実施しない
授業参加 30% 授業中課題の提出
テキスト なし
参考文献 都市経営時代のアーバンデザイン(西村幸夫編,学芸出版社,2017, ISBN 978-4761532284)
人間のための街路(バーナード・ルドルフスキー,鹿島出版会,1973,ISBN 978-4306070899)
Life Between Buildings: Using Public Space(Jan Gehl, Island Press, 2011, ISBN 978-1597268271)
(訳本)建物のあいだのアクティビティ(SD選書)(ヤン・ゲール,2011,鹿島出版会,ISBN 978-4306052581)
関連ページ {Project for Public Spaces,https://www.pps.org/}
{National Association of City Transportation Officials,https://nacto.org/}
{Planetizen,https://www.planetizen.com/}
その他、履修生への注意事項 授業開始後の入室は原則認めない。レジュメの印刷版は配布しないので、PCを持参しPC上でメモを取ることを推奨する。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】