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科目名コミュニティと住民参加
担当者坪原 紳二
開講期2023年度秋学期
科目区分週間授業
履修開始年次3年
単位数2単位
授業の方法講義
授業題目まちづくりにおける住民参加の事例と理論
授業の達成目標以下の3点を目標とする。
①住民参加による計画づくりでは、具体的にどのような方法で住民参加の機会が提供されるのかを説明できること。
②住民参加が唱えられるようになった歴史的・理論的背景を説明できること。
③住民参加の効果と課題を説明できること。
今年度の授業内容身近な公園や道路のデザインから始まり、地区レベル、都市レベルまで、住民参加による計画づくりの内外の事例を学ぶ。また、住民参加を実践するための理論や、住民参加の背景となっている理論を学ぶ。これらを通じて、住民参加の効果と課題について考察する。
準備学修 予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について毎回事前にレジュメを配布するので、事前に精読し、よく分からない点、授業中に理解すべき点を明確にして授業に臨む。授業後は、取り上げた事例についてさらに文献を調べ、可能ならば現地を訪れてみる。
合計60時間
自習に関する一般的な指示事項参考文献に挙げた図書以外にも「住民参加」、「市民参加」に関する本は多数あるので、積極的に目を通すこと。また新聞の地方欄や市の広報等にこまめに目を通し、自分が住んでいる地域での参加の機会や市民運動について情報を集めること。
 第1回住民参加を考える(住民参加の歴史と現状を概観し、講義で扱うテーマを説明する)
 第2回公園デザインへの住民参加事例(身近な公園をデザインするプロセスへの住民参加の事例を学ぶ)
 第3回道路デザインへの住民参加事例(身近な道路をデザインするプロセスへの住民参加の事例を学ぶ)
 第4回住民参加の技術(ワークショップの運営方法など参加の技術について学ぶ)
 第5回住民参加の手法(アレグザンダーのパタンランゲージについて学ぶ)
 第6回地区レベルでの住民参加前史(住民参加のまちづくり以前の都市開発に触れる)
 第7回地区レベルでの住民参加の事例①(住環境を改善する取り組みへの住民参加の事例を学ぶ)
 第8回地区レベルでの住民参加の事例②(中心市街地から通過交通を排除する取り組みへの住民参加の事例を学ぶ)
 第9回地区レベルでの住民参加の事例③(中心市街地の公共空間を歩行者中心に作り変える取り組みへの住民参加の事例を学ぶ)
 第10回地区レベルでの住民参加の事例④(中心市街地の自動車交通を抑制する取り組みへの住民参加の事例を学ぶ)
 第11回住民参加の制度①(都市内分権の制度について学ぶ)
 第12回住民参加の制度②(住民発案制度について学ぶ)
 第13回住民参加論の歴史(住民参加論の歴史的経緯及び主張を学ぶ)
 第14回住民参加論を考える(住民参加論をめぐる誤解を明らかにする)
 第15回住民参加の問題点(これまで見てきた住民参加の事例、理論に基づき、住民参加の可能性と課題について考える)
授業の運営方法基本的にはパワーポイントを使用し、毎回スライドを印刷したものを資料として配布する。授業中に取り組む小レポートをしばしば課す。また質問への回答や意見を求めるなどし、授業への学生参加を促すようにする。遠隔授業の実施に関しては、リアルタイム配信とする。具体的内容は、「その他、履修生への注意事項」を参照のこと。
課題 試験やレポート等に対するフィードバックの方法提出された小レポートにはコメントを付けて返し、次の授業の中で講評を行う。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 70% 実施する
小論文・レポート 0% 実施しない
授業参加 30% 小レポートの提出
テキスト なし
参考文献 新説 市民参加(改訂版)(高橋秀行・佐藤徹編,公人社,2013,ISBN 978-4-86162-089-8)
住民主体の都市計画(住民主体のまちづくり研究ネットワーク,学芸出版社,2009,ISBN 978-4-7615-3172-0)
新しい公共と自治の現場(寄本勝美・小原隆治編,コモンズ,2011,ISBN 978-4-86187-077-4)
関連ページ なし
その他、履修生への注意事項 ①遠隔授業での出欠の取り方
授業内で出欠の確認を行う。
②遠隔授業の実施方法
Zoomを使いリアルタイムで行う。URLは毎回、事前にポータルの掲示を通じて連絡する。
③対面授業について
授業開始後の入室は原則認めない。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 コミュニティデザイン学科】