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科目名観光デザイン演習IIA
担当者河村 英和
開講期2024年度春学期
科目区分週間授業
履修開始年次4年
単位数1単位
授業の方法演習
授業題目ホテル建築デザインの動向と歴史的建造物の観光資源価値
授業の達成目標建物のリノベーション・コンバージョンの歴史と事例を学び、価値の高い観光資源になりうる歴史的建造物の活用法についての知見を得る。ホテル建築の歴史を知ったうえで、歴史的ホテルのリノベーションや、ホテルに用途転用される既存建物の実態を理解し、関連テーマでの研究発表・小論文の執筆を行う。論文作成などの学術活動に際して必要な研究倫理を身につける。
今年度の授業内容歴史的建造物の保護・保全に関する基礎知識、リノベーション建築の歴史をひも解いたうえで、観光資源的価値が見込まれる歴史的建造物の有効的な活用事例を知る。それが、宿泊施設(ホテル・旅館)の場合ではどうなっているのか。ホテル建築史を概観したうえで、現代のホテル・リノベーションの実態と、ホテルに用途転用(コンバージョン)された建物の古今東西の事例を数多く比較しながら、建築学的観点からホテル産業の動向を学ぶ。
準備学修予習・復習等の具体的な内容及びそれに必要な時間について各回の授業テーマに即した自分の知っている事例を数分でよいので、予め思いめぐらせて念頭に置いておくこと。授業後は、授業でふれた事例をネット検索し、関連書籍や新聞雑誌記事を読んで理解を深め、テーマに沿った事例が他にもないかどうかも自分で30分程度使って調べてみる。また、扱った場所をグーグルマップ上で散策してみるのもよいでしょう。 合計15時間
自習に関する一般的な指示事項この世のすべての建物や景色は、将来取り壊されたり様相が激変したりする可能性があるので、将来の貴重な歴史的証言記録とすべく、普段の生活のなかで気になった建物や景色があったら写真や動画を撮影しておくとよい。
第1回歴史的建造物の保護・保全について(輪読)
第2回リノベーションとコンバージョンの建築史(輪読)
第3回歴史的建造物のリノベーションとコンバージョン事例(討論)
第4回校外見学
第5回ホテル建築史(輪読)
第6回ホテル建築史(輪読)
第7回海外の歴史的ホテルの今−リノベーション事例(討論)
第8回既存建築をホテルへ用途転用(コンバージョン)した海外の事例(討論)
第9回日本の歴史的ホテルの今−リノベーション事例(討論)
第10回既存建築をホテルへ用途転用(コンバージョン)した日本の事例(討論)
第11回校外見学
第12回各自発表
第13回各自発表
第14回各自発表
授業の運営方法歴史的な知識を得る「輪読」回は、邦訳テキストと同時に英語の原典にもあたって音読を行う。「討論」回では、テーマに沿った事例を口頭で紹介できるように、予め各自用意しておくこと。随時、関連建築の校外見学を行い、後半(第12〜15回)で、各自興味をもった建物の歴史と現状について調査・発表し、最後にレポートを提出する。
課題試験やレポート等に対するフィードバックの方法期末レポートとは別途、授業のテーマに即した宿題(小課題)を時折出します。みなさんの回答をもとに、次回の授業で紹介・解説・コメントをします。
評価の種類 割合(%) 評価方法・評価基準
定期試験 0% 実施しない
小論文・レポート 40% 学期末レポートの提出
授業参加 60% 校外見学の参加、態度、輪読の明瞭さ、討論の熱意、アイディアの内容、発表のプレゼン力など総合的に評価。
その他 0%
参考文献 加藤耕一『時がつくる建築: リノべーションの西洋建築史』東京大学出版会、2017年
ニコラウス ペヴスナー(訳・越野武)『建築タイプの歴史II−ホテルから工場まで』中央公論美術出版、2015年
その他、履修生への注意事項 輪読・討論などの受講態度が優れていても、発表とレポート提出の双方を行っていないと不合格判定になるので注意。

※出席管理や課題の発表・回収、資料配布は、Teams上で行います。

評価は出席と課題(小レポート)の内容によって総合的に判断します。

※随時、授業時間内での「まち歩き」を行います。交通費・入館料が派生した場合は実費となります。

※質問や問い合わせはポータルを使用せず、直接メールkawamura@atomi.ac.jp またはTeamsの一般投稿欄の書き込みでお願いします。
卒業認定・学位授与の方針と当該授業科目の関連 カリキュラムマップ【観光コミュニティ学部 観光デザイン学科】